TOTOのオゾン発生装置の機能性評価事例

 これは、第20回品質工学研究発表大会で、TOTO(株)の林謙吾さんが発表した「オゾン発生装置の機能性評価方法の検討」を要約したものです。

 この例ではオゾン発生装置の製品開発において、開発期間の大部分を占める評価期間を短縮することを目的として、品質工学の機能性評価を活用し、結果的に評価期間は従来の10分の1以下に短縮されています。

 また本事例は、品質工学と併せて、品質機能展開(QFD)、FTAといった未然防止ツールも活用されているのが特徴です。その目的は、機能性評価実施前の評価計画を立てるステップに未然防止ツールを活用することで、評価計画時の検討内容の詳細を見える化し、手戻り防止効果、そして未然防止効果を向上させています。

 ここで、機能性評価の計画を立てるステップは、下記のように考えられています。

【ステップ1】機能を定義する
【ステップ2】誤差因子を抽出する
【ステップ3】システムチャートにまとめる

  この中で、ステップ1にQFDを、ステップ2にFTAとQFDが、以下のように活用されています。

 【ステップ1】機能を定義する

 「お客様視点での機能」を定義するためにQFDが活用されています。まずQFDから重要なお客様の声(VOC:Voice of Customer)を抽出し、続いてこのVOCに基づいた目的機能を定義します。
 

 【ステップ2】誤差因子を抽出する

 「誤差因子を抽出する」ためにFTAを活用しています。トップ事象から展開し、要因となる誤差因子が抽出されています。この過程において、先に作成したQFDから使用環境等を反映し、再発防止+未然防止視点のFTAとして活用されています。

 品質工学の機能性評価は、多くの分野で性能確認の時間を短縮するとともに信頼性を高めていますが、基本機能の定義と誤差因子の選定が分かりにくい点がネックでした。本事例のようにQFDやFTAを使うことで、初学者にとっても比較的取り組みやすくなると期待できます。

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