典型的な見方は物流を点でとらえる 大きな視点で物流を見よう(その1)

投稿日

 
  SCM
 
 物流を狭い視点でしかとらえていないことは、将来に向けて大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることは、物流を点でとらえることです。
 
 たとえば輸送をどうするとか、倉庫をこうするとかいった話題が実に多いのです。これはこれで課題認識としては間違っていないのですが、物流を考える場合、もう一歩踏み込んでいただきたいのです。
 

1. 輸送効率

 輸送効率が悪い要因な何なのかを考えてみます。最近問題になっているのがトラックの待機時間です。トラックが荷主や着荷主の構内で積み込みや荷降ろし前に待たされる現象です。
 
 いくつもある原因の一つとして、「生産遅れ」があります。生産工程で遅れが発生し、運ぶトラックが待たされる現象です。
 
 一般的にはトラックに待ってもらうことでその問題解決ということになってしまっています。しかし、ここでなぜ生産遅れが発生したのかについて掘り下げてみる必要があります。設備トラブルがあったのか、品質に何か問題が出たのか、生産要員に欠員があったのか、生産遅れの直接的な要因を追求することです。
 
 もしこの行為を行わなかったのであれば、同じ過ちは繰り返されます。生産が遅れても出荷トラックは待ってくれるもの、という認識が大きいようですが、これを放置してはならないのです。ですから「輸送」という点の視点ではなく、生産まで含めた視点で物流は考えていかなければならないのです。
 

2. 倉庫問題

 倉庫も同様です。よく置場が不足しているので、倉庫を探さなければならない、という話が出てくることがあります。
 
 一方で置場不足の要因追求が不足している場合があります。ものを買いすぎてしまったから置場が無くなったのか、つくり過ぎたからなのか、販売が思うようにいかなかったからなのか、そういった要因を探ることも重要です。
 
 ここで必要となる視点は、購買管理であ...
 
  SCM
 
 物流を狭い視点でしかとらえていないことは、将来に向けて大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることは、物流を点でとらえることです。
 
 たとえば輸送をどうするとか、倉庫をこうするとかいった話題が実に多いのです。これはこれで課題認識としては間違っていないのですが、物流を考える場合、もう一歩踏み込んでいただきたいのです。
 

1. 輸送効率

 輸送効率が悪い要因な何なのかを考えてみます。最近問題になっているのがトラックの待機時間です。トラックが荷主や着荷主の構内で積み込みや荷降ろし前に待たされる現象です。
 
 いくつもある原因の一つとして、「生産遅れ」があります。生産工程で遅れが発生し、運ぶトラックが待たされる現象です。
 
 一般的にはトラックに待ってもらうことでその問題解決ということになってしまっています。しかし、ここでなぜ生産遅れが発生したのかについて掘り下げてみる必要があります。設備トラブルがあったのか、品質に何か問題が出たのか、生産要員に欠員があったのか、生産遅れの直接的な要因を追求することです。
 
 もしこの行為を行わなかったのであれば、同じ過ちは繰り返されます。生産が遅れても出荷トラックは待ってくれるもの、という認識が大きいようですが、これを放置してはならないのです。ですから「輸送」という点の視点ではなく、生産まで含めた視点で物流は考えていかなければならないのです。
 

2. 倉庫問題

 倉庫も同様です。よく置場が不足しているので、倉庫を探さなければならない、という話が出てくることがあります。
 
 一方で置場不足の要因追求が不足している場合があります。ものを買いすぎてしまったから置場が無くなったのか、つくり過ぎたからなのか、販売が思うようにいかなかったからなのか、そういった要因を探ることも重要です。
 
 ここで必要となる視点は、購買管理であり、生産管理であり、販売管理でもあります。今まで物流を点でしかとらえていなかったものが、線となり、面となり広がっていくはずです。
  

3. 物流の5機能プラス情報

 よく物流は5機能プラスワンと言われています。それは輸送、保管、荷役、包装、流通加工と情報の各機能です。これがまさに物流を点でとらえる典型的な見方です。これをベースに、さらにこれら機能の周辺に存在する機能を見ていく必要があると考えましょう。
 
 次回に続きます。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その13)

1.例えば単価10万円の商品で考えて見ましょう    前回のその12に続いて解説します。商品単価が安い商品なら品切れも欠品も、消費者にとって...

1.例えば単価10万円の商品で考えて見ましょう    前回のその12に続いて解説します。商品単価が安い商品なら品切れも欠品も、消費者にとって...


サプライチェーンの上位レベルと下位レベルとは

   サプライチェーン(供給連鎖)は、材料・部品の供給から加工・製造・流通を経て顧客へ引渡すまでの、物の流れ・加工プロセスの連鎖(チェーン...

   サプライチェーン(供給連鎖)は、材料・部品の供給から加工・製造・流通を経て顧客へ引渡すまでの、物の流れ・加工プロセスの連鎖(チェーン...


格差が拡がるSCM   SCM最前線(その1)

 サプライチェーンマネジメントのレベルアップは、一朝一夕ではできません。長い時間が掛かります。資金を大量に投入しても、なかなかこの時間を買うことはできませ...

 サプライチェーンマネジメントのレベルアップは、一朝一夕ではできません。長い時間が掛かります。資金を大量に投入しても、なかなかこの時間を買うことはできませ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流効率化に使える手法 物流会社が取り組むべき管理技術(その3)

◆ QCへの取り組み  物流現場の管理ボードに掲示する書類にはグラフや表を活用し、一目で見て「良いか悪いか」がすぐ分かるようにしましょう。目標と実績...

◆ QCへの取り組み  物流現場の管理ボードに掲示する書類にはグラフや表を活用し、一目で見て「良いか悪いか」がすぐ分かるようにしましょう。目標と実績...


仕事を俯瞰する 新たな発想で仕事を広げる・仕事を変える(その3)

◆ 業界の垣根を越えて  物流はものを動かすところ、ものを保管するところで実物を目の当たりにしていますので常に物流の実態を把握できる状況下にあり、サ...

◆ 業界の垣根を越えて  物流はものを動かすところ、ものを保管するところで実物を目の当たりにしていますので常に物流の実態を把握できる状況下にあり、サ...


単なる保管業務か 物流倉庫業務について考える(その1)

◆ 保管業務プラスアルファとは  物流はサプライチェーンの一環という位置づけになりますので、単なる保管業務だけでは競争力を保つことはできないかもしれ...

◆ 保管業務プラスアルファとは  物流はサプライチェーンの一環という位置づけになりますので、単なる保管業務だけでは競争力を保つことはできないかもしれ...