サプライヤー評価:購買業務の要点(その10)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

 

取引先であるサプライヤーときちんとした関係を築いていくことは大切なことです。すなわち、購買業務として欠かせない重要業務がサプライヤーマネジメントです。

 

◆サプライヤー評価

 

サプライヤーマネジメントとして最初にやっていくべきことは「サプライヤー評価」です。いつも申し上げているSQDCMの5つの分野から公平公正に評価していくことが求められます。この評価は最低でも年に一回は実施しておきたいものです。評価はその時点で慌てて実施するのではなく、毎月定められた項目についてデータ取得をしておきそれを集約したものを年次評価とします。

 

この評価の目的は何でしょうか。それは評価結果に基づき次年度の発注シェアを決めることにあります。努力して成績を向上させた会社にはより多くのシェアを与えます。

 

評価結果に基づきA、B、C、Dの4ランク程度に分類するとよいのではないかと思います。評価結果は必ず数字で示し、上位からAランク、Bランクと分類します。そしてDランクになったサプライヤーは原則として取引停止対象となります。それだけにこの評価は重要であり慎重に行う必要があるのです。

 

評価項目とレベルについては誰が採点しても同じ結果となるように工夫する必要があります。たとえば不良納入が年間3件以上あったら「1点」、不良がゼロだったら「4点」というようにできるだけデジタルで測定できるようにしていくことが望ましいでしょう。

 

評価結果に基づき優秀サプライヤー表彰を同時に実施することをお勧めします。そして優秀サプライヤーには報奨金などなにかしらのインセンティブを出してあげるとよいのではないでしょうか。年に一度サプライヤー大会を開催し、そこで表彰式を実施します。全サプライヤーの前で表彰されることはサプライヤーにとって名誉なことでしょう。

 

また表彰につきましては品質大賞や改善大賞などといったカテゴリー別の賞...

サプライチェーンマネジメント

 

取引先であるサプライヤーときちんとした関係を築いていくことは大切なことです。すなわち、購買業務として欠かせない重要業務がサプライヤーマネジメントです。

 

◆サプライヤー評価

 

サプライヤーマネジメントとして最初にやっていくべきことは「サプライヤー評価」です。いつも申し上げているSQDCMの5つの分野から公平公正に評価していくことが求められます。この評価は最低でも年に一回は実施しておきたいものです。評価はその時点で慌てて実施するのではなく、毎月定められた項目についてデータ取得をしておきそれを集約したものを年次評価とします。

 

この評価の目的は何でしょうか。それは評価結果に基づき次年度の発注シェアを決めることにあります。努力して成績を向上させた会社にはより多くのシェアを与えます。

 

評価結果に基づきA、B、C、Dの4ランク程度に分類するとよいのではないかと思います。評価結果は必ず数字で示し、上位からAランク、Bランクと分類します。そしてDランクになったサプライヤーは原則として取引停止対象となります。それだけにこの評価は重要であり慎重に行う必要があるのです。

 

評価項目とレベルについては誰が採点しても同じ結果となるように工夫する必要があります。たとえば不良納入が年間3件以上あったら「1点」、不良がゼロだったら「4点」というようにできるだけデジタルで測定できるようにしていくことが望ましいでしょう。

 

評価結果に基づき優秀サプライヤー表彰を同時に実施することをお勧めします。そして優秀サプライヤーには報奨金などなにかしらのインセンティブを出してあげるとよいのではないでしょうか。年に一度サプライヤー大会を開催し、そこで表彰式を実施します。全サプライヤーの前で表彰されることはサプライヤーにとって名誉なことでしょう。

 

また表彰につきましては品質大賞や改善大賞などといったカテゴリー別の賞を設けてみることもよいかもしれません。なぜならカテゴリー別にすれば表彰されるサプライヤーが増える可能性があるからです。

 

サプライヤーは協力会社ですから、彼らのモチベーションが上がることは自社の品質などの向上にもつながります。だからこそ「褒めるしかけ」が必要になるのです。

 

次回に続きます。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その8)

1.ネット社会では商品のライフサイクルも短く、口コミで売れ行きが急激に変わる    前回のその7に続いて解説します。次のグラフを見てください...

1.ネット社会では商品のライフサイクルも短く、口コミで売れ行きが急激に変わる    前回のその7に続いて解説します。次のグラフを見てください...


サプライチェーンとはなにか

 工業時代の主役が技術であったことは言うまでもありません。企業の成長は最高の技術が約束し、企業の評価基準が研究開発投資であった時代が長く続きました。今は成...

 工業時代の主役が技術であったことは言うまでもありません。企業の成長は最高の技術が約束し、企業の評価基準が研究開発投資であった時代が長く続きました。今は成...


サプライチェーンのリードタイム別ビジネスモデル

 モノの流れを扱うサプライチェーンにおいて、鉄鋼業のような付加価値の高い素材型産業、自動車のような総合組立型機械産業、複写機やコンピュータのような電器セッ...

 モノの流れを扱うサプライチェーンにおいて、鉄鋼業のような付加価値の高い素材型産業、自動車のような総合組立型機械産業、複写機やコンピュータのような電器セッ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
それでも無くならない物流:物流の地位向上のために(その1)

  ◆それでも無くならない物流 日本では物流に対する学問体系もしっかりし、物流に対する認識がそれほど高くないことは皆さんもお気づきのこと...

  ◆それでも無くならない物流 日本では物流に対する学問体系もしっかりし、物流に対する認識がそれほど高くないことは皆さんもお気づきのこと...


外部の人に見せられる倉庫とは 保管効率向上のコツ(その3)

◆ 物流の基本は5S  ロケーション管理が中途半端な会社を見掛けます。置き場所がどこなのかが良く分からないのです。床に区画線が引かれていない、置き場...

◆ 物流の基本は5S  ロケーション管理が中途半端な会社を見掛けます。置き場所がどこなのかが良く分からないのです。床に区画線が引かれていない、置き場...


輸送・保管・荷役・包装・流通加工 物流現状把握の重要性(その2)

  前回の物流現状把握の重要性(その1)に続けて解説します。   4. 物流設備投資時の注意事項 運搬の自動化を行うことで...

  前回の物流現状把握の重要性(その1)に続けて解説します。   4. 物流設備投資時の注意事項 運搬の自動化を行うことで...