人財教育・人材育成、得意・不得意の見極め

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人財教育・人材育成、得意・不得意の見極め

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    1. 得意・不得意の見極め

    自分が何が得意か知ることは重要ですが、何を基準にしてそれを判断したらよいでしょうか。自己分析がしっかりできていればよいですが、そうでない時は本人の好き嫌いはあまり頼りになりません。自分の判断よりは周りの人の判断の方が信頼性は上がります。自分のことを客観的に見るのは難しいですが、人のことを客観的に見ることはそれほど難しくありません。人の判断と自分の判断がおおよそ合っている時は、自己評価も間違っていないでしょう。人の判断と自分の判断がずれている時は、自己評価が外れているかもしれません。

     

    そして、最も信頼できることは結果に注目することです。結果に注目するときに、それまでの過程にも目が行きがちですが、あくまで最後の結果や成果に注目しま...

    人財教育・人材育成、得意・不得意の見極め

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      1. 得意・不得意の見極め

      自分が何が得意か知ることは重要ですが、何を基準にしてそれを判断したらよいでしょうか。自己分析がしっかりできていればよいですが、そうでない時は本人の好き嫌いはあまり頼りになりません。自分の判断よりは周りの人の判断の方が信頼性は上がります。自分のことを客観的に見るのは難しいですが、人のことを客観的に見ることはそれほど難しくありません。人の判断と自分の判断がおおよそ合っている時は、自己評価も間違っていないでしょう。人の判断と自分の判断がずれている時は、自己評価が外れているかもしれません。

       

      そして、最も信頼できることは結果に注目することです。結果に注目するときに、それまでの過程にも目が行きがちですが、あくまで最後の結果や成果に注目します。なぜなら、途中の過程は順調でも、結果が伴わないことはよくあります。逆に、過程はトラブルばかりであったとしても、しっかり結果がでることもあります。本人の印象として「トラブルばかりで、とても苦労したから、自分には合っていない」と思われるかもしれませんが、その時にしっかり結果が出ていたのであれば、それは得意なことかもしれません。得意なこととは決して順風満帆ばかりではありません。大きな困難もたくさんあります。なにもかも順調でも、最後の契約が取れなかったら、成果になりません。それは得意ではないのかもしれません。そのような状況こそ慎重に見極める必要があります。

       

      2. 弱点を避ける、弱点を避けることはリスク回避

      個人的、組織的な弱点はできる限り取り除くのが良いでしょう。そして、この弱点もその時の状況によって対応も変わってきます。基本的な対応としては弱点を避けること、あまり関わらないことですが、すでに弱点が問題となっていたり、どうしても避けて通れない状況もあります。その場合は被害や損失をできるだけ小さくしてやりすごすことが必要です。弱点を改善したり、克服しようとするのは得策ではありません。あなたにとって弱点でも、他社にとっては強みや得意となっていることがあります。相手の得意なことにわざわざ弱点で勝負しても勝ち目が少ないからです。

       

      弱点を避けることはリスク回避にもなります。売上が伸びない製品群や分野については赤字を大きくする前に撤退することも一つの方法です。不誠実な相手であれば取引中止もあります。もちろん、何かと文句をつけて必要なものもカットしてしまい、経営を維持するのが困難になってはなりません。明らかに足を引張っていることだけをカットの対象とします。

       

      製品やサービスであれば売上と経費から利益率の高い、低いはすぐにわかります。しかし、顧客満足や、個人やグループの得手不得手のような数値化しにくい分野は判断が難しいことがあります。顧客の感じることと、自分が感じることが一致するとは限らないからです。

       

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      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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