スケールド・アジャイル・フレームワーク (SAFe) 初めての PI プランニング

 
  
SAFe
 
 僕が勤める部門で導入を進めている スケールド・アジャイル・フレームワーク(SAFe)の初めてのアジャイル・リリース・トレイン(ART: Agile Release Train)の、さらに初めての PI(Program Increment)プランニングがやっと終わりました。二日間に渡って行われた大イベントは、総勢 100 名以上、7 つのスクラム・チームとマネージャー達が一堂に集まり、これから発車するアジャイル・リリース・トレインの今後 10 週間のリリース・プランを決めるという決起集会のようなものでした。
 
 この七両編成のアジャイル・リリース・トレイン(以下 ART: Agile Release Train)が動き出すまで、スケールド・アジャイル・フレームワーク(以下 SAFe)の基本的なトレーニングを受けたり、コンサルタントと色々と話をしたりして、徐々に SAFe についての理解を深めてきたつもりでしたが、こうして実際に PI プランニングを経験してやっと SAFe の思想や哲学のようなものが分かった気がしました。
 
 この SAFe は一つの方法論としてアジャイルの一つではあるのですが、実態としては Scaled Agile, Inc. という会社が販売しているビジネスです。この会社が教材を作ってそれを販売したり、また SAFe に関する様々な認定資格を定めたりして、利益を上げているようです。Scaled Agile, Inc. 社自体もクラスを開催したりコンサルタント・サービスを提供したりしているようですが、その他にも Scaled Agile, Inc. 社と提携している多くのコンサルタント会社が、同様のサービスを世界中で提供しています。僕の勤める会社も地域的に近かったコンサルタント会社を使っています。
 
 ビジネスとして確立しているだけあって、SAFe はとても良くできています。「うまく設計されている」と感じさせるビジネスです。そのためコンサルタントの質も高いし、教材も整っているし、レベルに合わせて様々な認定資格も用意されています。(毎年お金を払って試験を再受験しないと認定が取り消されてしまうところがビジネスです)
 
 話が逸れましたが、この 10 週間に一度の大イベント PI プランニングもとても良く設計されていました。チームのコミュニケーション、リスクの共有、タスクの優先順位の決定、プレゼンテーションなど様々な活動がありましたが、それらの活動がきれいに二日の日程に収まっていました。そしてコンサルタントが時間通りに活動を進めながら結果を出していきました。PI プランニングが終わったときは 思わずコンサルタントに「お見事でした」と言ってしまったくらいです。
 
 それ以外にも Scaled Agile, Inc. 社から提供されている(?)チェックリストや印刷物、小物が、本当に良く出来ていました。
 
 二日間総動員した 100 の人件費、ミーティング施設の使用料、コンサルタント料を合わせると結構な金額になりますが、これで予定通りに製品がリリースできれば(?)案外安い買い物かもしれません。
 
 因みに、SAFe は リーンやリーン・エンタープライズを謳っていますが、トヨタ生産方式のリーンや、リーンシックスシグマとは全く別物です。
 

この記事の著者

津吉 政広

リーンやシックスシグマ、DFSSなど、問題解決のためのフレームワークを使った新製品の開発や品質の向上、プロセスの改善を得意としています。「ものづくり」に関する問題を一緒に解決してみませんか?

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