発散思考と収束思考の使い分け

1.発散思考と収束思考の活用法

 アメリカの著名な心理学者、J・P・ギルフォードは人間の頭脳を「内容」「操作」「所産」に分け、内容を用い、操作して、所産を産むのが頭脳であると規定しました。

    ● 内容 ――― 視覚的、聴覚的、記号的、意味的、行動的
    ● 操作 ――― 認知、記憶、発散的思考、収束的思考、評価
    ● 所産 ――― 単位、類、関係、体系、変換、含意

 この中で操作は「頭脳の働き」を意味し、言い換えれば「思考の基本」ともいえます。人は見たり、聞いたりして「認知」したものを「記憶」によりストックします。それらの記憶を主に利用して、情報処理をおこないます。つまり人間が情報処理するとは、まず課題に関係することを「発散的思考」でいろいろ考え、次に、考えたことが、課題に適するかどうか「収束的思考」を用い、最後に採用か否かを「評価」するということです。

 我々が物を考える際、通常は何か思いつく(発散思考)と、すぐ良いか悪いかの判断(収束思考)をし、発散と収束を短いサイクルでくりかえすのです。

 

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2.発散思考と収束思考は分ける

 発散思考というのは、思いつきを外へ外へと広げる思考です。一方、収束思考とは何とかしてテーマに結びつけようという、内へ内へとまとめてゆく思考です。

 問題解決のあらゆるステップで、この2つの思考方式を用いるわけですが、大切なのはいかに広い角度から多くのデータを集めるかということです。発散思考と収束思考を短いサイクルで繰り返したのでは、ちょうど、火縄銃でうって、命中したか確認し、またあらためて発射するようなものです。これでは思考が広がりません。それよりマシンガン思考でバリバリ発射し、命中したかどうかは後でじっくり調べればよいのです。

 発散思考の際には徹底して思考の範囲を拡大することです。発散思考では出したデータをすぐまとめる必要はないのです。この際は一切評価をすることはないのです。発散思考をする時のルールとして、下の5つをあげておきます。

井戸型思考と水道型思考
発散思考の5ルール


この記事の著者

髙橋 誠

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