マーケティングを考える(その2)マーケティングの本質

 
 前回のその1に続いて解説します。ビジネスに関わるなら、また人生を有益なものにしたいなら、失ってはいけないマ-ケティング精神について述べてみたいと思います。これは経営者、管理者、技術者、そして一般社会人にとっても共通のもので、一言で言えば、変化への対応です。変化に対して大いなる感度を養い、豊かな創造力を駆使して、自分の環境に変化を付けなければなりません。それを怠ると、マンネリ化が始まります。これは、初めは心地良いが、必ず人を、組織を、企業を簡単に空しい世界へ誘導します。だからマ-ケティングがすべてであり、すべてがマ-ケティングです。
 
 マ-ケティングとは、科学と感性のミックスした世界であり、普段のたゆまない科学的分析と変化に対する感度の問題であります。科学的分析をリサ-チとして、感度をカンとした場合、リサ-チとカンが一致した場合、マ-ケティング・プランの実施に本当の効果が出るのでます。これは、「理論と感度の一致」です。理論だけでも、感度だけでも平面の世界でありますが、両者が加わると立体の世界になり、視点が大幅に増し、成功する確率が極端に大きくなります。
 
 「現在の状態は必ず変化する」、だからこそ、常に正しい科学的分析と、新鮮で豊かな感性が必要です。理論と感度が揃って始めて市場の需要を喚起出来、人を変え、組織を変え、企業を変えられます。だからこそ変化に対する感度とそれへの素早い対応が基本になります。
 
 マ-ケティングとは、
 
(1)変化に気づくことである。
(2)情熱を燃やし感動を覚えることである。
(3)感度を高め革新することである。
(4)成果を出すために、実行することである。
(5)マンネリ化しないことである。
 では感度とか感性を磨く基本的事項列記すると
・ 世界、日本の政治、経済の動向
・ ビジネスの対象となる市場及び関連する市場の投資動向
・ 目標市場の動向及び市場規模、成長度、今後の予測
・ 競合会社の動向
・ 上記に於ける自社の位置づけ、すなわち自社の成長推移、市場占拠率、製品  系列、営業力、サポ      -ト力、市場セグメント別の強さ、弱さと市場認知度、市場好感度そして差別化要素と非差別化要素
・ 製品開発に関係する基礎技術要素、新技術動向と新製品開発動向
・ 製品の流通の動向
・ そして上記の事柄を常時最新の最高品質の情報とするための市場接触度を高める活動
 
 これらの情報はすべて事実ですが、すべて過去のものであるということであります。すなわち、明日も保証されるものではありません。
 
 感度、感性を磨くためにはどうすればよいのでしょうか。まずは「ゆでガエル現象」に陥っているかどうかを自問してみて下さい。
 
・ 上から降りて来る仕事をこなしている。
・ 変化もなく平凡で心地よい状態である。
・ 興奮することもなく、新たに大きな挑戦もない。
・ 熱中することも少ない。
・ 人生に対する特に大きな目標もない。
 
 これは、もう恐ろしいマンネリ化状態であり、熱湯をかぶって目を覚まさなければなりません。
              
                       マーケティングを考える(その3)へ、続く

この記事の著者

中桐 有道

主にIT関連外資系企業で生産・営業・マーケティング部門を担当してきた経験を土台にした講義・コンサルティング

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