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品質マネジメント」の技法解説記事



町工場でも、出来る品質管理(その2)

 前回のその1に続いて解説します。製品の品質を維持・向上させていくことは、お客様の満足につながり、企業の成長に欠かせないことです。品質管理の重要性・必要性は、社長であれ社員であれ十分認識していることでしょう。
 
 しかし、製造部門の第一線では何をやればよいか、多数ある品質管理手法の中から現場で知っておくべき基本的な管理・改善手法は何かについては分からないという町工場も多いのです。不良の兆候察知と未然防止、不良の低減・撲滅、品質事故の拡大防止、再発防止のために職場でなにをどのように行えば良いか、最初は、『品質管理活動とは何か』です。
 

1.品質管理活動

 管理とは、まずその会社の社長が将来、会社をどうしたいのか、会社の方向を決め、経営計画/方針を打ち出すことからです。これを方針管理といい、会社の目指すべき方向性やビジョンといった内容を社員全員に浸透させることから始まります。
 
 次に、この方針に基づいて、その目的を達成するべく、各部門/現場レベルに落とし込んで、日常管理を行います。これを方針展開と言います。各部門はP(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)のサイクルで目標を達成する活動を行います。
 
 そして、日常生産活動を行うに当たっても、工程設計(P)、実際の作業(D)良し悪しを確認(C)するために検査を行い、不具合が発見されたら、QC7つ道具統計的品質管理手法といったデータ分析を行い、原因を特定して改善対策を講じます。この一連の動きが品質管理活動ということになります。
 
 「人」「組織」「しくみ」は、品質管理活動の基本ですが、社員数が圧倒的に少ない町工場では、必然的に「人」のウエートが大きくなります。以外にも、町工場こそ、一人一人の品質管理活動が求められる場なのです。
 

2.品質管理活動とはいったい何か

 
■ 製品・サービスを生み出すのは「人」です。 
 クレーム・不具合ゼロ達成の絶対的なキーポイントは「人」の感性を高めることです。品質管理活動の良し悪しは一人一人の業務処理能力や意識・感性によります。品質やお客さまに関する「これはおかしい」と感ずる感性や、細部へのこだわり、完ぺきをめざす意識が何より重要です。
 
■ しくみは、人的能力を補う役割 
 品質管理活動のしくみは業務遂行のための基本ルールです。しかし、仕事の主役である「人」がルール通り運用し、問題や異常があれば摘出し、対策処置を講じなければ効果は上がりません。
 
■ 品質管理活動は教育に始まって、教育に終わる 
 自らが、仕事を通じて学び、仕事の中から気付くことです。目の前の仕事から学ぶことが実際的で、身につくものであり、応用が利くものです。
 
■ 仕事を通じた機会から学ぶ(学習する組織) 
 自らの仕事: 失敗や成功経験、創意工夫、改善活動、チーム活動、リーダ経験
 人の仕事ぶり: 上司、先輩、同僚、後輩、お客様、取引関係
 事実・現実: 目の前に起こっている事実、現実、問題
 専門家: 書籍、後援会、研究会、個人指導
  
■ 小集団活動の限界 
 小集団活動は、上記の考え方からかけ離れてしまい、誤った品質管理活動となっています。発表会直前の集中活動、リーダーのみに負荷が掛かります。発表テクニックを競う活動。企業の発展、体質改善に主眼を置いた活動は何れ、マンネリ化に陥ります。自主的な取り組みは、取り組みテーマの選定に困難を来して来ます。改善活動(効果期待)よりも、教育、人づくりの活動に主眼を移すべきです。
 
■ 方針管理(トップダウン)、小集団活動(ボトムアップ)のあり方 
 いくら、方針を掲げ、テーマを設定しても「人」の品質管理活動が不十分ではうまくいきません。方針管理(トップダウン)のPDCAを回すには、ボトムアップ活動とうまく噛み合わせる必要があります。そのための仕掛けが必要です。
 


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