技術士第二次試験対策:受験番号を必ず書く

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 受験生の方々への重要なアドバイスです。受験番号を必ず書いてください。解答が合格点を満たしていても受験番号を書き忘れると不合格になります。

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

1. “受験番号”に関する話題

 

(1)友人の件

 
 受験番号を書き忘れて不合格になった友人(Aさんとします)がいます。試験が終わった数日後、電話でAさんに「試験はどうだった?」と聞くと、Aさんは「今年はできた。合格できるだろう。自信がある」と話していました。Aさんは何度も受験していますが、残念ながらそのときまで合格できなかったのでそのことを聞いて安心しました。
 
 筆記試験の合格発表の数日後、試験の結果が気になったのでAさんに電話をかけました。「試験はどうだった?」と聞いたら「不合格だった」という答えです。「何で? 今年は自信があったのだろう」と聞くと「受験番号を書き忘れた」とのことでした。郵送されてきた合否通知ハガキにそのことが書いてあったそうです。
 
 10年以上前のことなので、Aさんが受験番号を書き忘れた理由を忘れましたが、「早く問題を解こう」と焦ったのかもしれません。Aさんはその後しばらく落ち込んでいました。
 
技術士
 

(2)自分の件

 
 受験番号を書き忘れそうになりました。建設部門を受験したときのことです。受験番号を書いてから試験問題を読めばよかったのですがそのときは逆でした。まず、試験問題を読んでしまいました。建設一般の問題(旧試験制度での試験問題です)が気になったからです。
 
 試験問題を読んだ瞬間頭の中が真っ白になりました。建設一般の問題の予想が外れたからです。予想問題に自信があったのでその問題を解くための勉強に時間を割いていました。そのため、そのとき出題された問題に対する勉強をあまりしていませんでした。頭の中が「どうしよう」でいっぱいでした。頭の中が一瞬にして真っ白になったため受験番号を書くことを忘れました。
 
 しかし、何とか建設一般の問題の解答を書き上げました。すべての試験問題の解答を書き終えたのが、試験官の「ハイ 時間です。解答を書くのを止めてください」の声とほぼ同時でした。この時、「アレ? 受験番号を書いたっけ?」と不安になったので、答案用紙を見たら受験番号が書いてありませんでした。また、頭の中が真っ白になりました。急いで受験番号を書きました。
 
 このとき非常に幸運だったのは座った席がよかったことです。早稲田大学で受験しましたが、受験したのが大きな教室(大講堂だったかも?)で、しかも席が後ろから2番目(たぶん)でした。すなわち、試験官が、問題と答案用紙を回収するまで時間があったことです。もし、前の方に座っていたら受験番号を書けませんでした。
 
 「答案用紙の回収直前に受験番号の書き忘れに気が付いたこと」、「座った席のおかげで受験番号を書く時間があったこと」が、このときの試験で合格できた要因の1つだと今でも思っています。
 
技術士
 

2. 他人事と思わない

 
 「試験開始直後に受験番号を書くこと」は試験を受けるときの基本中の基本です。誰でも認識していることです。しかし、私のように試験問題を読んだ瞬間頭の中が真っ白になり、冷静さを失って試験の開始直後に受...
 受験生の方々への重要なアドバイスです。受験番号を必ず書いてください。解答が合格点を満たしていても受験番号を書き忘れると不合格になります。

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

1. “受験番号”に関する話題

 

(1)友人の件

 
 受験番号を書き忘れて不合格になった友人(Aさんとします)がいます。試験が終わった数日後、電話でAさんに「試験はどうだった?」と聞くと、Aさんは「今年はできた。合格できるだろう。自信がある」と話していました。Aさんは何度も受験していますが、残念ながらそのときまで合格できなかったのでそのことを聞いて安心しました。
 
 筆記試験の合格発表の数日後、試験の結果が気になったのでAさんに電話をかけました。「試験はどうだった?」と聞いたら「不合格だった」という答えです。「何で? 今年は自信があったのだろう」と聞くと「受験番号を書き忘れた」とのことでした。郵送されてきた合否通知ハガキにそのことが書いてあったそうです。
 
 10年以上前のことなので、Aさんが受験番号を書き忘れた理由を忘れましたが、「早く問題を解こう」と焦ったのかもしれません。Aさんはその後しばらく落ち込んでいました。
 
技術士
 

(2)自分の件

 
 受験番号を書き忘れそうになりました。建設部門を受験したときのことです。受験番号を書いてから試験問題を読めばよかったのですがそのときは逆でした。まず、試験問題を読んでしまいました。建設一般の問題(旧試験制度での試験問題です)が気になったからです。
 
 試験問題を読んだ瞬間頭の中が真っ白になりました。建設一般の問題の予想が外れたからです。予想問題に自信があったのでその問題を解くための勉強に時間を割いていました。そのため、そのとき出題された問題に対する勉強をあまりしていませんでした。頭の中が「どうしよう」でいっぱいでした。頭の中が一瞬にして真っ白になったため受験番号を書くことを忘れました。
 
 しかし、何とか建設一般の問題の解答を書き上げました。すべての試験問題の解答を書き終えたのが、試験官の「ハイ 時間です。解答を書くのを止めてください」の声とほぼ同時でした。この時、「アレ? 受験番号を書いたっけ?」と不安になったので、答案用紙を見たら受験番号が書いてありませんでした。また、頭の中が真っ白になりました。急いで受験番号を書きました。
 
 このとき非常に幸運だったのは座った席がよかったことです。早稲田大学で受験しましたが、受験したのが大きな教室(大講堂だったかも?)で、しかも席が後ろから2番目(たぶん)でした。すなわち、試験官が、問題と答案用紙を回収するまで時間があったことです。もし、前の方に座っていたら受験番号を書けませんでした。
 
 「答案用紙の回収直前に受験番号の書き忘れに気が付いたこと」、「座った席のおかげで受験番号を書く時間があったこと」が、このときの試験で合格できた要因の1つだと今でも思っています。
 
技術士
 

2. 他人事と思わない

 
 「試験開始直後に受験番号を書くこと」は試験を受けるときの基本中の基本です。誰でも認識していることです。しかし、私のように試験問題を読んだ瞬間頭の中が真っ白になり、冷静さを失って試験の開始直後に受験番号を書かなかった例もあります。試験場では何が起こるかわかりません。
 
 過去に実施された技術士の試験の中で、「受験番号を書き忘れたのがAさんだけ、受験番号を書き忘れそうになったのが私だけ」などということはありません。調べたわけではありませんがこれは間違いないことでしょう。
 
 試験が開始されたら問題を読む前に必ず答案用紙に受験番号を書いてください。また、試験が終わる直前に受験番号の記入を確認してください。「受験番号を書き忘れることなど他人事」などと決して思わないでください。
 
  

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この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

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