中小企業経営の基礎講座(その5)企業経営の様々なリスクと予知能力

 前回の中小企業経営の基礎講座(その4)に続いて、今回は、企業経営の様々なリスクと予知能力です。経営のポイントは、大難を小難にとどめたり、また回避するために、危険予知能力を高め、安全運転の技を体得することです。前項でのスキーツアーのドライブをイメージすると分かりやすいので、リスクに備える手順を解説いたしました。

1.企業経営にはリスクはつきもの

 企業内部において発生するリスクには次のようなものがあります。
・社員の突然の退職 ・社長の急病 ・生産設備等の故障 ・製造ミスの発生 ・製品材料等の盗難・製品のキャンセル返品・クレームの発生・労災の発生・社員の不正による損害・先行投資(設備・製品開発 ・広告等)の失敗・通勤、物流等の交通事故・倉庫、工場、店舗等の火災・仕入先、得意先の倒産等
 多くのリスクが隠れており、ミスをすればすぐ損害となって、資金繰りを直撃します。

 また、外部環境からのリスクもたくさんあります。
・マクロの景気経済変動 ・金融政策による貸しはがし等 為替の変動(円高安)・材料の入手困難や値上がり・市場の冷え込み・消費者の買い控え・ライバルの出現による売上減
・新技術や新インフラの出現による競争力の劣化・法律の改定(制約条件の強化や税率等)による収益力の低下等
 更には、天変地異等の数多くのリスクが待ち伏せしています。この外部環境からのリスクは、自社の企業努力のみでは解決できませんので、平時から備える事になります。

2.リスクに備える

 企業内部において発生するリスクに対抗するには、社内体制を強靱に構築して、仕事の基本を体得する訓練を朝な夕なに繰り返し行います。管理の基本であるCoCa-PDCAや品質管理、報・連・相+【確認】を、ブレーキ操作と同じように反射的にできるまで訓練することです。現場でどのように実施するかは、事例をまじえてお話ししたいと思います。

 一方外部環境からのリスクは、一企業では大手といえども対応できません。中小企業では、金融機関や公的経営支援機関、信頼できる経営支援パートナーのアドバイスや、情報交換をして情報武装する事になります。ライブでの同業者や異業種間の交流や、インターネットやSNSからの情報や業界紙等も、重要な情報源ですので、全方位にアンテナを張って微弱な情報を正確にゲットして、雑音や妨害電波を排除する訓練を磨きつづけてください。特に「人を見る目」は、男に対しても女に対しても相当な月謝を払わないと、レベルが上がりませんので・・・

セミナー「『為替リスクマネジメント』の基礎知識」

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企業研究会セミナールーム(東京:麹町)

37,800円

3.予知能力を磨く

 ドライブでも状況を読んでリスクを予知する事が、安全・安心のために大事とお話しました。経営の実務だけでは訓練にならないのは、大手も中小企業でも同じですが、創業のオーナーは初めからこのリスクのルツボに投げ込まれます。
 公道よりはるかにリスクの高いレース場にいきなり参入するのですから、事故を起こすのは必然です。起業の10年生存率が2~3%なのです。
 「経営特くんゲーム」は、黒字、赤字、倒産、資金不足、リスクとの遭遇等の擬似体験ができるようになっていますので、30回も体験すればかなりのレベルで経営が体得できると約束できます。できるならば100回を目指してください。

 自動車の運転免許を取るには、ドライビングスクールへ通って車の構造・道路交通法を学び、実技を経て仮免を取って始めて公道に出て実地に体得するのです。
 運転の実技も体得しないで公道に出れば、事故誘発車や事故車になり、激しい場合は死亡事故になるのは当然の事であり、企業経営も全く同じです。

 企業経営におけるドライビングスクールの役割を、「経営特くんゲーム」が果たします。
認定講座を受けてマネジメント会計3表を提出すれば、仮免相当の終了認定書を取得して自信が湧いて来ますし、注意深く慎重になることでしょう。
 仲間との経験交流もすすんで、情報量が飛躍的に増えることを実感できます。


この記事の著者

平本 靖夫

中小企業の経営支援43年間で350社の実績をベースに、貴社にとっての実務直結メンターとなります!

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