製造業のIoT活用は時代遅れ

 
IoT
工作機械見本市に行きました。最近はインダストリー4.0スマート工場、IoTなどが騒がれています。さぞかし機械メーカはネット活用に力を入れているのかと期待して展示ブースを回りました。
 
 結論から言えば期待外れでした。展示の中心は機械をネットでつないで稼働監視するくらいです。大手機械メーカの展示ですらIoT活用による柔軟な生産体制の実現とは程遠い内容でした。
 
 ネットによる稼働監視はプロセス型の工場では昔からやっている話で目新しさはほとんどありません。センサ網を駆使して高度な監視している工場も多数存在します。また、機械故障の少ない工作機械ではただ機械の稼働率を監視するだけでは、利益創出や生産性(付加価値)向上は実現できません。機械の稼働が低下するのは、故障よりも材料不足、ワークや作業員の到着待ちといった生産計画の不備が主因になることが多いからです。
 
 30年前にブームになったFMS(フレキシブル マニュファクチャリング システム)では機械だけでなく搬送作業や保管作業の自動化を目指しました。日本の工場に行くと当時導入したFMSを今も使い続けている工場も残っています。彼らからみれば何をいまさらこんな話をしているのかというネット接続ではないでしょうか。
 
 なぜ機械メーカの展示はこんな時代遅れの展示になってしまっているのでしょうか。その最大の原因は日本のメーカ関係者の生産管理理論に関する勉強不足があるのではないかと考えられます。生産計画が機能しなければいくら機械作業を工夫しても生産性(一人当たり付加価値)はあがりません。FMSでは生産計画の精度向上対策が不十分だったため、投資効果を得られない工場が続出しました。このことを理解しないままのスマート工場はFMS以上の掛け声倒れに陥る危険性を秘めています。
 
 そうはいっても、当分の間は製造業でもIoTブームは続くでしょう。経営者から流行に乗ってIoTによる生産イノベーション企画を出すように求められ、どうしたらいいか悩んでいる人もいるかと思います。もしも、そういう悩みをお持ちであれば、どうやって効果を出せばいいのか生産計画面からみた生産イノベーション企画のヒントでをお教えします。
 

この記事の著者

本間 峰一

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