輸送機能についての留意点:物流の改善ポイント(その9)

投稿日

SCM

 

◆輸送機能についての留意点

保管場所には明確な表示が必要です。どこに、何が、いくつあるのかが瞬時にわかるようにしておくことが必要です。保管場所から出庫するときに「探し」や「迷い」があるとそれはロスタイムにつながり、生産性が低下してしまいます。

 

間違いを防ぐためにも、類似部品は近くに置かない工夫も考えましょう。人が判断する際に考えさせることは禁物です。パッと見て、一瞬で判断できるようにしましょう。これが倉庫管理の鉄則です。今の倉庫がこのようになっているか、チェックしてみることをお勧めします。

 

メーカー物流ではそのコストの6割を輸送が占めています。メーカーの本業はモノづくりですから、輸送は自分たちが直接行う仕事ではない、と考えられています。そのため輸送は専業者にアウトソースしているケースが多いのです。これ自体は間違っていません。ただし気を付けなければならないのは、「丸投げ状態」にしてしまっていることです。

 

一定の物量を輸送するために必要なトラックのサイズと台数は自ら把握できなければなりません。これを輸送会社に丸投げし、低積載率でトラックを走らせるようなことがあってはならないのです。アウトソース自体はOK。しかし常に管理状態に置くことが求められるのです。

 

また、昨今のドライバー不足は近い将来の輸送力不足につながる可能性があります。これを避けるためにも、輸送モードを複数化することも必要でしょう。物流子会社を保有しているメーカーも多いかと思います。今まではどちらかというと、バイアウトの対象になっていた様相がありました。

 

しかしこれからは確実な輸送力確保の観点から、子会社を保有し続ける傾向が出てくるものと思われます。さらに物流子会社には自社のサプライチェーン...

SCM

 

◆輸送機能についての留意点

保管場所には明確な表示が必要です。どこに、何が、いくつあるのかが瞬時にわかるようにしておくことが必要です。保管場所から出庫するときに「探し」や「迷い」があるとそれはロスタイムにつながり、生産性が低下してしまいます。

 

間違いを防ぐためにも、類似部品は近くに置かない工夫も考えましょう。人が判断する際に考えさせることは禁物です。パッと見て、一瞬で判断できるようにしましょう。これが倉庫管理の鉄則です。今の倉庫がこのようになっているか、チェックしてみることをお勧めします。

 

メーカー物流ではそのコストの6割を輸送が占めています。メーカーの本業はモノづくりですから、輸送は自分たちが直接行う仕事ではない、と考えられています。そのため輸送は専業者にアウトソースしているケースが多いのです。これ自体は間違っていません。ただし気を付けなければならないのは、「丸投げ状態」にしてしまっていることです。

 

一定の物量を輸送するために必要なトラックのサイズと台数は自ら把握できなければなりません。これを輸送会社に丸投げし、低積載率でトラックを走らせるようなことがあってはならないのです。アウトソース自体はOK。しかし常に管理状態に置くことが求められるのです。

 

また、昨今のドライバー不足は近い将来の輸送力不足につながる可能性があります。これを避けるためにも、輸送モードを複数化することも必要でしょう。物流子会社を保有しているメーカーも多いかと思います。今まではどちらかというと、バイアウトの対象になっていた様相がありました。

 

しかしこれからは確実な輸送力確保の観点から、子会社を保有し続ける傾向が出てくるものと思われます。さらに物流子会社には自社のサプライチェーン戦略の立案に貢献してもらうことも考えていきましょう。

 

いかがでしょうか。物流の総合商社であるメーカーは多種多様の物流を保有しています。それぞれの物流を上手に機能させていくことが、競争力向上には不可欠です。ぜひ各物流機能に注目し、改善・改革を進めていきましょう。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その9)

1.平成28年、熊本震災に学ぶ    前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...

1.平成28年、熊本震災に学ぶ    前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...


化学装置のサプライチェーンとキャッシュフロー

 ビジネスは企業間もしくは企業内の金の流れと、その反対方向のモノの流れと、それらの流れを制御するデマンドとサプライを駆動させる情報系でモデル化でき、供給オ...

 ビジネスは企業間もしくは企業内の金の流れと、その反対方向のモノの流れと、それらの流れを制御するデマンドとサプライを駆動させる情報系でモデル化でき、供給オ...


サプライチェーンの上位レベルと下位レベルとは

   サプライチェーン(供給連鎖)は、材料・部品の供給から加工・製造・流通を経て顧客へ引渡すまでの、物の流れ・加工プロセスの連鎖(チェーン...

   サプライチェーン(供給連鎖)は、材料・部品の供給から加工・製造・流通を経て顧客へ引渡すまでの、物の流れ・加工プロセスの連鎖(チェーン...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流アウトソースにあたっての留意点 (その1)

1. 物流アウトソースのメリットとデメリット  皆さんの会社では何かしらの物流業務のアウトソース(外注化)を行っているのではないでしょうか。この物流...

1. 物流アウトソースのメリットとデメリット  皆さんの会社では何かしらの物流業務のアウトソース(外注化)を行っているのではないでしょうか。この物流...


物流の付加価値、物流の実力とは

   物流作業を見ながら、その中の「付加価値作業は何か」について考えてみましょう。付加価値作業とは端的に言えば、お客様がお金を払ってもよい...

   物流作業を見ながら、その中の「付加価値作業は何か」について考えてみましょう。付加価値作業とは端的に言えば、お客様がお金を払ってもよい...


物流におけるパッケージングエンジニアリングとは

  1.物流5機能の中で最も重要な機能 この連載で何度も取り上げていますが、物流には次の5つの機能があるといわれています。 輸送 ...

  1.物流5機能の中で最も重要な機能 この連載で何度も取り上げていますが、物流には次の5つの機能があるといわれています。 輸送 ...