音声のコミュニケーションには、大切な意味がある

投稿日

人的資源マネジメント

 

私は、メールやチャットでのコミュニケーションは、どうも苦手です。できるだけ、面と向かって話をしたり、電話で会話をするようにしていますが「オジサンだ」と若い世代から笑われてしまいます。まあ、苦手と言うよりある “ 意味 ” があって ” 音声 ” によるコミュニケーションを取るようにしているのです・・・・。今回は、深く理解をするためのコミュニケーションについてお話しします。ある ”きっかけ” を持つことにより、相手との理解度を高めることができます。脳科学と心理学から解った「音声対話」の大切さです。

【この連載の前回:問題解決を停滞させるメンタルモデルの違いとはへのリンク】

【連載記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服

【連載記事】・社長と社員のコミュニケーション術

◆関連解説記事 言葉の解釈のクセを知れば、あなたの印象はさらに上がる

 

1.相手を理解するメカニズム

当たり前のことですが、コミュニケーションには、情報の発信者と受信者がいます。そして、情報を相互に行き交わしながら理解を深めるのですが、この時、脳内ではある現象が起きています。

 

私たちの脳は、様々な機能を司る部位があり、これらが相互に連動しながら理解・判断・行動などを起こしています。そして、良好なコミュニケーションがとれ、お互いの理解が深まっている時には、お互い同じ部位が反応を示すことが解っています。この現象を『同期』といいます。

 

そして『同期』のレベルが高ければ高いほど、お互いの理解度が高まることも解っています。

 

つまり『同期』を高めるためのモチベーションが双方にあれば、自然と良好なコミュニケーションが交わされるわけです。実験によると、このモチベーションを高める ”きっかけ” が発見されているのですが、これさえ押さえれば良好なコミュニケーションを構築することができるかもしれません。

 

では、いったいどのようにして、そのモチベーションを高めれば良いのでしょうか。

 

2.同期のモチベーションを高める ”きっかけ”とは・・・・・

それは「声で会話を交わすこと」です。

 

「えっ? そんなカンタンなこと??」と思われたかたも少なくないでしょう。でも、実験では「声による会話」で『同期』が促されることが解っているのです。そしてこの音声も、直接語りかける方式で録音された音声でも『同期』が起きることも発見されています。

 

もしも、お願いごとや相談をしたい時には、メールやチャットでなく、相手のところに直接出向いて ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わしたり、それが無理なら電話やWEB会議システムで交わした方が効果的なコミュニケーションを交わすことができます。

 

現代の職場では、メールやチャットによるコミュニケーションが大きな割合を占め、音声による ”会話” が少なくなっているような気がします。できるだけ ” 音声 &rd...

人的資源マネジメント

 

私は、メールやチャットでのコミュニケーションは、どうも苦手です。できるだけ、面と向かって話をしたり、電話で会話をするようにしていますが「オジサンだ」と若い世代から笑われてしまいます。まあ、苦手と言うよりある “ 意味 ” があって ” 音声 ” によるコミュニケーションを取るようにしているのです・・・・。今回は、深く理解をするためのコミュニケーションについてお話しします。ある ”きっかけ” を持つことにより、相手との理解度を高めることができます。脳科学と心理学から解った「音声対話」の大切さです。

【この連載の前回:問題解決を停滞させるメンタルモデルの違いとはへのリンク】

【連載記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服

【連載記事】・社長と社員のコミュニケーション術

◆関連解説記事 言葉の解釈のクセを知れば、あなたの印象はさらに上がる

 

1.相手を理解するメカニズム

当たり前のことですが、コミュニケーションには、情報の発信者と受信者がいます。そして、情報を相互に行き交わしながら理解を深めるのですが、この時、脳内ではある現象が起きています。

 

私たちの脳は、様々な機能を司る部位があり、これらが相互に連動しながら理解・判断・行動などを起こしています。そして、良好なコミュニケーションがとれ、お互いの理解が深まっている時には、お互い同じ部位が反応を示すことが解っています。この現象を『同期』といいます。

 

そして『同期』のレベルが高ければ高いほど、お互いの理解度が高まることも解っています。

 

つまり『同期』を高めるためのモチベーションが双方にあれば、自然と良好なコミュニケーションが交わされるわけです。実験によると、このモチベーションを高める ”きっかけ” が発見されているのですが、これさえ押さえれば良好なコミュニケーションを構築することができるかもしれません。

 

では、いったいどのようにして、そのモチベーションを高めれば良いのでしょうか。

 

2.同期のモチベーションを高める ”きっかけ”とは・・・・・

それは「声で会話を交わすこと」です。

 

「えっ? そんなカンタンなこと??」と思われたかたも少なくないでしょう。でも、実験では「声による会話」で『同期』が促されることが解っているのです。そしてこの音声も、直接語りかける方式で録音された音声でも『同期』が起きることも発見されています。

 

もしも、お願いごとや相談をしたい時には、メールやチャットでなく、相手のところに直接出向いて ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わしたり、それが無理なら電話やWEB会議システムで交わした方が効果的なコミュニケーションを交わすことができます。

 

現代の職場では、メールやチャットによるコミュニケーションが大きな割合を占め、音声による ”会話” が少なくなっているような気がします。できるだけ ” 音声 ” によるコミュニケーションを交わし『同期』を生み出すことが大切かも知れません。

 

  • 人の脳は声を聴くと反応しやすい 
  • 声を聴くと、情報発信者と受信者の脳が同期しやすい 
  • 同期は、理解を深めることができる

 

脳科学と心理学から解った「音声 対話」の大切さ。できるだけ、 音声によるコミュニケーションをとるようにしてみてはいかがでしょうか?

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

坂田 和則

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
やる気スイッチの点火法:計画された偶発理論

 数年前、笹川記念会館で、キャリアカウンセリング・シンポジウムが開催されました。会場には、多数のキャリアカウンセラーが参加し、熱心に発表を聞入っていました...

 数年前、笹川記念会館で、キャリアカウンセリング・シンポジウムが開催されました。会場には、多数のキャリアカウンセラーが参加し、熱心に発表を聞入っていました...


研修成果の出る組織と出ない組織はどこが違うのか、効果を高めるには

  今回は、研修効果を出す組織についておはなしします。研修効果を最大にするノウハウがここにあります。   【目次】1. 研修...

  今回は、研修効果を出す組織についておはなしします。研修効果を最大にするノウハウがここにあります。   【目次】1. 研修...


書く力、説明する力 内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その47)

  ◆「書く力」と「説明する力」を同時に鍛える 1.書く能力が高い人は説明する能力も高い 「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その4...

  ◆「書く力」と「説明する力」を同時に鍛える 1.書く能力が高い人は説明する能力も高い 「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その4...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
【SDGs取り組み事例】環境対策を基盤に、働き甲斐と経済成長を実現 株式会社エフピコ

サステナブルな社会を目指した“人の輪づくり” 地球温暖化など環境問題が重要な社会課題として世界的に認識され、その保護気運の高...

サステナブルな社会を目指した“人の輪づくり” 地球温暖化など環境問題が重要な社会課題として世界的に認識され、その保護気運の高...


 PDCA サイクルとシステム手帳

  今回は、「スケジュールやタスクをどうやって管理しているのか」という話題です。僕が「フランクリン・プランナーを使っている」と言うと、皆が「え...

  今回は、「スケジュールやタスクをどうやって管理しているのか」という話題です。僕が「フランクリン・プランナーを使っている」と言うと、皆が「え...


製造業の価格交渉とは (タフネゴシエーターの名言)(その1)

        常々、私が思っていることですが、どんなに高く苦労してモノにした技術であっても、それを高く売る...

        常々、私が思っていることですが、どんなに高く苦労してモノにした技術であっても、それを高く売る...