新QC七つ道具: マトリックス図法の使い方(その3)

 

第6章  マトリックス図法の使い方

 前回のその2、6.4.1 検討範囲欠落防止機能に続いて解説します。

セミナー「有限要素法による振動解析ソフトがやっていることを理解し使いこなせるようになるための基礎」

10:30 ~ 16:30 

おだわら市民交流センター(UMECO)1階セミナー室〒250-0011神奈川県小田原市栄町一丁目1番27号

48,600円

6.4 マトリックス図法の「検討範囲欠落防止機能」について

6.4.2 事例に見るマトリックス図法の具体的な「欠落防止機能」

【事例説明1】不具合原因追及マトリックス → 対策検討範囲欠落防止

 所属部門が、単体部品の下請け的製造から、開発を含むアッセンブリーの製造に脱皮した当初、体制不十分で“混沌B”に陥ったのです。
 
 根本対策である“新体制の構築”とともに、当面の施策として、PDCAのサイクルを早く回すことによる“現体制の効率アップ”を企図した“QC連絡会”がスタートしました。これは、毎朝、前日発生した問題点に対する対処を決定する会議です。
 
 この会議を任された筆者は、各係長の対策をチェックし、不足点の指摘をするのですが、ある日、会議終了後、会議の司会担当係長が「どうして対策を言い終ると間髪を入れず不足点を指摘できるのか」と質問してきました。
 
 その時の回答が、「頭の中にある表1-1のようなマトリックスに、皆の言う対策を埋めていき、あいているところを質問する」だったのですが、彼の発案で表(L型マトリックス)を大書して会議場に貼り、対策案の漏れ防止に使いました。
 
 そのマトリックスが、第1章で使った表1-1であり、下記に再掲します。
 
  表1-1. 不具合原因追及マトリックス 
マトリックス図法
 

【考察】

 実は、このマトリックスが、頭の中でこのようにすっきりした形になるのには、三カ月ほどかかっています。このような思考の漏れを防ぐためのマトリックスの場合、列と行に何を持ってくるのか、そして、それに関わる要因をどれだけ絞り込めるかが勝負で、そこに時間を要したのです。
 
 次回に続きます。
 

この記事の著者

浅田 潔

100年企業を目指す中小企業のため独自に開発した高効率な理念経営体系を柱に経営者と伴走します。

無料会員登録でさらにあなたに特化した情報を手に入れましょう。

①「マトリックス図法」の関連記事が掲載されたらメールでお知らせ

②専門家「浅田 潔」先生に記事内容について直接質問が可能

③他にも数々の特典があります。

すでに会員の方はこちらからログイン