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リスクマネジメント(その4)日常問題の放置・無関心

 
 
 企業は様々なリスクに直面しますが、不祥事により、社会的な信頼・信用を一瞬にして失うリスクは絶対に避けなければいけません。
 
 現場では、誰も好んでルール違反の作業を行ったり、データ改ざんを行うことはありません。「故意」にも悪意の故意と、仕方なし故意があると考えられます。どちらも良いとは言えませんが、仕方なし故意は、日常の仕事の中で、小さな事柄を上げればいくつか思いあたると思います。
 
 ・機械設備の始業点検チェックリストに確認せずに〇印をつける
 ・QCサークル活動で、改善を実施したように発表資料を作成する
 ・教育計画通り教育を実施したかの如く、記録表に記載する 
 
 なぜこのようなことが起こるのでしょうか、理由は簡単です。
 
 ・忙しい、人がいないのでルール通りに行うことができない
 ・やっても無駄なことをやらされている
 ・時代は変わっているのに、昔ながらのやり方が残っている
 
 つまり、やらなければならないこと、ルール、実際にやっていることの3つが、全く整合がとれていないのです。つまり仕方なし故意を発見したとき現場の責任として済ませてしまうというのがほとんどです。
 
 ・目的は何か?
 ・そのためにどうすればいいか?
 ・現状を見たとき、実際にできるのか?
 
 このことを考えず、問題を放置している、これが諸悪の根源と言えます。これは、経営者、現場を預かる管理層の責任は大きいと思います。したがって、不祥事は、経営者、管理層のマネジメント力不足が露呈した結果と捉えることができます。次に、改めてリスクマネジメントの重要項目を列挙します。
 

◆ リスクマネジメントの重要3項目

1.  組織の役割の明確化

 例えば検査部門は独立した組織とすべきです。製造部門や、営業の都合で動いたり、判断してはいけません。組織全体として、あいまいな業務をなくし、責任と権限を明確にすべきです。
 

2.  情報公開、見える化

 建前でなく、生の現場の実態をオープンにし、見える化すること、またそれをチェックすることですが、これは、かなり抵抗感があり、反発を招きます。見える化するには、チェック部門として品質保証部、社長直轄の経営スタッフなどが目を光らせ、日常的に現場に出向き改善させることが重要です。検査記録、測定データなど重要な書類は時々チェックすることも必要になってきます。
 

3.  人材育成で問題解決能力を高める

 やはり最後は人です。組織や仕組みを強化してもそれを守るのは人です。組織や仕組みの悪さの原因を突き止めて、改善していくのも人です。問題解決能力、マネジメント能力を備えた人材の育成が急務です。人を育てることは、企業を育てることにつながります。それを怠った結果、リスクに直面し、企業の存続が危うくなった事例は少なくありません。
  今回で、リスクマネジメントの連載を終了します。
  

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(はまだ かねお) / 専門家B / 高崎ものづくり技術研究所

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