技術士第二次試験対策:口頭試験対策(その2)

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技術士試験

 

【連載目次】

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

1.口頭試験では説明する能力が要求される

口頭試験は面接官の質問に回答する試験です。回答する内容が合格点に達していれば試験に合格できます。言い換えれば、試験官に説明する内容が合格点に達していれば試験に合格できます。そのため、合格できる回答が頭の中にあってもそれを試験官に明確に説明できなければ不合格になることもあります。口頭試験では説明する能力が要求されます。

 

私の知人の会社の社員の方のことです。

 

知人の部下(仮にAさんと呼びます)は、技術士第二次試験の筆記試験に2年連続で合格しながら2年連続面接試験で不合格になりました。

 

知人によると、Aさんは仕事の打ち合わせの時でもわかりにくい説明をすることがあるそうです。技術力は高いのですが説明する能力がやや低いそうです。

 

筆記試験に3度目に合格したときには,知人が,口頭試験対策として説明方法の特訓をしてAさんを合格させたそうです。でも3年連続で筆記試験に合格するのはすごいことです。

 

口頭試験の試問事項は以下の通りです 注)。

 

技術士試験

注):ここでは,総合技術監理部門以外の方を対象にしています。

 

試問事項の中に「技術士としての実務能力・コミュニケーション、リーダーシップ」があります。30点です。コミュニケーションとは「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと」と技術士会では定義しています。

 

口頭試験も面接官と受験生とのコミュニケーションなので、明確かつ効果的な意思疎通ができなければ不合格になることもあると思います。これは、Aさんの例です。つまり、口頭試験では、説明する能力が要求されます。

 

2.明確かつ効果的な意思疎通

明確かつ効果的な意思疎通とは何か? 日本技術士会ではこの具体的な定義を示していません。この定義は人によって違うと思います。また、個人においても様々な定義ができると思います。

 

模擬面接官をしたときの経験から明確かつ効果的な意思疎通の考え方の1つを解説します。それは、回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話すことです。「業務内容の詳細で書いている業務を行ううえで最も苦労したことは何ですか?」と質問されたらこの回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話すことです。例えば、

最も苦労したことは、厳しい検討条件を満たす補修工法の選定と施工計画の立案でした。具体的には、通水断面を確保するため支保工を函渠内に設置できないこと、交差点内での昼間の通行止めが不可能であり、市条例により夜間施工が規制されているなど厳しい施工条件が検討条件でした。

のように回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話します。これを以下のように回答したらどうでしょうか。

 

今回の業務では、通水断面を確保するため支保工を函渠内に設置できないこと、交差点内での昼間の通行止めが不可能であり、市条例により夜間施工が規制されているなど厳しい施工条件が検討条件でした。そのため、厳しい検討条件を満たす補修工法の選定と施工計画の立案に時間を要しました。

 

回答している内容はほとんど変わりません。しかし、この回答は「最も...

技術士試験

 

【連載目次】

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

1.口頭試験では説明する能力が要求される

口頭試験は面接官の質問に回答する試験です。回答する内容が合格点に達していれば試験に合格できます。言い換えれば、試験官に説明する内容が合格点に達していれば試験に合格できます。そのため、合格できる回答が頭の中にあってもそれを試験官に明確に説明できなければ不合格になることもあります。口頭試験では説明する能力が要求されます。

 

私の知人の会社の社員の方のことです。

 

知人の部下(仮にAさんと呼びます)は、技術士第二次試験の筆記試験に2年連続で合格しながら2年連続面接試験で不合格になりました。

 

知人によると、Aさんは仕事の打ち合わせの時でもわかりにくい説明をすることがあるそうです。技術力は高いのですが説明する能力がやや低いそうです。

 

筆記試験に3度目に合格したときには,知人が,口頭試験対策として説明方法の特訓をしてAさんを合格させたそうです。でも3年連続で筆記試験に合格するのはすごいことです。

 

口頭試験の試問事項は以下の通りです 注)。

 

技術士試験

注):ここでは,総合技術監理部門以外の方を対象にしています。

 

試問事項の中に「技術士としての実務能力・コミュニケーション、リーダーシップ」があります。30点です。コミュニケーションとは「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと」と技術士会では定義しています。

 

口頭試験も面接官と受験生とのコミュニケーションなので、明確かつ効果的な意思疎通ができなければ不合格になることもあると思います。これは、Aさんの例です。つまり、口頭試験では、説明する能力が要求されます。

 

2.明確かつ効果的な意思疎通

明確かつ効果的な意思疎通とは何か? 日本技術士会ではこの具体的な定義を示していません。この定義は人によって違うと思います。また、個人においても様々な定義ができると思います。

 

模擬面接官をしたときの経験から明確かつ効果的な意思疎通の考え方の1つを解説します。それは、回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話すことです。「業務内容の詳細で書いている業務を行ううえで最も苦労したことは何ですか?」と質問されたらこの回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話すことです。例えば、

最も苦労したことは、厳しい検討条件を満たす補修工法の選定と施工計画の立案でした。具体的には、通水断面を確保するため支保工を函渠内に設置できないこと、交差点内での昼間の通行止めが不可能であり、市条例により夜間施工が規制されているなど厳しい施工条件が検討条件でした。

のように回答の要点を初めに話し、次に、この回答の要点の説明を話します。これを以下のように回答したらどうでしょうか。

 

今回の業務では、通水断面を確保するため支保工を函渠内に設置できないこと、交差点内での昼間の通行止めが不可能であり、市条例により夜間施工が規制されているなど厳しい施工条件が検討条件でした。そのため、厳しい検討条件を満たす補修工法の選定と施工計画の立案に時間を要しました。

 

回答している内容はほとんど変わりません。しかし、この回答は「最も苦労したことは〇〇です」のように面接官の質問に明確に回答していません。このような回答では「結局,苦労したことは何?」と思います。

このような回答では「明確かつ効果的な意思疎通を行うこと」ということに対する評価が低くなる可能性があります。

 

実際、模擬面接のとき、後者のような、こちらの質問に明確に回答されていない方もいました。「回答の要点をまず話す、次に、回答の要点の説明を話す」ということを意識して面接に臨んでください。

ところで「回答の要点をまず話す、次に、回答の要点の説明を話す」という考え方は筆記試験での論文(答案)を書くときにも当てはまる考え方です。

 

次回のその3に続きます。

 

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この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

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