倉庫の容積をフル活用 保有能力を目いっぱい使おう(その3)

投稿日

 
  倉庫
 

1. 倉庫空間

 物流の保有能力はトラックやフォークリフトなどの設備に限りません。倉庫でも同様のことが言えるのです。それが倉庫スペースならぬ倉庫空間なのです。
 
 倉庫ではスペース効率を改善して1m2あたりの売上高を向上しようとします。これはこれで重要なことです。さらにこのスペースの上方を見上げてみましょう。そこに活用されていない空間が見えたとしたらそれは問題だということになります。
 
 倉庫はその中の容積そのものが保有能力ということになります。したがって倉庫の容積目いっぱいにものを保管できるように考えなければならないわけです。平置きで積み重ねることもあるでしょうし、ラックを使って高い位置でものを保管することも考えられます。
 
 もったいないのは上部に隙間ができてしまうことです。極端な話、床から天井までびっしりとものを保管するように倉庫を活用することが望ましいと思います。
 

2. 保有する能力と環境を整備

 物流作業員の能力の活用も考えなければなりません。一日8時間労働であれば、その時間内は遊ぶことなく仕事をしてもらう必要があります。物流は波動があるため忙しい時間帯と暇な時間帯があると言われます。しかしそれがなぜ発生するのかを冷静に分析する必要があります。
 
 特定の時間帯にトラックが集中するから、という理由であればトラックを分散して仕事を平準化することが求められます。
 
 今の状態が当たり前という発想は捨てましょう。トラックの発着を分散させてさばく物量を平準化することはセンター長の役割です...
 
  倉庫
 

1. 倉庫空間

 物流の保有能力はトラックやフォークリフトなどの設備に限りません。倉庫でも同様のことが言えるのです。それが倉庫スペースならぬ倉庫空間なのです。
 
 倉庫ではスペース効率を改善して1m2あたりの売上高を向上しようとします。これはこれで重要なことです。さらにこのスペースの上方を見上げてみましょう。そこに活用されていない空間が見えたとしたらそれは問題だということになります。
 
 倉庫はその中の容積そのものが保有能力ということになります。したがって倉庫の容積目いっぱいにものを保管できるように考えなければならないわけです。平置きで積み重ねることもあるでしょうし、ラックを使って高い位置でものを保管することも考えられます。
 
 もったいないのは上部に隙間ができてしまうことです。極端な話、床から天井までびっしりとものを保管するように倉庫を活用することが望ましいと思います。
 

2. 保有する能力と環境を整備

 物流作業員の能力の活用も考えなければなりません。一日8時間労働であれば、その時間内は遊ぶことなく仕事をしてもらう必要があります。物流は波動があるため忙しい時間帯と暇な時間帯があると言われます。しかしそれがなぜ発生するのかを冷静に分析する必要があります。
 
 特定の時間帯にトラックが集中するから、という理由であればトラックを分散して仕事を平準化することが求められます。
 
 今の状態が当たり前という発想は捨てましょう。トラックの発着を分散させてさばく物量を平準化することはセンター長の役割です。今までの常識にとらわれてピーク時の人員を確保することはムダにつながります。
 
 とにかく仕事を平準化する努力を怠らないようにしましょう。そして常時作業員が充実度高く仕事をしている状態を作り上げましょう。物流の仕事はムダを多く抱えている可能性があります。今までの常識は非常識だと考え、保有する能力を目いっぱい使える環境を整備していきましょう。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
物流不良撲滅 物流品質の向上 (その4)

1.工場の評判を落とす出荷品質不良  前回の第3回に続いて解説します。工場におけるものづくり品質は不良が起こりにくい工法を生産技術部門で開発し、それ...

1.工場の評判を落とす出荷品質不良  前回の第3回に続いて解説します。工場におけるものづくり品質は不良が起こりにくい工法を生産技術部門で開発し、それ...


ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その9)

1.平成28年、熊本震災に学ぶ    前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...

1.平成28年、熊本震災に学ぶ    前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...


クロスドッキングとは

1. クロスドッキングの趣旨    物流センターにはDC(もしくはSC)、TC(もしくはDP)という呼び名があります。DCやSCは在庫がある...

1. クロスドッキングの趣旨    物流センターにはDC(もしくはSC)、TC(もしくはDP)という呼び名があります。DCやSCは在庫がある...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
海外進出時の物流留意点とは

  1. 日本はレアな環境での物流業務 今や大企業に限らず、中小企業も海外進出が当たり前の時代となりました。人財の層が厚くない中小企業で...

  1. 日本はレアな環境での物流業務 今や大企業に限らず、中小企業も海外進出が当たり前の時代となりました。人財の層が厚くない中小企業で...


購買業務の要点:サプライチェーンの入り口業務

 私たちは物流業務に携わっていますが最近では単なる物流、たとえば輸送、保管、荷役、包装、流通加工といった物流5機能だけをやっていればよいという時代ではあり...

 私たちは物流業務に携わっていますが最近では単なる物流、たとえば輸送、保管、荷役、包装、流通加工といった物流5機能だけをやっていればよいという時代ではあり...


お客様の意見とは:物流パフォーマンス評価(その1)

  ◆物流サービスへの満足度 物流業務の出来栄えについては常に気にしておく必要があります。理由はいくつかあります。その内の一つがお客様と...

  ◆物流サービスへの満足度 物流業務の出来栄えについては常に気にしておく必要があります。理由はいくつかあります。その内の一つがお客様と...