1. ステージゲート法とは
ステージゲート法は研究開発テーマや商品アイデア創出に始まり、多数創出されたアイデアを対象に研究開発や事業化・商品化活動を複数の活動(ステージ)に分割し、次のステージに移行する前に評価を行う場(ゲート)を設け、そこでの評価をパスしたテーマのみを次のステージに進め、最終的に上市に至らしめるという方法です。
2. ステージゲート法の源流はDR
このステージとゲートという考え方...
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ステージゲート法は研究開発テーマや商品アイデア創出に始まり、多数創出されたアイデアを対象に研究開発や事業化・商品化活動を複数の活動(ステージ)に分割し、次のステージに移行する前に評価を行う場(ゲート)を設け、そこでの評価をパスしたテーマのみを次のステージに進め、最終的に上市に至らしめるという方法です。
このステージとゲートという考え方...
ステージゲート法は研究開発テーマや商品アイデア創出に始まり、多数創出されたアイデアを対象に研究開発や事業化・商品化活動を複数の活動(ステージ)に分割し、次のステージに移行する前に評価を行う場(ゲート)を設け、そこでの評価をパスしたテーマのみを次のステージに進め、最終的に上市に至らしめるという方法です。
このステージとゲートという考え方には、特に目新しさはないかもしれません。なぜなら、実はステージゲートの源流は日本のデザイン・レビュー( DR )にあります。1980年代に日本の製造業が米国の市場を席捲し、米国の産業界は大きな痛手と脅威を受けました。そこで米国は産官学共同でその戦略的な対応に対してプロジェクトを発足し、日本の製造業の分析を徹底して行いました。そのような活動の中で、日本の製造業で行われていたDRに基づき開発された手法がステージゲート法です。
ステージゲート法がDRと異なるのは、徹底してテーマの事業性の評価を重視する点です。もちろん日本のDRも事業の視点が含まれてはいますが、その主眼は技術的課題の抽出と解決に向けられています。
米国の製造業では相当な割合で、このステージゲート法が使用されており米国の製造業の6割以上が採用しているというデータもあるほどです。日本には1990年代中盤に導入され、現在は日本でも旭化成や富士フイルムといった大企業企業を中心に100社以上で利用されています。また同方法は企業規模を選ばず有効です。
[後編へつづく]
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