自部門の数値把握:物流管理者の育て方(その2)

更新日

投稿日

SCM

 

◆ 自部門の数値把握

現場に入りがちな管理者はそれが管理者として当たり前の仕事、かつ褒められてしかるべき行為だと考えている節があります。もし管理者が現場作業の応援に入ることが散見される場合は注意が必要です。現場に入る管理者は、人が少ないので自分が入らざるを得ないと説明します。

 

しかし、これはほとんど言い訳にすぎません。もちろん、人を最小限に絞り、その中の誰かが休んでしまった時には応援が必要なケースもあります。もしこのような管理者がいたとしたら、経営者は厳重注意をしなければならないでしょう。なぜなら、彼(もしくは彼女)は自らの仕事を放棄してしまっているからです。

 

現場作業は管理者の仕事ではありません。管理者の仕事は前回紹介したような、実務とは全く異なる業務だからです。管理者が現場に入りたがるのは忙しくて回らないからではなく、単に作業をしていると楽だからです。現場に逃げ込む管理者は本当の管理者ではありません。

 

本当の管理者であれば、その状況を踏まえ、いかに少ない人員でも仕事が回るように考えることです。自ら動いてしまっては、その改善をする人がいなくなってしまうのです。もし現場に入るような管理者がいれば、管理職としての給与ではなく、作業者の給与に下げる必要があります。少なくとも現場入りした時間の分だけは。まず、以上のように、現場で不具合が出た時の運営方法について改善させることを管理者の仕事としてやらせましょう。とにかく考えさせ、工夫させるのです。

 

次に管理者には自部門の「数値管理」をやらせましょう。どれくらいの資源を投入し、どれだけのアウトプットを出したのか、毎日記録させるのです。その差が粗利益ということになります。その数値を把握していなければ、その現場で利益を出しているかどうかがわかりません。

 

ひどい現場だと赤字を恒常的に垂れ流している可能性があるのです。このような現場は会社に不利益をもたらしますので、無くすという選...

SCM

 

◆ 自部門の数値把握

現場に入りがちな管理者はそれが管理者として当たり前の仕事、かつ褒められてしかるべき行為だと考えている節があります。もし管理者が現場作業の応援に入ることが散見される場合は注意が必要です。現場に入る管理者は、人が少ないので自分が入らざるを得ないと説明します。

 

しかし、これはほとんど言い訳にすぎません。もちろん、人を最小限に絞り、その中の誰かが休んでしまった時には応援が必要なケースもあります。もしこのような管理者がいたとしたら、経営者は厳重注意をしなければならないでしょう。なぜなら、彼(もしくは彼女)は自らの仕事を放棄してしまっているからです。

 

現場作業は管理者の仕事ではありません。管理者の仕事は前回紹介したような、実務とは全く異なる業務だからです。管理者が現場に入りたがるのは忙しくて回らないからではなく、単に作業をしていると楽だからです。現場に逃げ込む管理者は本当の管理者ではありません。

 

本当の管理者であれば、その状況を踏まえ、いかに少ない人員でも仕事が回るように考えることです。自ら動いてしまっては、その改善をする人がいなくなってしまうのです。もし現場に入るような管理者がいれば、管理職としての給与ではなく、作業者の給与に下げる必要があります。少なくとも現場入りした時間の分だけは。まず、以上のように、現場で不具合が出た時の運営方法について改善させることを管理者の仕事としてやらせましょう。とにかく考えさせ、工夫させるのです。

 

次に管理者には自部門の「数値管理」をやらせましょう。どれくらいの資源を投入し、どれだけのアウトプットを出したのか、毎日記録させるのです。その差が粗利益ということになります。その数値を把握していなければ、その現場で利益を出しているかどうかがわかりません。

 

ひどい現場だと赤字を恒常的に垂れ流している可能性があるのです。このような現場は会社に不利益をもたらしますので、無くすという選択肢も出てくることでしょう。経営者は部門別利益を定め、それを達成するように管理者に指示します。管理者は毎日定められた利益を出せるように、日々コントロールしていきます。

 

これこそが自部門の経営ということになるのです。管理者の収益管理というタスクなのです。

 

次回に続きます。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その6)

第6回 道具4「物流会社選定ツール」(下) 前回のその5に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 【選定ステップ6】回答...

第6回 道具4「物流会社選定ツール」(下) 前回のその5に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 【選定ステップ6】回答...


調達物流 儲ける輸送改善 (その4)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


サプライチェーンマネジメントの背景と効果実現に向けた考え方(その2)

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...

 前回のその1に続いて解説します。 4.様々な業界におけるSCM  SCMではサプライチェーンのボトルネックを管理することで効果の最大化を狙います...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流に表れる 生産・調達・営業の結果 物流サイドからの情報発信(その2)

 前回のその1:競争に勝ち抜く秘訣に続いて解説します。 1. トラック滞留を改善する  いつも話題になることですが、朝積み込みに行ったものの、荷主...

 前回のその1:競争に勝ち抜く秘訣に続いて解説します。 1. トラック滞留を改善する  いつも話題になることですが、朝積み込みに行ったものの、荷主...


荷姿効率をKPIで評価する エンジニアリングとしての物流(その6)

 製品形状に対する改善要請は、常日頃「製品荷姿」を目にしている人が発信すべきだと思います。その立場にいる人とは、出荷担当者であり物流会社の担当者であるわけ...

 製品形状に対する改善要請は、常日頃「製品荷姿」を目にしている人が発信すべきだと思います。その立場にいる人とは、出荷担当者であり物流会社の担当者であるわけ...


すぐできる小さな改善提案 お客様の満足を得る(その3)

◆「すぐできる改善」ネタを提供  お客様への付加価値提供は「提案にある」というお話を良くさせていただいておりますが、荷主企業からは物流会社側からこの...

◆「すぐできる改善」ネタを提供  お客様への付加価値提供は「提案にある」というお話を良くさせていただいておりますが、荷主企業からは物流会社側からこの...