開発段階に応じた品質規格設定とValidation(特に分析法バリデーション)実施範囲

~開発段階でのリスクとそれに基づく規格設定/バリデーション、具体的設定事例~

各開発段階(非臨床試験~NDA)における品質規格、Validation(特に分析法バリデーション)は、開発段階に応じたものが求められている。

>>FDAの担当官は、講演の中で、‟規格は、開発とともに進化するという一般的な考え方は、十分受け入れられる。”と述べている。
>>PIC/S GMP Guidelineには、“医薬品はGMPの要件を考慮に入れた方法で設計され開発されること”と記載されており、開発段階の取り組みとGMPも密接に関係している。
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「どの段階で何を求められるのか」、「どこまでデータが必要か」、「具体的な設定事例」

日時

【Live受講】 2023年4月26日(水) 10:30~16:30
【アーカイブ受講】 2023年5月10日(水) まで受付 (配信期間:2023年5月10日~23日)
※Live(Zoom)配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。

セミナー趣旨

新薬の開発は、探索研究に始まり、候補化合物に対するPre-formulation Study、そして非(前)臨床試験、Phase 1, 2,3臨床試験へと進み、NDAを経て承認される。このプロセスの成功確率は0.005%と非常に低いものとなっているが、開発を成功に導くためには、各開発段階の目的を十分に理解して、各段階に適した原薬・製剤の品質管理(規格設定、Validation(分析法バリデーションを含む)、文書管理等々)が求められている。
FDAの担当官は、講演の中で、‟規格は、開発とともに進化するという一般的な考え方は、十分受け入れられる。”と述べており、開発研究者・担当者はこうした開発の進捗にともなう段階的な取り組みの重要性をよく理解する必要がある。また、製剤設計・開発は、承認後の生産を見据えて行う必要があり、PIC/S GMP Guidelineには、“医薬品はGMPの要件を考慮に入れた方法で設計され開発されること”と記載されている。これをどう理解し対応するかが、開発担当者にとっての課題ともなっている。
本セミナーでは、医薬品開発における課題に対応するため、Quality by Design(QbD)に基づく製剤開発のポイント、各開発段階(Pre-formulation~非臨床試験~NDA)に適応した規格設定・Validationに対する取り組み、そして信頼性の基準に基づいた資料作成等々、開発現場で感じている疑問に焦点を当てて解説し、新薬開発プロセスのポイント、そして各段階において適切な対応とは何かを理解し対応するための情報を提供する。

<主催者より>
医薬品開発は,開発段階(非臨床試験,P1~P3,NDA)の各段階で異なる製剤を用いるのが通例です。すなわち,各段階において製剤は「進化」し,最終製剤に至ります。したがって治験薬の規格は,開発段階に応じて適切に設定されなければなりません。原薬および製剤の試験項目,試験方法,その分析法のバリデーション,その実施範囲も決めておく必要があります。
最近は「グローバルかえら逆輸入」したバリデーション法も増加しています。規格の設定根拠を明確しておくこと,規格を満たしているかどうかを判断する「分析法バリデーション」は,グローバル申請を踏まえて非常に大切です。フルバリデーション実施のタイミングも悩みどころです。医薬品開発では,これらの複雑かつ煩雑な事項を整理し,問題を起こすことなくスムーズに乗り越えなければなりません。
本セミナーはその周辺のノウハウを紹介し,実践的な品質規格設定とValidationが学べます。この機会をご活用ください。

習得できる知識

1. 各開発段階の目的(Pre-formulation~非臨床試験~治験、申請)
2. 開発段階に応じた規格設定・Validationの考え方
3. 治験薬GMPへの対応‐Validation/Verificationの違い‐
4. 上市後の変更管理‐ICH Q12ガイドラインのポイント‐
5. Quality by Designにおける設計による品質の作り込みの具体的な手順
6. 品質リスクマネジメントのポイント‐リスク基準と知識管理‐
7.信頼性の基準と適合性調査のポイント

セミナープログラム

1.医薬品開発プロセスを理解する!
  1.1 医薬品開発プロセスのタイムテーブル・開発費用と各段階の失敗原因
  1.2 非(前)臨床試験 ‐3つの品質がポイント‐
  1.3 臨床研究・臨床試験・治験・医師主導治験の違い
  1.4 Phase 1治験 ‐簡易製剤での試験と一貫性と同等性に対する理解‐
  1.5 Phase 2治験 ‐製剤に求められる品質とは?‐
  1.6 Phase 3治験 ‐市販品と同等の品質、Pivotal試験とは‐
  1.7 NDA ‐CTDについて理解する・日米欧で何か違うか‐
  1.8 承認申請書との齟齬‐齟齬の事例と発生理由、そして対応策‐
  1.9 Post-NDA‐ICH Q12ガイドラインに対応した変更管理‐

2.製剤開発のあるべき姿とは!
  2.1 QbDに基づく製剤開発の具体的なプロセス
  2.2 製剤開発におけるリスクマネジメント 
     ‐リスク評価とリスク基準にどう対応すべきか‐
  2.3 工程の科学的な理解を得るための方法 
     ‐実験計画法の利用と最適化のポイント‐
  2.4 GMPを意識した製剤開発とは?(演者の見解を基に)

3.すべの活動は、開発段階とともに進化する
  3.1 Pre-formulationのポイント ‐何を検討すべきか?‐
    ・候補化合物の選択‐なぜ、そしてどんな塩が求められるのか‐
    ・結晶多形をどう評価するか‐Late appearing polymorphとは‐
    ・開発方針設定に役立つ3つの薬物分類の活用‐BCS、DCS、MCS‐
  3.2 添加剤をどうやって選択するか‐添加剤の品質問題とその対応‐
    ・添加剤の選択基準‐何を評価すべきか‐
    ・添加剤の相互採用‐相互作用が添加剤の機能と関係している‐
    ・新規添加剤への対応‐原薬と同じ考え方・資料が必要‐
    ・改正GMP省令でも明記された供給業者管理のポイント
  3.3 規格及び規格幅の進化 ‐Report ResultsかFor Information Onlyか‐
    ・医薬品の品質とは何か‐規格イコール品質?‐
    ・出荷規格、Reported Results、For Information Only、In Process Control
    ・規格に対する疑問とその設定方法‐工程情報に基づく設定から科学的な根拠に基づく設定へ‐
    ・非臨床試験用製剤の規格及び規格値設定の考え方と具体的な設定事例
    ・Phase 1/2用治験薬の規格及び規格値設定の考え方と具体的な設定事例
    ・Phase 3とNDA用製剤の規格及び規格値設定の考え方と具体的な設定事例
    ・バイオ医薬品の品質規格設定のポイント
  3.4 分析法・分析法バリデーションの進化 ‐Validation・いつまでに完了すべきか‐
    ・分析法のValidation/Qualification
    ・非(前)臨床、Phase 1,2,3治験段階における分析法Validationへの対応
    ・ICH ガイドラインに準じたValidationは、どの段階で求められるのか
    ・分析法の変更管理-規格変更も軽微変更で対応可能?-
  3.5 品質評価に使用する標準物質(品)への対応 
    ・標準物質(品)の目的と開発スケジュールとSOP
    ・標準物質(品)に求められる品質と作成手順
                 -一次標準物質(品)、二次標準物質(品)-
    ・不純物の標準物質(品)はいつまでに?
  3.6 治験薬GMPへの対応 ‐Validationか、Verificationか‐
    ・治験薬GMPのポイント-治験薬GMP通知(2008年)のポイント‐
    ・ValidationかVerificationの判断基準とは
    ・3Lots製造がValidationだとの誤解‐Validationにどう対応するか‐
    ・治験薬GMPに準拠した原材料・文書管理

4.医薬品の品質保証のあるべき姿とは?
  4.1 規則・SOPだけでは品質を保証することができない‐過去の不祥事に学ぶ‐
  4.2 品質システムを理解する ‐経営者の役割り?‐
  4.3 Quality Cultureが企業を救う!
  4.4 Data Integrityと信頼性基準への対応
  4.5 適合性調査で何をチェックされるのか‐指摘事例から理解する‐

5.まとめ 

   □質疑応答□

セミナー講師

ナノキャリア(株) 研究部 部長 宮嶋 勝春​ 氏
【製薬企業、受託製造企業などにて製剤開発、技術移管、ProcessValidation、査察対応などに従事後、現職】

【主な業務】
・製剤開発(内服固形製剤、DDS製剤など)、製剤の技術移管、
・医薬品製造工場におけるGMP及び査察対応

セミナー受講料

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医薬品・医療機器等規制   医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)

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