意地悪チェックの導入:倉庫改善に取り組もう(その5)

投稿日

倉庫改善

 

◆ 意地悪チェックの導入

 出荷品についてピッキング後にダブルチェックを行って物流不良を改善している会社は多いのではないでしょうか。ダブルチェックの基本は人を入れ替えて実施することです。しかしダブルチェックを行っても物流不良が顧客まで流出してしまうことがあります。これはトリプルチェックを行っても同様です。

 もちろん、検査回数を増やせば不良流出が低くなることは間違いないと思われます。しかしなかなかゼロにはなりません。何故でしょうか。

 それは検査行為自体がマンネリ化し、検査の体をなしていないからです。ダブルチェックを行う作業者が検査をしたつもりでも実際にはそれが検査になっていないのです。

 次のような確認管理の方法があると思います。このいずれかがおろそかになると物流エラーが発生する可能性があります。

  • 納入ラベルと現物を照合する
  • 現物とピッキングリストを照合する
  • 納入ラベルとピッキングリストを照合する
  • 現物の正確性を確認するためにサンプルと照合する

 

 マンネリ化を防ぎ、確実な検査を実施するために「意地悪チェック」を導入してテストすることをお勧めします。この意地悪チェックとは、ピッキングが終わった商品、ラベル、納品書のいずれかをわざとエラー状態にして検査者がそれに気づくかどうかを調査することです。

 たとえば商品Aを20個ピッキングしたものから「1個抜いて19個の状態を作り」それに気づくかどうかを調べてみます。真剣に検査をしていれば当然気づきますが、いい加減な仕事をしていればそのまま出荷してしまうことがあるでしょう。

 また、商品Aをそれに酷似した商品Bに入れ替え、「誤品」であることに気づくかどうかの調査を行います。この時も同様にいい加減な検査では気づかない可能性があるのです。

 この「意地悪チェック」は現場で一定の緊張感を保つこと、物流不良の検出力を高めることが目的です。あらかじめ抜き打ちで意地悪...

倉庫改善

 

◆ 意地悪チェックの導入

 出荷品についてピッキング後にダブルチェックを行って物流不良を改善している会社は多いのではないでしょうか。ダブルチェックの基本は人を入れ替えて実施することです。しかしダブルチェックを行っても物流不良が顧客まで流出してしまうことがあります。これはトリプルチェックを行っても同様です。

 もちろん、検査回数を増やせば不良流出が低くなることは間違いないと思われます。しかしなかなかゼロにはなりません。何故でしょうか。

 それは検査行為自体がマンネリ化し、検査の体をなしていないからです。ダブルチェックを行う作業者が検査をしたつもりでも実際にはそれが検査になっていないのです。

 次のような確認管理の方法があると思います。このいずれかがおろそかになると物流エラーが発生する可能性があります。

  • 納入ラベルと現物を照合する
  • 現物とピッキングリストを照合する
  • 納入ラベルとピッキングリストを照合する
  • 現物の正確性を確認するためにサンプルと照合する

 

 マンネリ化を防ぎ、確実な検査を実施するために「意地悪チェック」を導入してテストすることをお勧めします。この意地悪チェックとは、ピッキングが終わった商品、ラベル、納品書のいずれかをわざとエラー状態にして検査者がそれに気づくかどうかを調査することです。

 たとえば商品Aを20個ピッキングしたものから「1個抜いて19個の状態を作り」それに気づくかどうかを調べてみます。真剣に検査をしていれば当然気づきますが、いい加減な仕事をしていればそのまま出荷してしまうことがあるでしょう。

 また、商品Aをそれに酷似した商品Bに入れ替え、「誤品」であることに気づくかどうかの調査を行います。この時も同様にいい加減な検査では気づかない可能性があるのです。

 この「意地悪チェック」は現場で一定の緊張感を保つこと、物流不良の検出力を高めることが目的です。あらかじめ抜き打ちで意地悪チェックを行うことを作業者に知らせておくことも重要です。

 このような事前情報を流すだけでも物流エラーが減る可能性があります。なぜならいつ上司から見られているかわからないと認識し、それだけでも緊張感が高まるからです。

 標準作業の確立、作業観察の実施をまずは確実に実施しましょう。その上でこの意地悪チェックを導入することで物流不良は大幅に減少するものと思われます。

 

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
SCMの一環としての輸送とは 儲ける輸送改善 (その3)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


サプライチェーンマネジメントにおけるベンチマーキング

 ベンチマーキングは、米国において1980年代に日本の製造業を研究するプロセスのなかでモデル化された手法です。  日本の多くの会社は自社と同じ成功事例に...

 ベンチマーキングは、米国において1980年代に日本の製造業を研究するプロセスのなかでモデル化された手法です。  日本の多くの会社は自社と同じ成功事例に...


儲ける輸送改善とは 【連載記事紹介】おすすめセミナーもご紹介

       儲ける輸送改善の記事が無料でお読みいただけます!   ◆とってもおいしい輸送改善...

       儲ける輸送改善の記事が無料でお読みいただけます!   ◆とってもおいしい輸送改善...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流作業者の品質意識 物流品質管理 (その4)

1.物流作業者の品質意識    物流品質を維持するためには第一に品質が保証される仕事のしくみを作ります。それが標準作業であり、標準作業が守られているか...

1.物流作業者の品質意識    物流品質を維持するためには第一に品質が保証される仕事のしくみを作ります。それが標準作業であり、標準作業が守られているか...


物流業界と5S活動

  1. 5S:倉庫の状況が瞬時に判断される  物流業界で今一つ浸透しきれていないのが5S活動です。製造業では5Sがすべての基本となっている感があ...

  1. 5S:倉庫の状況が瞬時に判断される  物流業界で今一つ浸透しきれていないのが5S活動です。製造業では5Sがすべての基本となっている感があ...


業務領域拡大:物流の地位向上とは(その3)

  ◆業務領域拡大 物流はサービス業ですから、お客様の要望に応えなければ存在意義はありません。法令に反しなければ運送や保管以外の仕事はい...

  ◆業務領域拡大 物流はサービス業ですから、お客様の要望に応えなければ存在意義はありません。法令に反しなければ運送や保管以外の仕事はい...