人財教育・人材育成、正しいこと、正しいことにとらわれ過ぎないことも大事

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    1. 正しいこと、正しいことにとらわれ過ぎないことも大事

    ほとんどの人が正しいこと、間違っていないことを進んで行うでしょう。そしてその正しいことは経営データ、顧客情報、製品分析など何かを基準にしていることが多いのです。それによって仕事の成果やチャンスが得られることも多いでしょう。しかし、一つの意見があれば、当然それに対する反対意見もあります。適切に対等な状態で議論が進めばよいですが、必ずしもそうとは限りません。片方の意見が正しい、反対意見は悪いこととなってしまいます。

     

    そうすると、自然と分断が進みます。実際のところ、正しい意見の方が良い結果がだせるとしても、反対意見を否定することは別の問題を生みます。反対意見の人はそれなりの考えを持って支持しているので、善悪的、感情的...

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      1. 正しいこと、正しいことにとらわれ過ぎないことも大事

      ほとんどの人が正しいこと、間違っていないことを進んで行うでしょう。そしてその正しいことは経営データ、顧客情報、製品分析など何かを基準にしていることが多いのです。それによって仕事の成果やチャンスが得られることも多いでしょう。しかし、一つの意見があれば、当然それに対する反対意見もあります。適切に対等な状態で議論が進めばよいですが、必ずしもそうとは限りません。片方の意見が正しい、反対意見は悪いこととなってしまいます。

       

      そうすると、自然と分断が進みます。実際のところ、正しい意見の方が良い結果がだせるとしても、反対意見を否定することは別の問題を生みます。反対意見の人はそれなりの考えを持って支持しているので、善悪的、感情的な話では納得できません。それに相手の立場にとっては反対意見こそが正しい意見となっている可能性もあります。

       

      最終的により大きな視点から判断しなければなりませんが、正しいことの押し付けをすると、せっかく正しいことをしようとしているのに、周りから嫌われることになります。極端な状態になると「私は正しいから、何をしても良い」となります。確かに正しいことをするのは良いことですが、だからと言って何をしても良いわけではありません。正義を押し付けた瞬間に暴君になってしまいます。正しいことはどんな時も不変のことのように思われますが、状況や立場によって変わります。あまり正しいことにとらわれ過ぎないことが大事です。

       

      2. 押し付け、押し付けではなく、きちんとした関係性が重要

      仕事でもどんなことでも、人に何かを押し付けるのは相手への負担となります。これは作業を指示・依頼するとは異なります。責任の押し付けです。押し付けられた人は内容について何も手を加えることが出来ません。やらざるを得なくなる状況です。もちろん、押し付けられたことを済ませることはできますが、そこには何の達成感も充実感もありません。もちろん相手から評価されることもありません。指示系統としては悪い例の典型例です。いわゆるハラスメントです。相手が反論できない、意見を主張できないような状況での押し付けです。ハラスメントはパワハラなど上の立場から下の立場が注目されがちですが、下の立場から上の立場へのハラスメントもあります。それは意図的に仕事を放棄することなどです。

       

      ハラスメントは相手が不快に感じることですが、責任を放棄した指示や依頼は不快に感じやすいです。なぜこの仕事をするのか、その目的は何かをきちんと説明できると相手は納得しやすいです。そして全てを話すことは出来なくても、責任をもって話をすれば相手も聞く耳を持つでしょう。仕事をしていれば忙しい時、面倒くさい時などがあります。しかしそれは、自分の都合であって相手の都合ではありません。押し付けではなく、きちんとした関係性をもっていましょう。

       

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      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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