ジャカルタ近郊の日系ものづくり企業に対するヒヤリング報告

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 私はアセアン中心にアジアへ進出されるもの作り企業のお手伝いをしていますが、10月下旬から11月始めにかけて、ジャカルタ及びジャカルタ近郊の日系もの作り企業に対するヒヤリングをして参りました。

 インドネシア進出の日系企業はここ1-2年の進出ラッシュで1400社を超えたものと思われますが、大半は自動車関連など製造業です。日系人のインドネシア在住者は1万5000人程度であり、工場新設や拡張がいたるところで行われているため、出張応援者の人数が多くなっています。

 日系企業のインドネシア進出は今やブームとなっていますが、中国企業・韓国企業の進出はそれ以上で、今後インドネシア市場で中韓企業との競合が激しさを増すでしょう。アセアン他国や、欧米企業、香港・台湾企業も2億4000万人の市場と6%台の経済成長は魅力で、インドネシア進出を加速しています。

 もの作りの外資企業は、ジャカルタから車で東に1時間から3時間程度の工業団地地域に集中しています。日系商社やゼネコンが現地企業と共同で開発した大型工業団地がたくさんあって、日系企業の進出の受入体制は十分整っています。

 タイにおける日系企業の進出は20年以上にわたって続いてきたため5000社とも8000社とも言われていますが、ほぼ出尽くした感もありますので、今後はインドネシアへの進出がこの数にどこまで肉薄するかに関心が持たれています。

 日系企業のアセアン進出について将来的な展望をする際に、インドネシア以外ではミャンマーを無視するわけにはいかないでしょう。日本政府と大手商社3社が超大型工業団地の開発に乗り出したことを契機に、3年以内にミャンマーへのもの作り進出ラッシュが始まることと思われます。

 

 今回インドネシアとミャンマーへの日系企業進出をご支援申し上げるセミナー...

 私はアセアン中心にアジアへ進出されるもの作り企業のお手伝いをしていますが、10月下旬から11月始めにかけて、ジャカルタ及びジャカルタ近郊の日系もの作り企業に対するヒヤリングをして参りました。

 インドネシア進出の日系企業はここ1-2年の進出ラッシュで1400社を超えたものと思われますが、大半は自動車関連など製造業です。日系人のインドネシア在住者は1万5000人程度であり、工場新設や拡張がいたるところで行われているため、出張応援者の人数が多くなっています。

 日系企業のインドネシア進出は今やブームとなっていますが、中国企業・韓国企業の進出はそれ以上で、今後インドネシア市場で中韓企業との競合が激しさを増すでしょう。アセアン他国や、欧米企業、香港・台湾企業も2億4000万人の市場と6%台の経済成長は魅力で、インドネシア進出を加速しています。

 もの作りの外資企業は、ジャカルタから車で東に1時間から3時間程度の工業団地地域に集中しています。日系商社やゼネコンが現地企業と共同で開発した大型工業団地がたくさんあって、日系企業の進出の受入体制は十分整っています。

 タイにおける日系企業の進出は20年以上にわたって続いてきたため5000社とも8000社とも言われていますが、ほぼ出尽くした感もありますので、今後はインドネシアへの進出がこの数にどこまで肉薄するかに関心が持たれています。

 日系企業のアセアン進出について将来的な展望をする際に、インドネシア以外ではミャンマーを無視するわけにはいかないでしょう。日本政府と大手商社3社が超大型工業団地の開発に乗り出したことを契機に、3年以内にミャンマーへのもの作り進出ラッシュが始まることと思われます。

 

 今回インドネシアとミャンマーへの日系企業進出をご支援申し上げるセミナーを、11月25日(月)夕方私が講師となって東京四谷のセミナールームで開催致します。

インドネシアの日系もの作り企業に対するヒヤリング結果も本セミナーでご報告致します。アセアン進出に関心を持たれている方はぜひご参加ください。

 詳細は以下のURLに掲載しますのでご希望者はメールでお申込みください。

 https://www.monodukuri.com/seminars/detail/49

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この記事の著者

坪井 萬義

アセアンでは日本の中小企業の優れた「技術・製品・もの作り手法」を渇望しています。国内市場先細りの今こそ「目をアセアン」に向け、ご一緒に「新しい可能性」「新しい市場」にチャレンジしてみませんか。

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