責任と権限 物流改善技術とともに大切なこと(その3)

投稿日

サプライチェーンマネジメント

◆ 責任と権限をセットで与える

 社員みんなが本気になることで物流改善を通して会社を変えていくことができるようになります。そしてもう一つ本気度を上げるためのしかけが「責任と権限をセットで与える」ということです。できればどんどんと下の階層に権限移譲していくことを考えたいものです。そして同時にそれに対する責任もセットで持たせることが重要です。

 よく責任は取らされるが、それに見合った権限を与えられないという話を聞くことがあります。これでは人間やる気は出ません。

 そこで「権限と責任」は常にセットで与え、その人の裁量を広げてあげることを考えていきましょう。権限を与えられればそこに責任感が芽生え、仕事に好循環が生まれることでしょう。この「権限と責任のセット化」は仕事のスピードも上げることにつながります。何もかも上司の承認を求めなければ仕事が進まないようでは会社の動きも鈍いと言わざるを得ません。

 上司は本当に自分でなければできないと思われることを列挙してみましょう。意外とそれは少ないのではないでしょうか。もし自分でなくてもできるのに、部下が信用できないから渡していないという場合は、部下というよりもその人を育てることのできていない自分を責めたほうが良いかもしれません。

 改善の内容についても、センター長が部門長の判断を仰いで実施しているとしたらスピード感は決して高いとは言えないでしょう。構内改善であるならば、センター長の権限で必要なものの購入も含め、改善の推進は任せるべきだと思います。そして改善についてはその目標値の達成についてもセンター長に責任を持ってもらいましょう。

 改善活動に対する責...

サプライチェーンマネジメント

◆ 責任と権限をセットで与える

 社員みんなが本気になることで物流改善を通して会社を変えていくことができるようになります。そしてもう一つ本気度を上げるためのしかけが「責任と権限をセットで与える」ということです。できればどんどんと下の階層に権限移譲していくことを考えたいものです。そして同時にそれに対する責任もセットで持たせることが重要です。

 よく責任は取らされるが、それに見合った権限を与えられないという話を聞くことがあります。これでは人間やる気は出ません。

 そこで「権限と責任」は常にセットで与え、その人の裁量を広げてあげることを考えていきましょう。権限を与えられればそこに責任感が芽生え、仕事に好循環が生まれることでしょう。この「権限と責任のセット化」は仕事のスピードも上げることにつながります。何もかも上司の承認を求めなければ仕事が進まないようでは会社の動きも鈍いと言わざるを得ません。

 上司は本当に自分でなければできないと思われることを列挙してみましょう。意外とそれは少ないのではないでしょうか。もし自分でなくてもできるのに、部下が信用できないから渡していないという場合は、部下というよりもその人を育てることのできていない自分を責めたほうが良いかもしれません。

 改善の内容についても、センター長が部門長の判断を仰いで実施しているとしたらスピード感は決して高いとは言えないでしょう。構内改善であるならば、センター長の権限で必要なものの購入も含め、改善の推進は任せるべきだと思います。そして改善についてはその目標値の達成についてもセンター長に責任を持ってもらいましょう。

 改善活動に対する責任と権限をセンター長に持ってもらい、スピーディーに進めるのです。そして目標を達成すれば褒賞を、未達成であれば何かしらのペナルティを与えるようにするのです。本気で会社を変えるためには今までお話してきたようなしかけが必要です。そしてそれに伴い、人事制度の改定まで必要になると思われます。

 何としても本気で物流改善を実施し、会社を変えていくことを考えていきましょう。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
海外工場支援者のための「物流指導7つ道具」(その9)

第9回 道具6「現地スタッフ教育マニュアル」 前回のその8に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地スタッフの実...

第9回 道具6「現地スタッフ教育マニュアル」 前回のその8に続いて解説します。 ◆関連解説『サプライチェーンマネジメントとは』 1.現地スタッフの実...


サプライチェーンの構造的・長期的な課題、サプライチェーン戦略とは

   サプライチェーンマネジメントに対して、サプライチェーン戦略はより長期的・構造的なサプライチェーンの改善課題を扱います。従来から行なわれて...

   サプライチェーンマネジメントに対して、サプライチェーン戦略はより長期的・構造的なサプライチェーンの改善課題を扱います。従来から行なわれて...


サプライチェーンマネジメントにおけるベンチマーキング

 ベンチマーキングは、米国において1980年代に日本の製造業を研究するプロセスのなかでモデル化された手法です。  日本の多くの会社は自社と同じ成功事例に...

 ベンチマーキングは、米国において1980年代に日本の製造業を研究するプロセスのなかでモデル化された手法です。  日本の多くの会社は自社と同じ成功事例に...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
  サプライチェーン・マネジメント:物流多能工化の勧め(その2)

  ◆サプライチェーン・マネジメント 物流多能工化で作業について技能拡大を行い、その次に管理業務で技能拡大を行います。ここまで来れば、物...

  ◆サプライチェーン・マネジメント 物流多能工化で作業について技能拡大を行い、その次に管理業務で技能拡大を行います。ここまで来れば、物...


物流作業者の意欲を高めるには

1. 物流作業の標準化とモチベーション  物流品質にしても物流効率化にしても、物流作業者に頼る部分が多いのではないでしょうか。本来であれば標準作業が...

1. 物流作業の標準化とモチベーション  物流品質にしても物流効率化にしても、物流作業者に頼る部分が多いのではないでしょうか。本来であれば標準作業が...


お客様起点とすることがSCMの肝 お客様起点のSCM(その1)

◆ 在庫の持ち方とものの作り方  物流業はサプライチェーン全体を見渡せる立場にありますから、意識するしないに関わらずサプライチェーンマネジメントの一...

◆ 在庫の持ち方とものの作り方  物流業はサプライチェーン全体を見渡せる立場にありますから、意識するしないに関わらずサプライチェーンマネジメントの一...