材料費と加工費の計算:購買業務の要点(その8)

投稿日

SCM

 

◆ 材料費と加工費の計算

コストドライバー分析とあわせてコスト構造分析について確認しておきましょう。

 

コスト構造には何が含まれるでしょうか。それは「材料費」「加工費」「経費」「利益」です。「材料費」は金属なのかプラスチックなのか、要はその製品をつくるための材料のコストのことです。

 

「加工費」には工場作業者のコストと設備加工のコストのことです。設備にはプレス機や射出成型機、加工機などが含まれます。

 

材料費を求める際には製品重量プラスアルファの材料の量に基づいて計算します。たとえば100gの製品をつくる際には生産過程でのロス分を上乗せすることになります。たとえばロス分として5gを乗せて105gとするのです。さらにスクラップ分のマイナスを行います。生産過程でロスが出てもそのロス(端材)を業者に買い取ってもらうことが一般的です。

 

このように製品重量に生産過程でのロスを加え、スクラップ分を差し引いた重量に材料重量単価をかけたものが材料費ということになります。

 

次に作業者加工費について見ていきましょう。そのために作業者の賃率を確認する必要があります。作業者の賃率には給与や賞与、社会保険や福利厚生費などさまざまな要素が含まれます。

 

これをフルコストとし、それを1秒あたりに直します。たとえばフルコストを年間800万円、年間労働時間2000時間としたら以下の通りになります。800万円÷2000時間÷60÷60=1.11円/秒 となります。作業者加工費はおおよそ1秒1円と考えればよろしいのではないでしょうか。もしその製品を加工するのに15秒かかるとすれば作業者加工費は15円ということになります。

 

次に設備加工費です。設備加工賃率は設備購入費に修繕費・税・保険を加え、それを耐用年数に稼働時間と稼働率を乗じたもので除して算出します。

 

たとえば5千万円の設備を10年間使うとしたらどうなるでしょ...

SCM

 

◆ 材料費と加工費の計算

コストドライバー分析とあわせてコスト構造分析について確認しておきましょう。

 

コスト構造には何が含まれるでしょうか。それは「材料費」「加工費」「経費」「利益」です。「材料費」は金属なのかプラスチックなのか、要はその製品をつくるための材料のコストのことです。

 

「加工費」には工場作業者のコストと設備加工のコストのことです。設備にはプレス機や射出成型機、加工機などが含まれます。

 

材料費を求める際には製品重量プラスアルファの材料の量に基づいて計算します。たとえば100gの製品をつくる際には生産過程でのロス分を上乗せすることになります。たとえばロス分として5gを乗せて105gとするのです。さらにスクラップ分のマイナスを行います。生産過程でロスが出てもそのロス(端材)を業者に買い取ってもらうことが一般的です。

 

このように製品重量に生産過程でのロスを加え、スクラップ分を差し引いた重量に材料重量単価をかけたものが材料費ということになります。

 

次に作業者加工費について見ていきましょう。そのために作業者の賃率を確認する必要があります。作業者の賃率には給与や賞与、社会保険や福利厚生費などさまざまな要素が含まれます。

 

これをフルコストとし、それを1秒あたりに直します。たとえばフルコストを年間800万円、年間労働時間2000時間としたら以下の通りになります。800万円÷2000時間÷60÷60=1.11円/秒 となります。作業者加工費はおおよそ1秒1円と考えればよろしいのではないでしょうか。もしその製品を加工するのに15秒かかるとすれば作業者加工費は15円ということになります。

 

次に設備加工費です。設備加工賃率は設備購入費に修繕費・税・保険を加え、それを耐用年数に稼働時間と稼働率を乗じたもので除して算出します。

 

たとえば5千万円の設備を10年間使うとしたらどうなるでしょうか。5000万円÷(10×2000時間×60×60)=0.69円/秒

 

設備加工費は耐用年数を超えて使うことができれば償却済みとなり利益を生むことになります。

 

次回に続きます。

 

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
サプライチェーンの構築 -プロジェクトマネジメントの観点から-

 サプライチェーンマネジメント(SCM)の構築・再構築は、経営資源を目的に沿って稼動させる複雑なプロジェクトマネジメントを必要とします。具体的には、情報シ...

 サプライチェーンマネジメント(SCM)の構築・再構築は、経営資源を目的に沿って稼動させる複雑なプロジェクトマネジメントを必要とします。具体的には、情報シ...


部品メーカーのサプライチェーンにおける機会と脅威

 部品メーカーにとって大きな機会と脅威が共存する時代となったのは、経営環境が今のように過渡期で大きく変わりつつあるからです。グローバル市場とインターネット...

 部品メーカーにとって大きな機会と脅威が共存する時代となったのは、経営環境が今のように過渡期で大きく変わりつつあるからです。グローバル市場とインターネット...


フールプルーフを導入しよう 物流品質の向上 (その6)

1.フール・プルーフとは何か  工場で物流品質を最高水準に保つためには「人が間違いを犯しにくいしくみ」や、「品質向上に対する意識づけ」、「物流現場に...

1.フール・プルーフとは何か  工場で物流品質を最高水準に保つためには「人が間違いを犯しにくいしくみ」や、「品質向上に対する意識づけ」、「物流現場に...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流技術標準・作業標準を設定する

  1. 標準化  会社が要求された安全、品質、納期、コストを確実に確保するためには物流技術標準と物流作業標準が必要です。それぞれの作業を作業者任...

  1. 標準化  会社が要求された安全、品質、納期、コストを確実に確保するためには物流技術標準と物流作業標準が必要です。それぞれの作業を作業者任...


輸出物流コストを低減するには(その1)

 皆さんの会社の中に輸出業務を行っているところは多いものと思います。この輸出物流に関するコストをきちんと把握し管理されているでしょうか。輸出物流に関するコ...

 皆さんの会社の中に輸出業務を行っているところは多いものと思います。この輸出物流に関するコストをきちんと把握し管理されているでしょうか。輸出物流に関するコ...


物流品質向上にこだわるとは

1. 物流品質の5カテゴリー  物流品質不良が減らずに困っているという会社は多いのではないでしょうか。ものづくりでは品質向上のためにさまざまな活動を...

1. 物流品質の5カテゴリー  物流品質不良が減らずに困っているという会社は多いのではないでしょうか。ものづくりでは品質向上のためにさまざまな活動を...