作業改善と工程改善 物流現場改善の成功のポイント(その3)

投稿日

 
  scm
 
 物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善の2点について考えていきましょう。
 

1. 作業改善

 作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減らすような改善です。各物流作業について、本来であればどうあるべきかを考えると、それとかけ離れた作業を行っていることに気づきます。
 
 その一つひとつを愚直に改善していくやり方が一般的です。部品を持ち替えなければならなかった場合、それをワンタッチでできるようにすることも作業改善です。最初は物流作業のやりにくさに注目し、作業方法を変えていくことをお勧めします。一つひとつの効果は小さいかもしれません。
 
 しかしこれが積み重なると大きな効果となります。作業改善の効果は「工数削減」として表れることが多いと思います。工数削減の場合、改善してそれが「手待ち」に変わっただけでは財務効果はありません。それらを積み上げて、「1人削減」できるまでもっていくことが望まれます。
 

2. 工程改善

 工程改善とは、レイアウトを変えたり、保管ロケーションを変えたりして、物流の工程そのものを変化させて効果を求めることを指します。ピッキング工程エリアと梱包エリアを直結させて「運搬を無くす」改善は工程改善に含まれます。工程改善の場合には作業改善に比べると、一改善あたりの効果は比較的大きいと思われます。
 
 工程分析を行ってみると、意外に隠されたロスが見つかることがあります。特に運搬や在庫に注目すると、なぜそれらが発生するのか疑問に思うことがあるでしょう。
 
 これらのムダを工程改善によってはぎ取っていくことが望ましい姿です。構内にとどまらず、外部倉庫やストックポイントなどに注目し、直送ができないかを探ると意外と大きな効果のある改善に行きつくことでしょう。
 
 輸送の改善につながればなお望ましいと思います。輸送はアウトソースしてい...
 
  scm
 
 物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善の2点について考えていきましょう。
 

1. 作業改善

 作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減らすような改善です。各物流作業について、本来であればどうあるべきかを考えると、それとかけ離れた作業を行っていることに気づきます。
 
 その一つひとつを愚直に改善していくやり方が一般的です。部品を持ち替えなければならなかった場合、それをワンタッチでできるようにすることも作業改善です。最初は物流作業のやりにくさに注目し、作業方法を変えていくことをお勧めします。一つひとつの効果は小さいかもしれません。
 
 しかしこれが積み重なると大きな効果となります。作業改善の効果は「工数削減」として表れることが多いと思います。工数削減の場合、改善してそれが「手待ち」に変わっただけでは財務効果はありません。それらを積み上げて、「1人削減」できるまでもっていくことが望まれます。
 

2. 工程改善

 工程改善とは、レイアウトを変えたり、保管ロケーションを変えたりして、物流の工程そのものを変化させて効果を求めることを指します。ピッキング工程エリアと梱包エリアを直結させて「運搬を無くす」改善は工程改善に含まれます。工程改善の場合には作業改善に比べると、一改善あたりの効果は比較的大きいと思われます。
 
 工程分析を行ってみると、意外に隠されたロスが見つかることがあります。特に運搬や在庫に注目すると、なぜそれらが発生するのか疑問に思うことがあるでしょう。
 
 これらのムダを工程改善によってはぎ取っていくことが望ましい姿です。構内にとどまらず、外部倉庫やストックポイントなどに注目し、直送ができないかを探ると意外と大きな効果のある改善に行きつくことでしょう。
 
 輸送の改善につながればなお望ましいと思います。輸送はアウトソースしているケースが多いため、輸送改善は支払経費の削減につながり、会社利益を押し上げる効果があるのです。
 
 ・ ・ ・
 
 以上の様に、物流作業の中に含まれるムダを排除する作業改善と、物流の工程そのものを変化させてムダを無くす工程改善の2つに注目していきましょう。物流現場改善はまだまだ掘られていない宝がたくさん埋まっています。ぜひご紹介させていただいたステップで改善を実行することで、会社の利益向上に貢献していただきたいと思います。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
SCMの適切な評価指標 SCM最前線 (その11)

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...

1. SCMには適切な評価指標がない    自社のSCMがどのレベルにあるのかは、興味深い問題でしょう。競合する企業のSCMレベルが自社に対...


精度確保のキー『ブルウィップの克服』 SCM最前線 (その9)

   前回のその8に続いて解説します。   3. ブルウィップ克服の方向性    それでは、ブルウィップを克服する...

   前回のその8に続いて解説します。   3. ブルウィップ克服の方向性    それでは、ブルウィップを克服する...


物流不良撲滅 物流品質の向上 (その3)

1.製造品質に影響を与える供給品質不良を撲滅する  前回の第2回に続いて解説します。工場における物流の使命として、生産ラインに「安心して製造作業に専...

1.製造品質に影響を与える供給品質不良を撲滅する  前回の第2回に続いて解説します。工場における物流の使命として、生産ラインに「安心して製造作業に専...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
運輸安全マネジメントに取り組む 物流安全管理(その4)

 前回のその3に続いて解説します。    運輸事業者自らが安全管理に取り組み、輸送の安全性の向上を図ることを狙いとして、「運輸安全マネジメント制度」が...

 前回のその3に続いて解説します。    運輸事業者自らが安全管理に取り組み、輸送の安全性の向上を図ることを狙いとして、「運輸安全マネジメント制度」が...


カタログが物流サービスには無い 物流会社と荷主会社の関係性(その2)

  ◆ 物流カタログを作ろう  カタログには自社の製品と価格が載っています。それを見て購入者は買うかどうかを判断します。ところが物流会社...

  ◆ 物流カタログを作ろう  カタログには自社の製品と価格が載っています。それを見て購入者は買うかどうかを判断します。ところが物流会社...


役割に応じた給与体系 物流業センター長の役割(その2)

       (1) 永続的改善活動  物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の...

       (1) 永続的改善活動  物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の...