技術士第二次試験対策:解答を事前に考える(その1)

更新日

投稿日

技術士

 

 

【目次】

 

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

【この連載の前回へのリンク】

 

1.解答を事前に考える

先日、技術士第二次試験の指導者の方が動画サイトで次のようなことを話している映像を見ました。

 

平成25年度から試験制度が変わり大変厳しい試験時間となりました。書くだけで時間がなくなります。考えている時間はありません。問題を見た瞬間に解答を書かなければなりません。

 

これは、選択科目のことだと思います。平成25年度~平成30年度までの必須科目は選択式試験でした。令和元年度からは必須科目も記述式試験になりました。この方が話している内容は、令和元年度からの試験にも当てはまると思います。

 

でも、「問題を見た瞬間に解答を書くのは難しいのでは?」と思います。また、頭の中に浮かんだ解答が正しいとは限りません。過去に何度か、「解答が頭の中に浮かんだので解答を書き始めたが途中で書き直した」という受験生の声を聞きました。私が受験したとき、私の斜め前にいた受験生が解答を間違えたようで解答を消しているのを見ました。

 

解答を事前に考えてからその解答を答案用紙に書くべきだと思います。また、事前に考えた解答を問題用紙の空きスペースに書き出しそれを確認してから論文を書いたほうがよいです。解答を書いているうちに考えた解答を忘れるかもしれないからです。

 

2.解答を事前に考えてから解答を書くことは重要

解答を事前に考えてから解答を答案用紙に書くことは、令和元年度の試験から重要になったと思います。以下は、令和3年度の機械部門の必須科目の問題(Ⅰ-1)です。(3)の問題を見てください。「提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析し、新たに生じる懸念事項への機械技術者としての対応策について述べよ」となっています。

 

技術士

 

(2)の問題で複数の解決策を考えるとき、(3)の問題のことも考えて複数の解決策を...

技術士

 

 

【目次】

 

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

【この連載の前回へのリンク】

 

1.解答を事前に考える

先日、技術士第二次試験の指導者の方が動画サイトで次のようなことを話している映像を見ました。

 

平成25年度から試験制度が変わり大変厳しい試験時間となりました。書くだけで時間がなくなります。考えている時間はありません。問題を見た瞬間に解答を書かなければなりません。

 

これは、選択科目のことだと思います。平成25年度~平成30年度までの必須科目は選択式試験でした。令和元年度からは必須科目も記述式試験になりました。この方が話している内容は、令和元年度からの試験にも当てはまると思います。

 

でも、「問題を見た瞬間に解答を書くのは難しいのでは?」と思います。また、頭の中に浮かんだ解答が正しいとは限りません。過去に何度か、「解答が頭の中に浮かんだので解答を書き始めたが途中で書き直した」という受験生の声を聞きました。私が受験したとき、私の斜め前にいた受験生が解答を間違えたようで解答を消しているのを見ました。

 

解答を事前に考えてからその解答を答案用紙に書くべきだと思います。また、事前に考えた解答を問題用紙の空きスペースに書き出しそれを確認してから論文を書いたほうがよいです。解答を書いているうちに考えた解答を忘れるかもしれないからです。

 

2.解答を事前に考えてから解答を書くことは重要

解答を事前に考えてから解答を答案用紙に書くことは、令和元年度の試験から重要になったと思います。以下は、令和3年度の機械部門の必須科目の問題(Ⅰ-1)です。(3)の問題を見てください。「提案した解決策をすべて実行した結果、得られる成果とその波及効果を分析し、新たに生じる懸念事項への機械技術者としての対応策について述べよ」となっています。

 

技術士

 

(2)の問題で複数の解決策を考えるとき、(3)の問題のことも考えて複数の解決策を考える必要があります。(2)の問題で、お互い関連のない解決策を思い付いたまま複数書いてしまうと、(3)の問題で、得られる成果などを考えるとき苦労するからです。(3)の解答のことも考えたうえで、(2)の問題で、お互い関連のある複数の解決策を事前に考えそれを解答として書くことで、(2)と(3)が関連する解答を書くことができます。

 

次回に続きます。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!


「人的資源マネジメント総合」の他のキーワード解説記事

もっと見る
技術企業の高収益化: 目先の課題に対応する愚かさ

◆ 低収益経営者が目先の課題に対応するのをやめた例  「勝手に何をやってるんだ!!」  A社では社長のこんな言葉を恐れて社員が萎縮していました。私...

◆ 低収益経営者が目先の課題に対応するのをやめた例  「勝手に何をやってるんだ!!」  A社では社長のこんな言葉を恐れて社員が萎縮していました。私...


問題解決が進まないチームには、同じような「クセ」がある!

  【この連載の前回:問題解決を阻む原因は、あなた自身の捉え方?へのリンク】 起こってしまった問題の再発防止策をバッチリ立てたはずなのに...

  【この連載の前回:問題解決を阻む原因は、あなた自身の捉え方?へのリンク】 起こってしまった問題の再発防止策をバッチリ立てたはずなのに...


社員のモチベーションの維持はどうすればいいのか

   本稿では、社員のモチベーションをいかに維持していくかについて、解説します。施策及び仕組み、モチベーション理論の視点で整理すると、次のよう...

   本稿では、社員のモチベーションをいかに維持していくかについて、解説します。施策及び仕組み、モチベーション理論の視点で整理すると、次のよう...


「人的資源マネジメント総合」の活用事例

もっと見る
業務は時間型から価値型へ

1、業務に対する考え方が変わる  IT企業などでは15年以上前から一般社員の間でもテレワークシステムを使い、顧客との連絡、設計業務などで幅広く活用さ...

1、業務に対する考え方が変わる  IT企業などでは15年以上前から一般社員の間でもテレワークシステムを使い、顧客との連絡、設計業務などで幅広く活用さ...


インドネシアの工場での人財育成の事例

 シンガポールの工場のクリーン化指導の時に、インドネシアのバタム島の工場にも寄ることにしていました。ここにも日系企業が集まる工業団地があります。今回はこの...

 シンガポールの工場のクリーン化指導の時に、インドネシアのバタム島の工場にも寄ることにしていました。ここにも日系企業が集まる工業団地があります。今回はこの...


‐能力開発のシステム創り 製品・技術開発力強化策の事例(その43)

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その42に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確...

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その42に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確...