研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動【基本理論編&実践編】2日間連続セミナー

<価値づくり特集セミナー>

ただ、できればいいではなく、もはや『企業存続のための必須』の
能力である技術マーケティングの基本理論を学び、実践しよう!
心理的にも、経営プロセス・組織的にも顧客や市場から
遠いところに位置している研究開発部門こそが
これまでにない顧客価値を創出できる!


明確に研究開発部門に焦点を当てて解説します


※【基本理論編】または【実践編】いづれかのみの申し込みも可能です
1日目【基本理論編】 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動
2日目【実践編】 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動

セミナー趣旨

 革新的な製品とは、大きな『顧客』価値を創出する製品であると定義することができます。この大きな『顧客』価値を創出する上で、研究開発部門は社内で最も大きな責務を負っています。しかし、現状の研究開発部門は心理的にも、経営プロセス・組織的にも顧客や市場から遠いところに位置しており、『顧客』価値を創出するには大きな問題を抱えています。この問題を解決する方法が、研究開発部門をマーケティング志向に変えることです。今やマーケティングは、研究開発部門が備えておかなければならないというレベルの能力ではなく、『企業存続のための必須』の能力です。
 本セミナーにおいては、研究開発部門が担わなければならないマーケティングについて、1日目にマーケティングの基本理論を「基本理論編」として、そして2日目には、その基本理論を利用して日々研究開発部門においてどうマーケティング活動を実践していくかについて「実践編」として、包括的かつ具体的に学んでいただきます。本セミナーにおいては、マーケティングの一般論ではなく、明確に研究開発部門に焦点を当てて、講義を行っていきます。

受講対象・レベル

・研究者・技術者
・研究企画・技術企画部門に所属する方
・経営企画に所属する方
・商品企画部門に所属する方

習得できる知識

1日目:研究者・研究開発部門が担うべきマーケティングの基本理論
2日目:基本理論編の内容を実践するための具体的マーケティング活動・知識

セミナープログラム

※1日目、2日目で一部重複する内容がございます

1日目『研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動【基本理論編】』

得られる知識:研究者・研究開発部門が担うべきマーケティングの基本理論

1.はじめに 
 1.1 日立の「顧客起点型」研究開発
 1.2 マーケティングとは?方法論として学ぼうとしてはならない。根本的な思考を学ぶこと。

2.研究開発部門が置かれている環境 
 2.1 21世紀の日本の産業界の現実
 2.2 日本企業が行く道
 2.3 研究開発部門でのマーケティングの重要性
  2.3.1 他社と同じテーマを追いかけての研究開発は厳しい道
  2.3.2 研究開発部門は事業収益に貢献しなければならない

3.研究開発部門のあるべき姿 
 3.1 これまでの研究開発部門の姿
  3.1.1 中央研究所の時代
  3.1.2 いたずらに市場との距離を拡大しただけ
 3.2 あるべき研究開発部門の姿
  3.2.1 市場の現実:捉えどころのない「竜」
  3.2.2 市場をベースとした創発研究開発

4.研究開発部門の課題とマーケティングの関係 
 4.1 研究開発部門の課題(その1):テーマ創出力の弱さ
  4.1.1 Garbage in, garbage out:「テーマがごみであれば、成果もごみ」
  4.1.2 「How」(熱意)と「What」(創出顧客価値)の混同
  4.1.3 テーマ創出のための体系的仕組みの構築とマーケティングの必要性
 4.2 研究開発部門の課題(その2):事業推進力が不在
  4.2.1 Value Creation と Value Capture
  4.2.2 既存事業に向けた研究開発と新規事業に向けた研究開発の大きな相違
  4.2.3 Value Creation機能とValue Capture機能の一体化の必要性
 4.3 研究開発部門の2つの課題とマーケティングの関係

5.研究者・技術者が押さえておくべきマーケティングの重要概念 
 5.1 顧客提供価値:ドリルメーカーは何を売っているか?
 5.2 市場知識、技術知識、自社の強みのスパーク
 5.3 マーケティングミックス:4P(Product、Price、Place、Promotion)と顧客提供価値との関係
 5.4 3C(Customers、Competition、Company):3Cが収益を決める
 5.5 顧客 vs. 市場:イノベーションのジレンマ(ワイヤー式建機と油圧式建機)
 5.6 4つの顧客層とキャズム
 5.7 顕在ニーズ vs. 潜在ニーズ
  なぜ潜在ニーズを捉えることが必要か? なぜキーエンスは超高収益なのか?そのメカニズム
 5.8 ものづくり vs. 価値づくり
 5.9 STP(Segmentation、Targeting、Positioning):ターゲティングの失敗:シャープの例
 5.10 5フォーシーズ:なぜPC業界は低利益率なのか?(日本メーカーのPCからの撤退の例)

6.良いテーマの創出力強化のために
 6.1 良いテーマとは(「5.研究者・技術者が押さえておくべきマーケティングの重要概念」に基づき)
  6.1.1 良いテーマの10の要件
  6.1.2 顧客提供価値拡大モデルVACES:日本触媒、日東電工、東洋電機、3M、コマツ、日本ペイントの例)
  6.1.3 良いテーマの10の要件追求上の大きな課題と対処法:ステージゲート・プロセス
 6.2 良いテーマの創出法
  6.2.1 市場・顧客を理解する3軸:TADと各軸に沿った市場理解の活動
  6.2.2 時間軸(Time)
   (島津製作所、シマノ、ホンダの例)
  6.2.3 分野軸(Area)
   (テトラパック、カルピス、ワコール、花王、前川製作所の例)
  6.2.4 深度軸(Depth)
   (ICIペイント、石野製作所、キーエンス、ディスコ、日東電工、ユニクロ、シマノ、3Mの例)
 6.3 良いテーマの継続的創出の体制(参考)

7.事業推進力の強化のために
 7.1 事業推進力の強化に向けての5つの活動
 7.2 研究者・技術者であり事業推進者という意識を持ちそして行動する(ダウ・デュポン、日立、富士フイルムの例)
 7.3 早期から最終的なマーケティング展開の構想を持つ
 7.4 自社やグループ企業の力を最大限に活用する(三菱ケミカル)
 7.5 外部の能力を活用する(富士フイルム)
 7.6 事業化推進のための仮説・検証サイクルを迅速に回す

8.最後に
 8.1 研究開発にとってのマーケティングとは
 8.2 研究開発のマーケティングサイクル

 □質疑応答□

 

2日目『研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動【実践編】』

得られる知識:基本理論編の内容を実践するための具体的マーケティング活動・知識

1. はじめに
 1.1 「基本理論編」と「実践編」の関係
 1.2 「研究所は人間の気持ちを研究するところであって、 技術を研究するところではない」(本田宗一郎)
 1.3 研究開発におけるマーケティングとは?:ホンダの例

2.研究開発におけるマーケティングの必要性
 2.1 企業にとっての革新的テーマの定義
 2.2 革新は既存の知識の新結合によって生まれる
 2.3 スパークのための3つの原料の一つしての市場の知識の重要性

3. 研究開発におけるマーケティング活動の全体像:研究開発のマーケティング・サイクル
 3.1 研究開発のマーケティング・サイクルとは?
 3.2 研究開発のマーケティング・サイクル構築の前提
  3.2.1 前提1. 研究開発のマーケティングの3つの目的の存在
  3.2.2 前提2. 市場の複雑性と不確実性への対処としての仮説と検証の必要性
  3.2.3 前提3. 顧客との面会のための提案・情報発信の必要性
 3.3 研究開発のマーケティング・サイクルとステージゲート・プロセスとの関係

4. 市場情報まとめ
 4.1 「市場情報まとめ」とは(※:記入テンプレート例含む)
 4.2 顧客(Customers)
  4.2.1 マクロ環境変化
  4.2.2 市場ニーズ
   -「顧客」ニーズではない!「市場」の最大公約数
   -市場ニーズを広く見る視点:VACES
  4.2.3 市場規模推移
   -市場規模・推移は必ず自分達で算定する
 4.3 競合
  4.3.1 競合製品比較分析
  4.3.2 競合企業比較分析
  4.3.3 ファイブフォーシーズ分析
 4.4 自社
  4.4.1 自社製品強み・弱み
  4.4.2 自社能力強み・弱み
 4.5 SWOTとの関係

5.製品・事業アイデア創出・定義・修正
 5.1 製品・事業アイデア創出
  5.1.1 製品・事業アイデア創出のための9つのタスク
  5.1.2 重要視点
   -良いテーマの定義の企業としての明確化
   -発散と収束を明確に分け、且発散・収束を繰り返す
   -「隣接可能性」の活用
   -ブレーンストーミングにおける工夫
   -情報が無い中での効果的な選択法
 5.2 製品・事業アイデア定義・修正
  5.2.1 『事業』の定義の構成項目
  5.2.2 事業の定義のテンプレート例

6.製品・事業アイデア評価資料
 6.1 「製品・事業アイデア評価資料」の位置付け
 6.2 評価項目の全体像
 6.3 市場の魅力度
 6.4 自社の適合度
 6.5 財務目標の達成度
 6.6 リスクと対応策

7.評価
 7.1 「評価」の位置付けとタイミング(ステージゲート・プロセスにおいて)
 7.2 「評価」と承認・中止の意思決定の3つのステップ
 7.3 各ゲート(評価の関門)における評価の視点

8.仮想カタログ/提案書/サンプル
 8.1 「仮想カタログ/提案書/サンプル」の目的
 8.2 仮想カタログのイメージ(電機メーカー
 8.3 「仮想カタログ/提案書/サンプル」の作成

9.その他発信情報作成
 9.1 自社技術・周辺技術知識蓄積・拡大モデル:『BIRDS』
 9.2 情報発信向けのコンテンツとしての「自社の技術」(富士フイルムの例)

10. 情報発信
 10.1 主体的なコミュニケーション活動(ホンダ、GE、3Mの例)
 10.2 技術コミュニケーションの体制

11. 顧客との面会アポイントメント
 11.1 面会アポイントメント取りは難しくない
 11.2 顧客との面会のアポイントメントをとるための全体プロセス

12. 顧客との面会と情報入手
 12.1 顧客との面会のアポイントメントをとるための4つのタスク
  12.1.1 対象市場セグメントの特定
  12.1.2 企業リストの作成(B2Bの場合)
  12.1.3 面会対象者リストの作成
  12.1.4 面会アポイントメントとり
 12.2 顧客との面談に必要とされる活動
  12.2.1 面談参加者の人選
  12.2.2 面談準備
  12.2.3 面談実施:面談実施の8つの重要ポイント
  12.2.4 面談実施後の作業
 12.3 面談の重要な点(面談で完璧はあり得ない、人間性の鍛錬の場、等)
 12.4 知財管理について

13. 面会個票(情報蓄積フォーマット例)
14. その他情報の収集
 14.1 9つの情報源
 14.2 情報収集における重要なポイント
  14.2.1 仮説と検証の重要性
  14.2.2 自身の思考による補完(フェルミ推定)

15. 最後に

  □質疑応答□


【価値づくり】セミナー特典


1.本セミナーは「価値づくりセミナー専用クーポン」をご利用頂けます。
2.本セミナーにお申込み頂いた方には「価値づくりセミナー専用クーポン」をプレゼントいたします。 
「価値づくりセミナー専用クーポン」について
 ※セミナーへのお申込み後、受講券・請求書と一緒に発送いたします。
 ※「価値づくりセミナー」にのみご利用いただけます。
「価値づくりセミナー」の一覧は下記8セミナーになります。

11月27日「<将来の事業につなげるための>コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な強化手法」
講師:ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役 浪江 一公 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/7843

11月29日「<新たな価値の主体的な創出に向けて>成功するオープンイノベーションのはじめ方、取り組み方」
講師:ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役 浪江 一公 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/2448

12月11日「研究開発におけるポートフォリオ・マネジメントの基礎と構築、運用法~経営リソースの可視化、将来を見据えた戦略的な配分と最適化~」
講師:ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役 浪江 一公 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/6273

12月20日「自社保有技術・コア技術をベースとした筋の良い・革新的なテーマの創出方法~技術機能展開法を利用して~」
講師:ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役 浪江 一公 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/4089

12月18日「新事業、新商品開発を創出する戦略策定と具体的方法」
講師:ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 博士(工学) 奥村 治樹 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/6080

2020年3月12日「ボトムアップによる新規事業アイデアの創出と評価の考え方・方法」
講師:ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 博士(工学) 奥村 治樹 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/3050

2020年1月29日「イノベーティブな新規事業の創出法と実施までの仕掛けづくり」
講師:Office EAGLE NEST  代表 工学博士 鷲巣 信太郎 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/6783

2020年2月13日「イノベーションを創出するR&D現場をつくる『リーダーシップ』と『チームマネジメント』」
講師:株式会社ケミストリーキューブ 代表取締役 イノベーションコンサルタント 平木 肇 氏
https://www.monodukuri.com/seminars/detail/7237

※有効期限は発効3カ月後の月末までとなります。
※1度のお申込みにつき、クーポンは1枚(5,000円分)までの利用となります。

セミナー講師

ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役 浪江 一公 氏
略歴
大手電機メーカー、アーサー・D・リトル(ジャパン)(株)、(株)フュージョンアンドイノベーション等を経て、現在ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役社長 経営及び技術マネジメントに関するコンサルティングにおいて20年以上の経験を有す。日本工業大学大学院 技術経営研究科教授を兼任。北海道大学工学部、米国コーネル大学経営学大学院(MBA)卒 
著書・訳書に「プロフィット・ピラミッド超高収益を実現する14のシンプルな法則」(著書) ダイヤモンド社(韓国語及び中国語でも出版)、「エマソン 妥協なき経営」(訳書)ダイヤモンド社、その他共著・共訳、雑誌への寄稿多数近著(翻訳):「ステージゲート法 製造業のイノベーションマネジメント」(原著「Winning at New Products」ロバート・クーパー著) 英治出版 2013年
専門
テクノロジーマネジメント、新規事業戦略、マーケティング

セミナー受講料

82,500円( S&T会員受講料78,370円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。
詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
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2名で 82,500円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額41,250円)

※2日間のお申し込み
 2名で82,500円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額41,250円) 
※どちらか1日のお申し込み
 2名で49,500円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,750円) 
特典
【基本理論編】または【実践編】いずれかのみの申込みも可能です。
49,500円 ( S&T会員受講料 47,020円 ) 
 定価:本体45,000円+税4,500円
 会員:本体42,750円+税4,270円
【2名同時申込みで1名分無料キャンペーン(1名あたり定価半額の24,750円)】


講師のプロフィール

プロフェッショナリズムと豊富な経験をベースに、革新的な製品やサービスを創出するプロセスの構築のお手伝いをいたします。

浪江 一公

専門家専門家A なみえ かずきみ / 東京都 / ベクター・コンサルティング株式会社

ベクター・コンサルティングは、Bridging technologies and markets toward creating innovationsを目指し、クライエント企業様に技術と市場との間の橋渡しによりイノベーションの...続きを読む

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キーワード

マーケティング   事業戦略   技術マネジメント総合

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