TOTOのオゾン発生装置の機能性評価事例

更新日

投稿日

 これは、第20回品質工学研究発表大会で、TOTO(株)の林謙吾さんが発表した「オゾン発生装置の機能性評価方法の検討」を要約したものです。

◆関連解説『品質工学(タグチメソッド)とは』

 この例ではオゾン発生装置の製品開発において、開発期間の大部分を占める評価期間を短縮することを目的として、品質工学の機能性評価を活用し、結果的に評価期間は従来の10分の1以下に短縮されています。

 また本事例は、品質工学と併せて、品質機能展開(QFD)、FTAといった未然防止ツールも活用されているのが特徴です。その目的は、機能性評価実施前の評価計画を立てるステップに未然防止ツールを活用することで、評価計画時の検討内容の詳細を見える化し、手戻り防止効果、そして未然防止効果を向上させています。

 ここで、機能性評価の計画を立てるステップは、下記のように考えられています。

【ステップ1】機能を定義する
【ステップ2】誤差因子を抽出する
【ステップ3】システムチャートにまとめる

  この中で、ステップ1にQFDを、ステップ2にFTAとQFDが、以下のように活用されています。

 【ステップ1】機能を定義する

 「お客様視点での機能」を定義するためにQFDが活用されています。まずQFDから重要なお客様の声(VOC:Voice of Customer)を抽出し、続いてこのVOCに基づいた目的機能を定義します。
 

 【ステップ2】誤差因子を抽出する

 「誤差因子を抽出する」ためにFTAを活用しています。トップ事象から展開し、要因となる誤差因子が抽出されています。この過程において、先に作成したQFDから使用環境等を反映し、再発防止+未然防止視点のFTAとして活用されています。

 品質工学の機能性評価は、多く...

 これは、第20回品質工学研究発表大会で、TOTO(株)の林謙吾さんが発表した「オゾン発生装置の機能性評価方法の検討」を要約したものです。

◆関連解説『品質工学(タグチメソッド)とは』

 この例ではオゾン発生装置の製品開発において、開発期間の大部分を占める評価期間を短縮することを目的として、品質工学の機能性評価を活用し、結果的に評価期間は従来の10分の1以下に短縮されています。

 また本事例は、品質工学と併せて、品質機能展開(QFD)、FTAといった未然防止ツールも活用されているのが特徴です。その目的は、機能性評価実施前の評価計画を立てるステップに未然防止ツールを活用することで、評価計画時の検討内容の詳細を見える化し、手戻り防止効果、そして未然防止効果を向上させています。

 ここで、機能性評価の計画を立てるステップは、下記のように考えられています。

【ステップ1】機能を定義する
【ステップ2】誤差因子を抽出する
【ステップ3】システムチャートにまとめる

  この中で、ステップ1にQFDを、ステップ2にFTAとQFDが、以下のように活用されています。

 【ステップ1】機能を定義する

 「お客様視点での機能」を定義するためにQFDが活用されています。まずQFDから重要なお客様の声(VOC:Voice of Customer)を抽出し、続いてこのVOCに基づいた目的機能を定義します。
 

 【ステップ2】誤差因子を抽出する

 「誤差因子を抽出する」ためにFTAを活用しています。トップ事象から展開し、要因となる誤差因子が抽出されています。この過程において、先に作成したQFDから使用環境等を反映し、再発防止+未然防止視点のFTAとして活用されています。

 品質工学の機能性評価は、多くの分野で性能確認の時間を短縮するとともに信頼性を高めていますが、基本機能の定義と誤差因子の選定が分かりにくい点がネックでした。本事例のようにQFDやFTAを使うことで、初学者にとっても比較的取り組みやすくなると期待できます。

 

 

・当社ではタグチメソッドとQFDのセミナーDVDを販売しています。   

    タグチメソッドセミナーDVD  qfd(品質機能展開)セミナーDVD

   続きを読むには・・・


「パラメータ設計(ロバスト設計)」の他のキーワード解説記事

もっと見る
品質工学:パラメータ設計の目的を正しく理解する

   製品の複雑化や開発期間の短縮が進む現代、従来の品質管理や信頼性試験だけで市場の不具合を完全に防ぐことは困難になっています。数ヶ月におよぶ...

   製品の複雑化や開発期間の短縮が進む現代、従来の品質管理や信頼性試験だけで市場の不具合を完全に防ぐことは困難になっています。数ヶ月におよぶ...


理想のものづくりプロセス 品質工学による技術開発(その3)

    1.なぜ製品設計前の技術開発段階でロバスト性確保が必要なのか 前回の(その2)技術開発活動の全体像では,品質創造技法とし...

    1.なぜ製品設計前の技術開発段階でロバスト性確保が必要なのか 前回の(その2)技術開発活動の全体像では,品質創造技法とし...


ロバストパラメータ設計とは 品質工学による技術開発(その1)

【目次】 1. 技術開発段階で活用されるロバストパラメータ設計 品質工学の代表的手法であるパラメータ設計は、環境温度や劣化などのノ...

【目次】 1. 技術開発段階で活用されるロバストパラメータ設計 品質工学の代表的手法であるパラメータ設計は、環境温度や劣化などのノ...


「パラメータ設計(ロバスト設計)」の活用事例

もっと見る
設定値と許容幅の設定、食品加工工場の事例

        今回は、食品加工工場を例として、設定値と許容幅決定のベストな規格を決める考え方について解説し...

        今回は、食品加工工場を例として、設定値と許容幅決定のベストな規格を決める考え方について解説し...


酵素反応による脂肪酸製造のパラメータ設計事例

 これは2012年の品質工学研究発表大会で、ヱスケー石鹸株式会社秋元美由紀さんが発表した「酵素反応による脂肪酸製造のパラメータ設計」を、要約掲載したもので...

 これは2012年の品質工学研究発表大会で、ヱスケー石鹸株式会社秋元美由紀さんが発表した「酵素反応による脂肪酸製造のパラメータ設計」を、要約掲載したもので...


T法によって拡張されたパラメータ・スタディー

 これは2012年の品質工学研究発表大会で、リコーの細川哲夫さんが発表した「T法によって拡張されたパラメータ・スタディー」を、ご本人の承諾を得て要約掲載し...

 これは2012年の品質工学研究発表大会で、リコーの細川哲夫さんが発表した「T法によって拡張されたパラメータ・スタディー」を、ご本人の承諾を得て要約掲載し...