特性要因図の正しい使い方

 QCサークル発表会などでよく見かけるQC7つ道具の一つ「特性要因図」について、正しい使い方を解説します。特性要因図は、1960年代に石川馨氏よって開発され、クレームなど製品の品質特性に関連する要因を列挙する手法であるとともに、求められる製品の品質特性を得るためには、どのような項目を管理すれば良いかを漏れなく列挙するためのツールとして用います。
 
QC7つ道具
 
 上図のように、特性要因図は、QC7つ道具のひとつで、魚の骨格に似ているため、フィッシュボーンダイアグラムとして海外でも知られています。かつて、QCサークル活動が活発に行われていた頃、一度は作成された方は多いと思いますが、今の若い社員は知らない人も多いのではないかと思います。
 

1. トラブルの原因調査

 不良(品質特性が規格外)などが発生した場合に、その考えられる要因を列挙して、その中から原因を特定します。その場合、不良現象(不良特性)を頭に、要因(原因と考えられる項目)を列挙します。列挙する場合に漏れが無いように、例えば工程の4Mまたは5Mに分類し、それぞれを太骨にし、それぞれの要因を小骨で表します。解析ツールとしては、必ずしも特性要因図のフォーマットにする必要はなく、下図のようにツリー状の系統図に表すことがあります。(5M:人、機械、方法、材料、測定・検査)
 
QC7つ道具
 
 要因を列挙する場合は、事実に基づいて行われなければなりません。QCサークルで、「ブレーンストーミングで要因を列挙した」と発表するのを見かけますが、それは間違いです。下図のように、原因を究明して現場、現物、現実を見て要因を探し出さなければ原因を特定できません。
 
QC7つ道具
 

セミナー「化粧品分野におけるレオロジーの測定・評価と製品開発への応用」

12:30 ~ 16:30 

東京・品川区大井町 きゅりあん 6F 中会議室

48,600円

2. QC工程表を作成する場合

 下図のようにQC工程表は、工程の管理項目が工程順に漏れなく列挙された一覧表を指します。管理する項目を5Mに分類して、漏れなく列挙します。この時に、特性要因図を作成する時の考え方を適用します。つまり、工程の一つひとつは特性と要因で表されており、工程の設計を漏れなく行うためのツールとして使用します。トラブルの原因調査とは逆に、品質特性を得るために、規定しなければならない管理項目をすべて列挙することが必要になります。
 
QC7つ道具
 

この記事の著者

濱田 金男

製造業の現場ですぐ使える独自の品質改善技法の開発と普及活動を行っています。 「ヒューマンエラー防止対策」「簡易FMEA/FTA」「しくみを対策するなぜなぜ2段階法」

1972年OKI高崎事業所入社、設計、製造、品質部門を経験、多くの品質問題に かかわり、失敗経験も豊富、 2014年独立「中小企業」で実務ですぐ使える技法とツール開に取り組む! ●事後対策主体の品質管理から脱却 発生した問題の原因解析…

無料会員登録でさらにあなたに特化した情報を手に入れましょう。

①「特性要因図」の関連記事が掲載されたらメールでお知らせ

②専門家「濱田 金男」先生に記事内容について直接質問が可能

③他にも数々の特典があります。

すでに会員の方はこちらからログイン