カーボンプライシングの基本的な理解と企業への影響・課題および将来展望

~GX-ETS(排出量取引制度)の第2フェーズに向けて~

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信受講:9/5(金)~9/12(金)】での受講もお選びいただけます。 

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    セミナー趣旨

     本講演の前半では、GX推進法の成立でその導入が決まり、注目の高まるカーボンプライシング(CP)について、その考え方を基礎から解説するとともに、国内外の事例を紹介、その主要論点や制度設計上の留意点を解説する。
    CPはこれまで、経済や産業の国際競争力にマイナスの影響を与えると考えられてきた。だが、過去30年間の世界の導入経験から得られるデータからは、必ずしもそうとは言えないことが分かってきた。それはなぜなのか、CPの基礎知識に加えて、CPと企業、産業、経済成長との関係を論じる。
     後半ではまず、GX推進法の中身を詳しく説明し、そのなかでCPがどのような役割を果たすのかを解説する。GX推進法では炭素賦課金(2028年)とGX-ETS(2023年)の導入が決まっている。
    このうち、GX-ETSについては3段階を経て発展していくことになり、2026年からは第2段階目(フェーズ2)が始まるので、本講義の後半は、この点に焦点を当てる。フェーズ1と異なり、制度参加、目標設定、遵守が義務化される。その概要を解説し、本年決定される制度詳細の議論の途中経過、さらにその将来展望を論じることにしたい。

    受講対象・レベル

    ・カーボンプライシングに関心のある方はどなたでもどうぞ。

    必要な予備知識

    ・講演の前半を入門編、後半をGX-ETS(排出量取引制度)を中心とするカーボンプライシングの最新動向としますので、予備知識のない方でも入門編から受講して頂ければ後半まで理解いただけるよう解説します。

    習得できる知識

    ・前半で、カーボンプライシングの入門的な基礎知識を、経済学が専門でなくても分かるように解説します。それが後半の準備になります。後半では、(1)GX推進法の下で今後、政府がカーボンプライシングをどう展開するのか、(2)GX-ETSの第2フェーズ(2026~)の制度骨格、などを解説します。その上で、ちょうど第2フェーズの詳細設計論議(排出枠割当のベンチマーク方式のあり方)がスタートするタイミングなので、その途中経過についても講演の中で解説します。

    セミナープログラム

    【前半】カーボンプライシング:基礎編
    1.カーボンプライシングとは何か
     (1)炭素税
     (2)排出量取引
     (3)その他
    2.カーボンプライシングの経済成長、産業への影響
    3.カーボンプライシングの政策効果
    4.政策手段の組み合わせ
    5.国内外の事例~欧州排出量取引制度(EU ETS)、温暖化対策税(日本)、イギリス・ドイツの炭素税など
    6.質疑応答 

    【後半】カーボンプライシング:最新動向
    1.GX推進法とは何か
    (1)その内容の概説
    (2)GX推進法の意義、およびカーボンプライシングの位置づけ
    2.排出量取引制度としてのGX-ETSの特徴
    (1)基本コンセプト
    (2)EU-ETSとの比較
    (3)段階的アプローチと他の政策手段との組み合わせ
    3.GX-ETS第2フェーズの制度解説
    (1)制度の全体像
    (2)制度対象者
    (3)排出枠の償却義務(算定・検証・割当・償却)
    (4)価格安定化措置
    (5)移行計画の策定
    (6)取引所の運営
    4.GX-ETS第2フェーズの制度解説~ベンチマーキング方式の導入
    5.質疑応答 


    キーワード:
    カーボンプライシング、排出量取引、GX推進法、炭素賦課金、GX-ETS、セミナー、講演

    セミナー講師

    京都大学大学院 経済学研究科 教授 博士 諸富徹 氏
    <ご専門>
    経済学、経済政策専攻

    <ご略歴>
    1968年生まれ。1993年同志社大学経済学部卒業。1998年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。1998年横浜国立大学経済学部助教授、2002年京都大学大学院経済学研究科助教授を経て、2010年3月から現職。
    『環境税の理論と実際』有斐閣(2000年:NIRA大来政策研究賞、日本地方財政学会佐藤賞、国際公共経済学会賞)、『環境〈思考のフロンティア〉』岩波書店(2003年)『資本主義の新しい形』岩波書店(2020年:第11回不動産協会賞)
     「『低炭素経済への道』岩波新書(共著、2010年)、『脱炭素社会とポリシーミックス』日本評論社(共編著、2010年)、『電力システム改革と再生可能エネルギー』日本評論社(編著、2015年)、『再生可能エネルギーと地域再生』日本評論社(編著、2015年)、『入門 地域付加価値創造分析』日本評論社(編著、2019年)、『入門 再生可能エネルギーと電力システム』日本評論社(編著、2019年)
    環境省「中央環境審議会合同部会地球温暖化対策税制専門委員会」委員、東京都「環境審議会」委員、環境省「国内排出量取引制度検討会」委員、飯田市「再生可能エネルギー導入支援審査会」会長、環境省中央環境審議会「カーボンプライシングの活用に関する小委員会」委員、東京都「再エネ実装専門家ボード」委員、内閣官房「GX実現に向けたカーボンプライシング専門ワーキンググループ」構成員

    セミナー受講料

    49,500円(税込、資料付)
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    ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
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    開催場所

    北海道

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    キーワード

    地球温暖化対策技術   政策・行政   事業戦略

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