社内教育を任された時、注意するポイントとは

投稿日

人的資源マネジメント

 

あなたが社内の教育トレーナーを任されたとき、何を意識してコンテンツを決めたり、伝え方に工夫をしますか?私は『力量』という言葉の意味を意識しながら、コンテンツ決めや伝え方に工夫を加えています。今回は、社内教育を任された時、注意をして欲しいポイントについておはなしします。

 

1.人材教育とモチベーションは表裏一体

あなたが教育訓練のトレーナーの立場になったとき、何をどのように教えれば良いのかが解ります。そもそも、力量とは「知識 + 技能 + モチベーション」の複合体を指します。知識とは、その仕事の内容や、やり方を”知っている”ということ。技能とは、その知識を実際に”できる”ことを指します。

 

どんなに知識があったとしても、それができなければ意味がありませんし、それができたとしてもやることの意味や目的を理解していなければ、作業を任せることができません。

 

また、知識と力量があったとしても、その作業に対するモチベーションも高くなければ意識や集中力が損なわれるため、モチベーションの高揚と維持方法についても、その力量に含まれています。

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

◆関連解説記事:話し方 改善、プレゼン成功の法則とは

 

2.モチベーションを維持する要因

インハウスセミナーで、社内教育トレーナーを育てる「トレーナーズトレーニング」を開催すると「やり方を伝えて、本人ができる様になれば良い」というレベルで、部下や後輩を教育するといった方が少なくありません。しかし、これでは相手が力量を会得したということにはなりません。力量では、モチベーションの高揚と維持の方法についても伝えなければならないのです。

 

たしかに、知識と技能さえあれば、その仕事はできます。ただ、意識が途切れたり、集中力が途切れたとき、そのようにそれをもとに戻したり、維持し続けるための”意味づけ”を伝えなければなりません。

 

仕事のモチベーションを維持するには、いくつかの要因が指摘されています。その中でも、特に私が用いている要因が「納得モード」という人の意識付け戦略です。「納得モード」は、相手に何かを教えるとき、その相手毎にモチベーションが高揚したり維持しやすくなる教え方といっても良いでしょう。

 

3.相手のタイプを知ることでモチベーションを高揚させる

人には、モチベーションを変革させる”きっかけ”として、次の4つの意識付けがあります。

 

(1)【回数重視型】

数回同じことを繰り返し説明を受けることで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(2)【期間重視型】

ある一定の期間を通じて、その作業内容を説明されることで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(3)【直感重視型】

あまり、細かく説明せず、自らの気付きを繰り返すことで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(4)【疑心型】

説明を受けても、なかなか納得せず、自ら試し、自ら成果を出すことで、モチベーションが高揚したり、維持されるタ...

人的資源マネジメント

 

あなたが社内の教育トレーナーを任されたとき、何を意識してコンテンツを決めたり、伝え方に工夫をしますか?私は『力量』という言葉の意味を意識しながら、コンテンツ決めや伝え方に工夫を加えています。今回は、社内教育を任された時、注意をして欲しいポイントについておはなしします。

 

1.人材教育とモチベーションは表裏一体

あなたが教育訓練のトレーナーの立場になったとき、何をどのように教えれば良いのかが解ります。そもそも、力量とは「知識 + 技能 + モチベーション」の複合体を指します。知識とは、その仕事の内容や、やり方を”知っている”ということ。技能とは、その知識を実際に”できる”ことを指します。

 

どんなに知識があったとしても、それができなければ意味がありませんし、それができたとしてもやることの意味や目的を理解していなければ、作業を任せることができません。

 

また、知識と力量があったとしても、その作業に対するモチベーションも高くなければ意識や集中力が損なわれるため、モチベーションの高揚と維持方法についても、その力量に含まれています。

◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!

◆関連解説記事:話し方 改善、プレゼン成功の法則とは

 

2.モチベーションを維持する要因

インハウスセミナーで、社内教育トレーナーを育てる「トレーナーズトレーニング」を開催すると「やり方を伝えて、本人ができる様になれば良い」というレベルで、部下や後輩を教育するといった方が少なくありません。しかし、これでは相手が力量を会得したということにはなりません。力量では、モチベーションの高揚と維持の方法についても伝えなければならないのです。

 

たしかに、知識と技能さえあれば、その仕事はできます。ただ、意識が途切れたり、集中力が途切れたとき、そのようにそれをもとに戻したり、維持し続けるための”意味づけ”を伝えなければなりません。

 

仕事のモチベーションを維持するには、いくつかの要因が指摘されています。その中でも、特に私が用いている要因が「納得モード」という人の意識付け戦略です。「納得モード」は、相手に何かを教えるとき、その相手毎にモチベーションが高揚したり維持しやすくなる教え方といっても良いでしょう。

 

3.相手のタイプを知ることでモチベーションを高揚させる

人には、モチベーションを変革させる”きっかけ”として、次の4つの意識付けがあります。

 

(1)【回数重視型】

数回同じことを繰り返し説明を受けることで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(2)【期間重視型】

ある一定の期間を通じて、その作業内容を説明されることで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(3)【直感重視型】

あまり、細かく説明せず、自らの気付きを繰り返すことで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

(4)【疑心型】

説明を受けても、なかなか納得せず、自ら試し、自ら成果を出すことで、モチベーションが高揚したり、維持されるタイプ。

 

このように、人によって好む”教えられ方”が存在するのです。そして、教えられ方の好みとあなたの伝え方がマッチすることで、相手のモチベーションに影響を与えることができるのです。力量とは「知識+技能+モチベーション」の複合体です。

 

人材教育とモチベーションは表裏一体。相手のタイプに合ったトレーニングを実施してみませんか?

  • 知識の会得
  • 技量の会得
  • モチベーションの高揚

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

坂田 和則

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


「コミュニケーション」の他のキーワード解説記事

もっと見る
なぜなぜ思考で考えれば「答え」が見つかる!!

ちまたにはコミュニケーションに関するセミナーや書籍が数多くあります。これらには、何を( what )どのように( HOW TO )が解説され、すぐ実践...

ちまたにはコミュニケーションに関するセミナーや書籍が数多くあります。これらには、何を( what )どのように( HOW TO )が解説され、すぐ実践...


コミュニケーション、言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する

【目次】 今回は「言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する」について、お話しします。あなたの「話の伝わり方」が変わりますよ。...

【目次】 今回は「言葉を選んで伝えてみよう│話の伝わり方を意識する」について、お話しします。あなたの「話の伝わり方」が変わりますよ。...


相手の納得感が増す、相手のタイプに合わせた話し方とは

         【目次】 1. 相手のタイプで伝え方を変えると、説明力と説得...

         【目次】 1. 相手のタイプで伝え方を変えると、説明力と説得...


「コミュニケーション」の活用事例

もっと見る
【SDGs取り組み事例】女性活躍の推進図り、働きやすい職場環境構築  旭工業有限会社

ダイバーシティ進め、組織の一体感を高める 旭工業有限会社(神奈川県綾瀬市) 目次 1.カーボン事業一筋、独自開発で活路を開く2. 女性目線で働き...

ダイバーシティ進め、組織の一体感を高める 旭工業有限会社(神奈川県綾瀬市) 目次 1.カーボン事業一筋、独自開発で活路を開く2. 女性目線で働き...


『坂の上の雲』に学ぶコミニュケーション論 【連載記事紹介】

  坂の上の雲に学ぶコミニュケーション論、連載の全てが無料でお読みいただけます!   ◆こんな方におすすめ!=課題の共有が難...

  坂の上の雲に学ぶコミニュケーション論、連載の全てが無料でお読みいただけます!   ◆こんな方におすすめ!=課題の共有が難...


コーチングの活用とは:物流管理者の育て方(その5)

  ◆ コーチングの活用 前回、解説しましたが、コーチングのスキルの一つ目は「聞く」スキル。二つ目のスキルは「質問」でした。今回は、スキルの三つ目...

  ◆ コーチングの活用 前回、解説しましたが、コーチングのスキルの一つ目は「聞く」スキル。二つ目のスキルは「質問」でした。今回は、スキルの三つ目...