ドライバーは、商品をお届けするセールスパーソン 物流業界の地位向上(その3)

投稿日

SCM

 

◆ 物流事業者の努力とは

 「物流はいつも底辺でなかなか評価されない」と嘆いている人が数多くいます。最近ではテレビ番組でもドライバー不足に絡め、物流の重要性をPRしていますが、この「PR」という部分で、私たちは努力不足だということを認識する必要があると思います。そして物流の重要性をPRする前に、物流の価値を上げていく努力が必要なのです。この価値は顧客からいただく対価にもつながります。

 何事でもいえることですが「結果には必ずそこに至る原因」が存在します。私たちが携わる物流にもこの法則が当てはまります。よりバリュー(価値)の高い物流を提供すれば、それに見合った対価をいただくことができます。一方で顧客から価値を感じていただけなければ、対価は低いものにならざるを得ません。これは経済の上では至極当たり前のことです。鉛筆と万年筆では当然バリューが異なります。その結果として売価に差がつくのです。

 物流事業者は「なかなか価格が上がらない」という言葉を口にします。でも「なかなか上がらない」のではなく「価格を上げられる仕事ができていない」と解釈すべきではないでしょうか。

 

 少々厳しい言い方かもしれませんが、6万2000社がひしめく運送業では同じサービスを提供している以上、顧客は「より安い業者を選ぶ」ことになります。もしかしたら、この会社数が価格面での過当競争を招いているのかもしれません。

 しかしこの事実は物流業に限ったことではありません。コンビニエンスストアでも歯科医師でも同様です。いかに他社に比べて差をつけるかがポイントになることは言うまでもありません。価格に限らず、私たちの提供する仕事が社会に認められるようになるため、いろいろな努力が必要であることは間違いないことなのです。

 ではどのような取り組みが必要になってくるのでしょうか?私たちが取り組むべき努力の方向性について、少し考えていきたいと思います。

 最初に考えるべきことはドライバーの品質ではないでしょうか。...

SCM

 

◆ 物流事業者の努力とは

 「物流はいつも底辺でなかなか評価されない」と嘆いている人が数多くいます。最近ではテレビ番組でもドライバー不足に絡め、物流の重要性をPRしていますが、この「PR」という部分で、私たちは努力不足だということを認識する必要があると思います。そして物流の重要性をPRする前に、物流の価値を上げていく努力が必要なのです。この価値は顧客からいただく対価にもつながります。

 何事でもいえることですが「結果には必ずそこに至る原因」が存在します。私たちが携わる物流にもこの法則が当てはまります。よりバリュー(価値)の高い物流を提供すれば、それに見合った対価をいただくことができます。一方で顧客から価値を感じていただけなければ、対価は低いものにならざるを得ません。これは経済の上では至極当たり前のことです。鉛筆と万年筆では当然バリューが異なります。その結果として売価に差がつくのです。

 物流事業者は「なかなか価格が上がらない」という言葉を口にします。でも「なかなか上がらない」のではなく「価格を上げられる仕事ができていない」と解釈すべきではないでしょうか。

 

 少々厳しい言い方かもしれませんが、6万2000社がひしめく運送業では同じサービスを提供している以上、顧客は「より安い業者を選ぶ」ことになります。もしかしたら、この会社数が価格面での過当競争を招いているのかもしれません。

 しかしこの事実は物流業に限ったことではありません。コンビニエンスストアでも歯科医師でも同様です。いかに他社に比べて差をつけるかがポイントになることは言うまでもありません。価格に限らず、私たちの提供する仕事が社会に認められるようになるため、いろいろな努力が必要であることは間違いないことなのです。

 ではどのような取り組みが必要になってくるのでしょうか?私たちが取り組むべき努力の方向性について、少し考えていきたいと思います。

 最初に考えるべきことはドライバーの品質ではないでしょうか。通信販売が消費者の高い満足度を得ている要因の一つとして、ドライバー品質が挙げられます。彼ら、彼女らはドライバーというより、通信販売会社の最終販売員なのです。よくドライバー、ドライバーといいますがそうではなく、商品をお届けするセールスパーソンなのです。この印象次第でその通信販売業者の印象がガラッと変わってしまうのです。そこでこの部分での人材教育は、極めて重要だといえるでしょう。

 

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
SCMの生産性を見える化して改善する方法、生産性を評価できるKPIで見える化

  実は、生産性の観点からのSCMの見直しはほとんど白紙状態です。今回は、生産性を評価できるKPIで見える化し生産性を劇的に向上させる方法...

  実は、生産性の観点からのSCMの見直しはほとんど白紙状態です。今回は、生産性を評価できるKPIで見える化し生産性を劇的に向上させる方法...


サプライチェーンのリードタイム別ビジネスモデル

 モノの流れを扱うサプライチェーンにおいて、鉄鋼業のような付加価値の高い素材型産業、自動車のような総合組立型機械産業、複写機やコンピュータのような電器セッ...

 モノの流れを扱うサプライチェーンにおいて、鉄鋼業のような付加価値の高い素材型産業、自動車のような総合組立型機械産業、複写機やコンピュータのような電器セッ...


物流不良撲滅 物流品質の向上 (その3)

1.製造品質に影響を与える供給品質不良を撲滅する  前回の第2回に続いて解説します。工場における物流の使命として、生産ラインに「安心して製造作業に専...

1.製造品質に影響を与える供給品質不良を撲滅する  前回の第2回に続いて解説します。工場における物流の使命として、生産ラインに「安心して製造作業に専...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流はエンジニアリングだという発想とは エンジニアリングとしての物流(その1)

◆ 物流は設計段階で決まる  物流の出来栄えは今までは「運び方」に重点を置いて見られてきたのではないでしょうか。しかし、物流というものはそのパフォー...

◆ 物流は設計段階で決まる  物流の出来栄えは今までは「運び方」に重点を置いて見られてきたのではないでしょうか。しかし、物流というものはそのパフォー...


トヨタ生産方式を学ぶ 物流マンの視野を広げる(その5)

   物流マンは「ここの在庫が多いのは何か変だ」、「調達の頻度に偏(かたよ)りがある」といった問題に対し、第三者ならではの気づきを持つこと...

   物流マンは「ここの在庫が多いのは何か変だ」、「調達の頻度に偏(かたよ)りがある」といった問題に対し、第三者ならではの気づきを持つこと...


物流業務の内製化とアウトソース(その1)

  ◆物流業務のアウトソース化と内製化 物流業務はアウトソースするという傾向があります。一方で自社自ら物流業務を行う内製化パターンを取っ...

  ◆物流業務のアウトソース化と内製化 物流業務はアウトソースするという傾向があります。一方で自社自ら物流業務を行う内製化パターンを取っ...