ProblemとTaskとは

 
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ビジネスマンであれば問題や課題を抱えています。問題や課題の無い仕事は存在しないと言って良いでしょう。経済同友会の企業の採用と教育に関するアンケート調査で、企業が新卒採用で重視する能力に問題解決力や課題発見・解決力が論理的思考力と伴に上位に来ています。企業はルーチンワークを黙々とこなす人は求めていません。問題や課題に対応出来る人を求めている結果だと言うことが見て取れます。
 

◆問題と課題の違いとは何でしょうか

 上手く説明できないけど何となくニュアンスはわかってる方も多いのかなと思います。問題と課題の定義は様々で少しずつ解釈が違います。例えば、次の3点は如何でしょうか。
 
  1.問題解決の対策として取り組むべきアクションが課題である
 
  2.問題も課題もあるべき姿とのギャップであり、問題はネガティブ、課題はポジティブ
 
  3.問題も解決が必須なもので課題は解決が望まれるもの
 
 どれも納得出来る定義なのですが1の意味で解説されている所が多いようです。確かに「この問題を解決するために次の課題に対処する必要がある」なんて言いますね。私は問題と言うとトラブル系の事案を連想します。 緊急性があり急ぎ解決しなければならない案件が問題だと思っていました。課題は緊急性は無いが、良い状態を目指すため取り組むべき案件だと捉えていました。私が最も共感出来たのは次のような定義です。
 
  •問題とは当然のように期待されている状態と現実のギャップ
 
  •課題とは理想の姿(目標)を設定し、それと現実とのギャップ
 
 例えば製造業で歩留まり90%以上で操業することを前提に生産計画を立てていて何かのトラブルで90%を割り込んだらそれは問題です。起こってはいけない事故が生じたらそれは問題です。もし購入したばかりのTVが映らなかったらこれは問題ですよね。最低でもこの程度は保証されて然るべきだと期待されている状態を割り込んだら問題になります。緊急性は高くネガティブなものが該当するのは当然です。
 
 一方課題はもっと上を目指そうと言うポジティブな取り組みです。製造歩留まりは本当は100%がムダが無く理想的なはずです。現状ビジネスを維持するには90%は最低維持ラインであり本来はより利益を増やすため 100%に近づけたいはずです。より良い姿に近づけるためのテーマが課題です。
 
 上の定義の2番であるべき姿とのギャップとありますが、あるべき姿とは本来そうなっていて当然の姿という意味と理想的な状態の2つの意味があります。
 
 “問題“は前者のあるべき姿に対するギャップで”課題“は後者のあるべき姿に対するギャップと受け取れば同じです。問題は英語ではProblemと訳され、課題はThemeやTaskと訳される事が多いと考えても
 両者の違いがわかりますね。
 
 人材に求められる能力として問題・課題解決力は定番ですが上の意味
 で言うと問題解決力と課題発見力・課題達成力がしっくりきます。課題が問題に対する実行アクションだと考えると課題解決力でも意味は通りますが、緊急性の高い問題解決能力と高い目標に向かう課題達成能力は実務能力として考える場合は分けた方がわかりやすいのでは無いかと思います。
 
 つまり問題解決力は現状回復のために迅速に取るべきアクションを遂行出来る能力であるのに対し課題発見力・達成力とは、より高いゴールを目指して自発的にテーマを探す能力とそれを達成する能力と言えます。
 
 サービスやコスト改善のネタを見つけ出すのが発見力、それを達成するアプローチを考え実行するのが達成力では無いかと思います。言わば利益になる仕事を探してきて実行してくれると言う理想の能力です。
 
 しかしながら30過ぎた中堅社員以上にはShouldと言えるスキルです。 問題は否応なしに対応しているかもしれませんが、自発的に課題を見つけ目標設定が出来る人はかなり少ないと思います。
 

この記事の著者

眞名子 和義

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