前回のその2に続いて解説します。
5. メトリクスによるプロジェクト管理の資産化
個人的に見積もりをしたりスケジュールを書いたりするだけでは、どんなに MSP などのツールを使ったとしても、そのノウハウを他の人たちへと水平展開するのは難しいのです。実際、他人が作ったプロジェクトのガントチャートを見ても、どこをどう活用できるかはわからないでしょう。参考にはなるところはあるかもしれませんが、その場合でも、見る側の個人的なスキルやセンスで決まります。
このような状況を越えて、プロジェクトの結果を次々と蓄積でき、蓄積したものがいつでも使える状態になります。それが資産化です。資産化の仕組みができていれば、あるプロジェクトでやったことを他のプロジェクトに水平展開することができます。過去の経験を流用することも可能です。