女性視点の製品アイデア発想事例

 「女性活躍推進」に優れた「なでしこ銘柄」と呼ばれる上場企業が、平成25年度で26社存在します。しかし、私もソニー時代からハードウェアエンジニアですが、モノづくりの現場に関わるハードウェアの女性技術者は、まだまだマイノリティの存在といえます。

 私は、独立起業後、女性技術士として中小企業のモノづくりに関与するようになり、活躍するキラリと光る女性技術者たちと出会う機会が増えました。彼女たち女性技術者に共通する特徴を4点挙げてみましょう。

(1)モノを手段として便利に活用する視点 
(2)業界の常識にとらわれない斬新な視点
(3)感性に根差した商品企画力
(4)円滑なコミュニケーション力

 私が考えるモノづくりにおける男女の違いは、男性がモノを造るプロセス自体を重視するのに対して、女性は使うことを前提としたモノづくりに注力する事ですが、これら4つの特徴は、女性の特質を活かしているとも言えます。

 金属加工メーカーの多い新潟県三条市では、女性技術者の開発により(株)中村精工が2013年度の【かわいい感性デザイン賞】で新潟地区賞を受賞しました。通常、男性が使う工具箱の形態を一新。使いやすさの視点からサイズを2回り半小さくして、5色のカラーバリエーションを揃えた点が評価されました。

 日本語では、小さい事を『かわいい』とも表現します。今やモノづくりも技術だけでなく感性との両軸を要求されています。ユーザー目線に立って商品企画をしながら設計・製造を両立させる時代になっているからです。以前、女性技術者を囲んで東洋大学理工学部の「リケジョ」(理系女子)たちと、モノづくり企画のブレインストーミングも開催しましたが、お互いに常識の枠を超えた面白い発想に刺激を受けて斬新なアイディアが溢れ出ました。否定的な意見で相手の奇抜なアイディアを潰す事が一度もなかった事は、大きな成果でした。

 『チーム・エジソンの母』は、リケジョOGを中心に開催している理科実験教室で、子供たちのひらめきを伸ばすママになるように、親子で理科の面白さを体験する試みです。若い母親の中には「学校の理科がこんなに面白かったら、人生が変わっていたかも。」など、自分の知られざる才能を発見する参加者もいます。また、「教えることは学ぶこと」という点を重要視し、大学生にボランティア参加もしてもらっています。

 五感を使ってモノづくりと科学の原理を体感することで、眠っていたアイディアの扉が開く瞬間に立ち会えるのは感動的です。こうした児童の育成の中に人財育成マネジメントのヒントを見つける事も多々あります。異なる視点を持った多様性は重要であり、異分野こそアイディアの宝庫である。

 現在、私は『リケジョの為のマネジメント講座』の企画も着々と進めております。今後、女性技術者が活躍する「なでしこ銘柄」が増えるのが楽しみです。

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この記事の著者

下川 眞季

技術をお金に変える元ソニーの女性エジソン。日本国内で休眠中の76%もの技術の種を掘り起こし、金の卵を孵化して世界に送り出す事。これが、私、女性エジソンの使命です。

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