技術士第二次試験対策:「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つ

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1. 技術士試験の合格に必要なこと

 「わかりやすい答案の書き方(技術士第二次試験対策を例に)というテーマの記事の中で以下のことを書きました。
 
 “試験の合格に必要なこととは、合格点が取れる解答を考えるための技術力を持つこととわかりやすい答案を書くことです”
 
 試験の合格に必要なことにはもう1つあります。それは、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」です。この気持ちを持つことで受験勉強に対する姿勢が変わります。仕事が忙しくても、「仕事が忙しくて受験勉強をする時間がない」などという言訳は言いません。忙しくても受験勉強の時間を自分で見つけます。忙しい中で勉強をするための受験勉強方法を考えます。
 
 その結果、合格点が取れる解答を考えるための技術力がレベルアップします。これに加えて、わかりやすい答案を書く力をレベルアップさせれば試験に必ず合格できます。
 
 この意味から、試験の合格に必要なことの中で、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」が最も重要なこととも言えます。
 
 

2. 経験に基づくこと

 試験の合格に必要なことの中で、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つことが最も重要なこと」と断言できるのは自分の経験があるからです。
 
 自分が持っていたある目的を達成するには技術士の資格が必要でした。「今年不合格だったら目的の達成が1年遅れる」という強い危機感が、「絶対に合格する!」という気持ちを持つことにつながりました。
 
 建設部門を受験したときは会社員でした。受験勉強の期間と仕事が忙しいときが重なったため、受験勉強の時間の確保が本当に大変でした。しかし、「絶対に合格する!」という強い気持ちを持っていたので、日々の中で受験勉強の時間を工夫してつくりました。
 
 また、限られた勉強時間の中で技術力を最大限にレベルアップさせるための勉強方法注)もいろいろ考えました。「仕事は仕事、受験勉強は受験勉強という意識の境界を設けない」という考え方に基づく「仕事を通して受験勉強をする方法」もこのとき考えた勉強方法の1つです。
 

3. 受験の目的を明確にすること

 「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つうえで重要なことは、受験の目的を明確にすることです。受験の目的が明確になることでこの気持ちが持てます。
 
 私が在籍していた会社で、技術士の受験に関して印象に残る方がいました(Aさんとします)。“上司を見返す”これが、Aさんの技術士の資格を取得する目的でした。Aさんが受験したときには、Aさんの上司は技術士の資格を持っていませんでした。Aさんは、この上司から、パワハラのような行為を受けていたそうです。そこで、技術士の資格を持っていないその上司を見返そうと思ったそうです。
 
 Aさんは受験のとき非常に忙しかったのですが、「上司を見返す」という気持ちを常に持ち、毎日必死に受験勉強をしたそうです。受験日までの毎日の睡眠時間は4時間程度だったとのことです。
 
 Aさんは、「上司を見返す、そのために技術士の資格を取得する!」という明確な受験の目的を持っていたので、「睡眠時間を削ってでも勉強する」という気持ちになった...

1. 技術士試験の合格に必要なこと

 「わかりやすい答案の書き方(技術士第二次試験対策を例に)というテーマの記事の中で以下のことを書きました。
 
 “試験の合格に必要なこととは、合格点が取れる解答を考えるための技術力を持つこととわかりやすい答案を書くことです”
 
 試験の合格に必要なことにはもう1つあります。それは、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」です。この気持ちを持つことで受験勉強に対する姿勢が変わります。仕事が忙しくても、「仕事が忙しくて受験勉強をする時間がない」などという言訳は言いません。忙しくても受験勉強の時間を自分で見つけます。忙しい中で勉強をするための受験勉強方法を考えます。
 
 その結果、合格点が取れる解答を考えるための技術力がレベルアップします。これに加えて、わかりやすい答案を書く力をレベルアップさせれば試験に必ず合格できます。
 
 この意味から、試験の合格に必要なことの中で、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」が最も重要なこととも言えます。
 
 

2. 経験に基づくこと

 試験の合格に必要なことの中で、「『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つことが最も重要なこと」と断言できるのは自分の経験があるからです。
 
 自分が持っていたある目的を達成するには技術士の資格が必要でした。「今年不合格だったら目的の達成が1年遅れる」という強い危機感が、「絶対に合格する!」という気持ちを持つことにつながりました。
 
 建設部門を受験したときは会社員でした。受験勉強の期間と仕事が忙しいときが重なったため、受験勉強の時間の確保が本当に大変でした。しかし、「絶対に合格する!」という強い気持ちを持っていたので、日々の中で受験勉強の時間を工夫してつくりました。
 
 また、限られた勉強時間の中で技術力を最大限にレベルアップさせるための勉強方法注)もいろいろ考えました。「仕事は仕事、受験勉強は受験勉強という意識の境界を設けない」という考え方に基づく「仕事を通して受験勉強をする方法」もこのとき考えた勉強方法の1つです。
 

3. 受験の目的を明確にすること

 「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つうえで重要なことは、受験の目的を明確にすることです。受験の目的が明確になることでこの気持ちが持てます。
 
 私が在籍していた会社で、技術士の受験に関して印象に残る方がいました(Aさんとします)。“上司を見返す”これが、Aさんの技術士の資格を取得する目的でした。Aさんが受験したときには、Aさんの上司は技術士の資格を持っていませんでした。Aさんは、この上司から、パワハラのような行為を受けていたそうです。そこで、技術士の資格を持っていないその上司を見返そうと思ったそうです。
 
 Aさんは受験のとき非常に忙しかったのですが、「上司を見返す」という気持ちを常に持ち、毎日必死に受験勉強をしたそうです。受験日までの毎日の睡眠時間は4時間程度だったとのことです。
 
 Aさんは、「上司を見返す、そのために技術士の資格を取得する!」という明確な受験の目的を持っていたので、「睡眠時間を削ってでも勉強する」という気持ちになったのだと思います。Aさんは、その年の受験で合格しました。
 
 私も、「自分が持っていた目的を達成するために技術士の資格を取得する!」という明確な受験の目的を持っていたので、「絶対に合格する!」という気持ちを持つことができました。
 
 

4. 火事場の馬鹿力

 「火事場の馬鹿力」ということばがあります。これは、「人間は、切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に出すこと」のような意味です。
 
 「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つこともこれと同じだと思います。自分を追い込めばあるいは自分が追い込まれれば必死になります。
 
 「絶対に合格する!」という強い気持ちを持って受験勉強をして下さい。受験生の方々の合格を願っています。
  

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この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

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