在庫管理の4原則:倉庫改善を推進せよ(その2)

投稿日

SCM

 

◆在庫管理の4原則

1Sができたところで、次に保管エリアと通路の区分を行いましょう。両エリアを白線で区切ること。そして各エリアの床を別の色で塗ることで識別しましょう。さらに保管エリアの中にも白線を引きレーンの区分を実施しましょう。製品格納容器はこのレーンに並べて保管することになります。レーンには番地表示を付けましょう。

 

保管エリアに棚を設置した場合も同様です。各間口に番地表示を付けていくのです。保管場での基本は「在庫管理の4原則」を守ることにあります。

 

【在庫管理の4原則】

  • (1)在庫の所在がすぐわかる
  • (2)在庫の数量がすぐわかる
  • (3)先入先出ができる
  • (4)アクションのポイントがわかる

 

いかがでしょうか。簡単なようで意外と難しいのがこの4原則の実現です。特に(4)については積極的に在庫コントロールにかかわるためには必須項目となります。たとえば、在庫が一定数量を下回ったら生産を開始しなければなりませんね。ではその「一定数量」をどのように判断したらよいのでしょうか。

 

その時にアクションポイントを明確にしておくとわかりやすいと思います。たとえば、在庫が一箱になったら生産を開始するというルールにすることです。もし在庫が生産工程から離れたところにある倉庫に置かれていたとしたら、アクション情報を物流が生産工程に届けることになります。さらに倉庫内は清潔さを保つことが重要です。埃が舞うような倉庫では製品品質を保つことはできません。

 

床にフォークリフトのタイヤ跡が目立つ倉庫は物流失格です。タイヤ跡がつかないようなオペレーションを行うことが基本です。仮に付いてしまった場合にはすぐに拭き取...

SCM

 

◆在庫管理の4原則

1Sができたところで、次に保管エリアと通路の区分を行いましょう。両エリアを白線で区切ること。そして各エリアの床を別の色で塗ることで識別しましょう。さらに保管エリアの中にも白線を引きレーンの区分を実施しましょう。製品格納容器はこのレーンに並べて保管することになります。レーンには番地表示を付けましょう。

 

保管エリアに棚を設置した場合も同様です。各間口に番地表示を付けていくのです。保管場での基本は「在庫管理の4原則」を守ることにあります。

 

【在庫管理の4原則】

  • (1)在庫の所在がすぐわかる
  • (2)在庫の数量がすぐわかる
  • (3)先入先出ができる
  • (4)アクションのポイントがわかる

 

いかがでしょうか。簡単なようで意外と難しいのがこの4原則の実現です。特に(4)については積極的に在庫コントロールにかかわるためには必須項目となります。たとえば、在庫が一定数量を下回ったら生産を開始しなければなりませんね。ではその「一定数量」をどのように判断したらよいのでしょうか。

 

その時にアクションポイントを明確にしておくとわかりやすいと思います。たとえば、在庫が一箱になったら生産を開始するというルールにすることです。もし在庫が生産工程から離れたところにある倉庫に置かれていたとしたら、アクション情報を物流が生産工程に届けることになります。さらに倉庫内は清潔さを保つことが重要です。埃が舞うような倉庫では製品品質を保つことはできません。

 

床にフォークリフトのタイヤ跡が目立つ倉庫は物流失格です。タイヤ跡がつかないようなオペレーションを行うことが基本です。仮に付いてしまった場合にはすぐに拭き取るようにしましょう。これはフォークリフトの傷でも同じことです。床にタイヤ跡が付いたり、フォークリフトに傷が付いたりすることは、それだけ製品を乱暴に扱っている証拠です。プライドを持った倉庫管理を実施したいものです。

 

次回に続きます。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
最先端のSCMテーマ、S&OP SCM最前線 (その7)

 前回のその6に続いて解説します。   4. 事業目標管理におけるS&OPの対象領域    これまで、S&OP...

 前回のその6に続いて解説します。   4. 事業目標管理におけるS&OPの対象領域    これまで、S&OP...


サプライチェーンにおけるリードタイム短縮の方策

1.情報共有とチームワークによる同期化  危機感や目標の共有が、キャッシュの回転スピードを上げます。 サプライチェーンの同期化とは、車の運転でいえば、速...

1.情報共有とチームワークによる同期化  危機感や目標の共有が、キャッシュの回転スピードを上げます。 サプライチェーンの同期化とは、車の運転でいえば、速...


海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その5)

第5回 道具4「物流会社選定ツール」(中)   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 【選定ステップ3】候補会社評価表の作成 ...

第5回 道具4「物流会社選定ツール」(中)   ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 【選定ステップ3】候補会社評価表の作成 ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流の論理からの転換 喜ばれる物流の創造(その1)

  ◆ ハンガー物流という発想  一昔前はテレビや雑誌などの一部で行われていた通信販売が、スマートフォンやPCで簡単に注文ができて、翌日...

  ◆ ハンガー物流という発想  一昔前はテレビや雑誌などの一部で行われていた通信販売が、スマートフォンやPCで簡単に注文ができて、翌日...


購買業務の要点:サプライチェーンの入り口業務

 私たちは物流業務に携わっていますが最近では単なる物流、たとえば輸送、保管、荷役、包装、流通加工といった物流5機能だけをやっていればよいという時代ではあり...

 私たちは物流業務に携わっていますが最近では単なる物流、たとえば輸送、保管、荷役、包装、流通加工といった物流5機能だけをやっていればよいという時代ではあり...


親会社のニーズを自ら探る メーカーと物流子会社(その2)

  ◆ 親会社への貢献とは  メーカー子会社は親会社に対する貢献が必要ですので、貢献するための方法を考えていくことが求められます。親会社...

  ◆ 親会社への貢献とは  メーカー子会社は親会社に対する貢献が必要ですので、貢献するための方法を考えていくことが求められます。親会社...