続き ポストコロナDX『賢い』社長の戦略<未来>からのアプローチ(その4)

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事業戦略

 

はじめに

前稿で、真のDX=持続的発展のための(デジタルを活用した)『革新』を実現させる方法として「DX人材の教科書」と「IPI® 両利きの経営」について紹介しましたが、これをより多くの人に親しんで貰えるよう「オープン参加の(持続的発展に関する)何でもフリートーキングの場」としてDr. Practice®の<サロンDX>を開設しておりますので、その概要を紹介いたします。

 

Ⅲ.Dr. Practice®の<サロンDX>

<サロンDX>は、オンライン(Zoom)形式で月に1回90分程度のDr. Practiceマネジメント研究所が主催するフリートーキングの場です。info@dr-practice.comに参加を希望するメールを入れるだけで、開催案内とZoom招待メールを受け取って気軽に参加できます。

 

楽しく!をモットーに、目的は、「DX人材の教科書」や「IPI® 両利きの経営」に見るような成功例や失敗例の紹介とそれに関連して ‟あるある!そんな失敗!” ‟そうだったのか!やっぱり!” ‟それいいね!やってみよう!”といったノリのフリートーキングで、真のDX=持続的発展のための(デジタルを活用した)『革新』を実現させる方法「DX人材の教科書」と「IPI® 両利きの経営」について理解を深め行動に移して貰うことです。

 

プログラムは、最初にDr. Practice®が30分程度の話題提供をして、ホストが進行役になり60分程度のフリートーキングをするものです。Dr. Practice®が提供する話題は色々ありますので文末に紹介することとし、ここでは2つのだけ紹介します。

 

<1つ目>D社とX社の話

D社もX社も多品種の製品を提供していました。D社は現行ビジネスのデジタル化による効率化を目指しました。効率化は出来ました(DXのD=デジタル化)がそれ以上の発展はありませんでした。X社は現行ビジネスの整理・整頓から始めました。これまではお客さまの要望に丁寧に対応してきたのですが、ここで思い切って真のニーズ・必要な機能を聞き出してグループ分けし標準化することにしました。その結果、”品種数を大幅に減らすことができ、新しいビジネスモデルの構築(DXのX=革新)になりました。

 

<2つ目>G社とK社の話

「 両利きの経営」は「主力事業の深化」と「新規事業に向けた探索」をバランスさせる経営ですが、その「主力事業の深化」についてG社とK社は明暗を分けました。G社は主力事業の技術力を更に上げる戦略を取って大規模投資をしました(深化=G技術の深化)が市場ニーズにマッチせずリソース(人材・資金)を使い果たして「新規事業に向けた探索」が出来ずに敗退の憂き目にあいました。K社は市場ニーズの変化に気付いて主力事業の徹底したムダ排除(深化=K改善の深化)をすることによってリソース(人材・資金)を捻出し、このリソースを使って「新規事業に向けた探索」を進めることが出来ました。

 

<サロンDX>が目指していること

参加した皆さんが、Dr. Practice®が提供した話題をもとにフリートーキングすることを通じて、X社・K社のような成功への道筋に気付いて、持続的経営に向けた革新の一歩を踏み出して下さることです。そして以下のような会話を期待しています。

 

Dialogue:サロンDXでの仮想の一幕

‐Aさんは普通の社長でDr. Practice®からの資料に興味がなく、Fさんは、広く興味を持ち・常に真実(ほんもの))を見極めようとする社長でDr. Practice®からの資料をしっかりと読みます‐

Dr. Practice®;Fさん、最近サロンDXに出ていないようだけれど、どうしていますか?

Fさん;すみません、実はあれからDXに本格的に取り組んでいて忙しかったので・・・。

Dr. Practice®;で、結果はどうなんですか?

Fさん;成果が出ています。Dr. Practice®の実践塾で皆のやる気が盛り上りDXをやろうということになって、サロンDXに参加し、成功するDXのイメージが湧いてきました。デジタルを使わない戦略課題の設定と解決を優先し、その後にデジタルを活用した戦略課題の設定と解決というステップを踏むことが成功のカギだということがよく分かりました。

Dr. Practice®;Aさん、その後いかがですか?

Aさん;ご無沙汰しました。実はDXに取り組んで1年経つのですがうまく行ってません。Dr. Practice®;FさんはDXの成果が出たといってますよ。Fさんを紹介しますから聞いてみたらどうですか。

(6ヶ月後に)

Aさん:Fさん、ありがとうございました。あれからDr. Practice®実践塾の「体験コース」に参加して成果がでました。それから頂いたDXの資料を見直してサロンDXにも参加して、今度はDXを成功させる目途が経ちました。

Fさん;それは良かったですね。取り組み中に問題がありましたら気軽に相談ください。ぜひ成功させて、サロンDXで皆さんに体験談を話した頂きたいですね。

Aさん;そうしましょう。

(6ヶ月後に)

Aさん:Fさん、ありがとうございました。おかげさまでDXの成果が見えてきました。

Fさん;それは良かったですね。

Dr. Practice®;こうして仲間が増えてくるのは楽しいですね。Aさんの体験談をDX失敗から成功までの気づきのストーリーとして話して下さると面白いと思いますよ。

 

Ⅳ.Dr. Practice®の提供する話題

Dr. Practice®は、(目利きとして)持続的発展に関わる失敗・成功の事例を実践知として発掘し・収集し・体系化すること、それを(ソムリエとして)伝承し・普及することに取り組んでいます。<サロンDX>では、これら数々の実践知の一端をフリートーキングの話題として提供し、出来るだけ多くの皆さんに、真に役立つDX・両利きの経営について知って頂きたいと思っています。以下にDr. Practice®の提供する話題の候補をおおむね時系列的にリストアップしてみます。

 

事業戦略

 

【幾つかの話題について解説】

上記リストの①は、下の小野三郎著「ビジネスのサムライから」で、氏の鮮烈・痛快な生き様に学ぶところが多々ある中で、筆者が氏のもとで若手社員として身をもって体験し ‟道具は使いよう” が「改善の深化」を実現する秘訣であることを学んだものです。

 

事業戦略

 

①米国から学んだ品質管理を日本が誇る「造り込みの品質」に高める大もとになった「自主管理」の誕生秘話

米国流の‟検査する人とつくる人は別部門でなければならない“という第三者検査体制がJISにも反映されている中で、F社ではIE手法による徹底的な実態調査に結果から「目視による製品の検査は検査部門の人が行わなくとも(若干の工夫をすれば)製造工程の人たちで検査制度を落とさずに可能」との結論をえた。ところが社内の関係幹部、特に販売部門の猛反対に会った。いろいろ四苦八苦して、最後に米国の有名なデュラン博士の思想を「自主管理」として話し、社長の一言を得て、実施に至った。結果は製造工程の作業者の意識が向上し、検査コスト大幅低減と品質クレーム減少の二兎を得たのだった。

 

⑰王者コダックと富士フィルム

リストの⑰は、4月4日公開の‟未来からのアプローチ(その2)”の山口栄一著「イノベーションはなぜ途絶えたか」に紹介していますが、王者コダックは、世界市場を席捲してきた写真フィルムから手を引けずにビジネス界から姿を消してしまいました。

2番手の富士フィルムは、写真のデジタル化は避けられないと写真フィルムが全盛期の時に...

事業戦略

 

はじめに

前稿で、真のDX=持続的発展のための(デジタルを活用した)『革新』を実現させる方法として「DX人材の教科書」と「IPI® 両利きの経営」について紹介しましたが、これをより多くの人に親しんで貰えるよう「オープン参加の(持続的発展に関する)何でもフリートーキングの場」としてDr. Practice®の<サロンDX>を開設しておりますので、その概要を紹介いたします。

 

Ⅲ.Dr. Practice®の<サロンDX>

<サロンDX>は、オンライン(Zoom)形式で月に1回90分程度のDr. Practiceマネジメント研究所が主催するフリートーキングの場です。info@dr-practice.comに参加を希望するメールを入れるだけで、開催案内とZoom招待メールを受け取って気軽に参加できます。

 

楽しく!をモットーに、目的は、「DX人材の教科書」や「IPI® 両利きの経営」に見るような成功例や失敗例の紹介とそれに関連して ‟あるある!そんな失敗!” ‟そうだったのか!やっぱり!” ‟それいいね!やってみよう!”といったノリのフリートーキングで、真のDX=持続的発展のための(デジタルを活用した)『革新』を実現させる方法「DX人材の教科書」と「IPI® 両利きの経営」について理解を深め行動に移して貰うことです。

 

プログラムは、最初にDr. Practice®が30分程度の話題提供をして、ホストが進行役になり60分程度のフリートーキングをするものです。Dr. Practice®が提供する話題は色々ありますので文末に紹介することとし、ここでは2つのだけ紹介します。

 

<1つ目>D社とX社の話

D社もX社も多品種の製品を提供していました。D社は現行ビジネスのデジタル化による効率化を目指しました。効率化は出来ました(DXのD=デジタル化)がそれ以上の発展はありませんでした。X社は現行ビジネスの整理・整頓から始めました。これまではお客さまの要望に丁寧に対応してきたのですが、ここで思い切って真のニーズ・必要な機能を聞き出してグループ分けし標準化することにしました。その結果、”品種数を大幅に減らすことができ、新しいビジネスモデルの構築(DXのX=革新)になりました。

 

<2つ目>G社とK社の話

「 両利きの経営」は「主力事業の深化」と「新規事業に向けた探索」をバランスさせる経営ですが、その「主力事業の深化」についてG社とK社は明暗を分けました。G社は主力事業の技術力を更に上げる戦略を取って大規模投資をしました(深化=G技術の深化)が市場ニーズにマッチせずリソース(人材・資金)を使い果たして「新規事業に向けた探索」が出来ずに敗退の憂き目にあいました。K社は市場ニーズの変化に気付いて主力事業の徹底したムダ排除(深化=K改善の深化)をすることによってリソース(人材・資金)を捻出し、このリソースを使って「新規事業に向けた探索」を進めることが出来ました。

 

<サロンDX>が目指していること

参加した皆さんが、Dr. Practice®が提供した話題をもとにフリートーキングすることを通じて、X社・K社のような成功への道筋に気付いて、持続的経営に向けた革新の一歩を踏み出して下さることです。そして以下のような会話を期待しています。

 

Dialogue:サロンDXでの仮想の一幕

‐Aさんは普通の社長でDr. Practice®からの資料に興味がなく、Fさんは、広く興味を持ち・常に真実(ほんもの))を見極めようとする社長でDr. Practice®からの資料をしっかりと読みます‐

Dr. Practice®;Fさん、最近サロンDXに出ていないようだけれど、どうしていますか?

Fさん;すみません、実はあれからDXに本格的に取り組んでいて忙しかったので・・・。

Dr. Practice®;で、結果はどうなんですか?

Fさん;成果が出ています。Dr. Practice®の実践塾で皆のやる気が盛り上りDXをやろうということになって、サロンDXに参加し、成功するDXのイメージが湧いてきました。デジタルを使わない戦略課題の設定と解決を優先し、その後にデジタルを活用した戦略課題の設定と解決というステップを踏むことが成功のカギだということがよく分かりました。

Dr. Practice®;Aさん、その後いかがですか?

Aさん;ご無沙汰しました。実はDXに取り組んで1年経つのですがうまく行ってません。Dr. Practice®;FさんはDXの成果が出たといってますよ。Fさんを紹介しますから聞いてみたらどうですか。

(6ヶ月後に)

Aさん:Fさん、ありがとうございました。あれからDr. Practice®実践塾の「体験コース」に参加して成果がでました。それから頂いたDXの資料を見直してサロンDXにも参加して、今度はDXを成功させる目途が経ちました。

Fさん;それは良かったですね。取り組み中に問題がありましたら気軽に相談ください。ぜひ成功させて、サロンDXで皆さんに体験談を話した頂きたいですね。

Aさん;そうしましょう。

(6ヶ月後に)

Aさん:Fさん、ありがとうございました。おかげさまでDXの成果が見えてきました。

Fさん;それは良かったですね。

Dr. Practice®;こうして仲間が増えてくるのは楽しいですね。Aさんの体験談をDX失敗から成功までの気づきのストーリーとして話して下さると面白いと思いますよ。

 

Ⅳ.Dr. Practice®の提供する話題

Dr. Practice®は、(目利きとして)持続的発展に関わる失敗・成功の事例を実践知として発掘し・収集し・体系化すること、それを(ソムリエとして)伝承し・普及することに取り組んでいます。<サロンDX>では、これら数々の実践知の一端をフリートーキングの話題として提供し、出来るだけ多くの皆さんに、真に役立つDX・両利きの経営について知って頂きたいと思っています。以下にDr. Practice®の提供する話題の候補をおおむね時系列的にリストアップしてみます。

 

事業戦略

 

【幾つかの話題について解説】

上記リストの①は、下の小野三郎著「ビジネスのサムライから」で、氏の鮮烈・痛快な生き様に学ぶところが多々ある中で、筆者が氏のもとで若手社員として身をもって体験し ‟道具は使いよう” が「改善の深化」を実現する秘訣であることを学んだものです。

 

事業戦略

 

①米国から学んだ品質管理を日本が誇る「造り込みの品質」に高める大もとになった「自主管理」の誕生秘話

米国流の‟検査する人とつくる人は別部門でなければならない“という第三者検査体制がJISにも反映されている中で、F社ではIE手法による徹底的な実態調査に結果から「目視による製品の検査は検査部門の人が行わなくとも(若干の工夫をすれば)製造工程の人たちで検査制度を落とさずに可能」との結論をえた。ところが社内の関係幹部、特に販売部門の猛反対に会った。いろいろ四苦八苦して、最後に米国の有名なデュラン博士の思想を「自主管理」として話し、社長の一言を得て、実施に至った。結果は製造工程の作業者の意識が向上し、検査コスト大幅低減と品質クレーム減少の二兎を得たのだった。

 

⑰王者コダックと富士フィルム

リストの⑰は、4月4日公開の‟未来からのアプローチ(その2)”の山口栄一著「イノベーションはなぜ途絶えたか」に紹介していますが、王者コダックは、世界市場を席捲してきた写真フィルムから手を引けずにビジネス界から姿を消してしまいました。

2番手の富士フィルムは、写真のデジタル化は避けられないと写真フィルムが全盛期の時にフィルムから手を引く決断をするとともに、写真フィルムの製造で培った技術を新しいビジネスに育てて、今日まで持続的発展の道を歩んでいます。「両利きの経営」が出来たか否かが分かれ目でした。

 

㉚タニタのDX

リストの㉚は、4月21日公開の‟未来からのアプローチ(その3)”の島田/尾原著「スケールフリーネットワーク」に紹介されている谷田社長のインタビューがあります。先代社長の時までは、ほとんどの日本企業と同じで(ネットワークに繋がらない)スタンドアローンの製品を作っていましたが、私たちの製品はコピーすることが可能で、中国やインドで作られた安価な製品が出回り始めていて、「ネットワークをやるしかない」と決断したものです。その後、レシピ本から「タニタ食堂」へとお客さまと繋がるだけでなく、多くの企業さまとコラボ出来るようになった、ということです。

 

おわりに

このシリーズを最後までお読み下さり誠にありがとうございました。この稿を締め括るに当ってのFさんから皆さんへの「プレゼント」ポストコロナの激変する(特に加速するDXの)環境下で持続的発展を可能にする「お勧め」のステップです。皆さまには、ぜひこれを実践されて、成果を上げて下さいますよう切望して筆を置きます。なお、詳細についてはh.suzuki@dr-practice.comまでお気軽にお問い合わせください。

事業戦略

 

 

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この記事の著者

鈴木 甫

「生き残る」のは “強いもの” でも “賢いもの”でもなく「変化に対応できるもの」!「ポストコロナ『DX』の激変する環境に対応する企業支援」に真剣に取り組んでいます!            E-mail: h.suzuki@dr-practice.com

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