日常メンテナンスの容易化 物流標準時間導入成功のポイント(その3)

投稿日

 物流標準時間導入成功のポイント、前回のその2に続いて、解説します。
 
 SCM
 
 当初定めた目標を達成できるのであれば、管理にかける工数はできるだけ減らしたいものです。特に物流標準時間管理ではこの点に注意が必要です。
 
 物流標準時間は最初はプロジェクトを組み、人を集めて、定められた期間で設定を行います。多くの会社でこのフェーズは注目度も高く、参加メンバーはモチベーションを保って職務を遂行します。
 
 一方で日常管理のフェーズに移行すると少し様相が変わってきます。プロジェクト解散に伴い、参加していたメンバーが職場に戻り、日常管理を行う人も少なくなります。
 
 そこにきて、メンテナンス業務が膨大になったとたんに管理が追いつかなくなります。結果的に物流標準時間の運用を廃止するという最悪の結果になることも考えられます。
 
 物流標準時間導入成功のポイントとして、「日常運用時の業務」を十分に考慮の上設定を開始することをお勧めします。
 
 この先々の運用について明確な絵が描けていない段階における見込スタートは避けるべきです。せっかく設定したものが使われずに終わってしまう可能性があるからです。
 
 日常運用時の業務における最重要課題は「日常メンテナンスの容易化」です。この容易化の要素には2つあります。
 
 1つ目は「メンテナンス頻度」です。物流作業は自由度が高いため、1mでも近づければ改善となり、それは比較的容易に実現できます。
 
 このような小改善は日々複数発生するかもしれません。現場からはせっかく改善したのだから、当月中に標準時間を改定し、来月からそれを運用したいと要望されるかもしれません。
 
 しかしこれは現実的ではありません。メンテナンス頻度は年に1回か2回、まとめて行うことが現実的です。
 
 もう1つは「メンテナンス程度」です。特に距離の改定の場合、10m以上の変動があれば改定する、といったような「程度のルール」を作っておくとよいと思います。
 
 これは必ずしも管理のレベルを下げているわけではありません。物流...
 物流標準時間導入成功のポイント、前回のその2に続いて、解説します。
 
 SCM
 
 当初定めた目標を達成できるのであれば、管理にかける工数はできるだけ減らしたいものです。特に物流標準時間管理ではこの点に注意が必要です。
 
 物流標準時間は最初はプロジェクトを組み、人を集めて、定められた期間で設定を行います。多くの会社でこのフェーズは注目度も高く、参加メンバーはモチベーションを保って職務を遂行します。
 
 一方で日常管理のフェーズに移行すると少し様相が変わってきます。プロジェクト解散に伴い、参加していたメンバーが職場に戻り、日常管理を行う人も少なくなります。
 
 そこにきて、メンテナンス業務が膨大になったとたんに管理が追いつかなくなります。結果的に物流標準時間の運用を廃止するという最悪の結果になることも考えられます。
 
 物流標準時間導入成功のポイントとして、「日常運用時の業務」を十分に考慮の上設定を開始することをお勧めします。
 
 この先々の運用について明確な絵が描けていない段階における見込スタートは避けるべきです。せっかく設定したものが使われずに終わってしまう可能性があるからです。
 
 日常運用時の業務における最重要課題は「日常メンテナンスの容易化」です。この容易化の要素には2つあります。
 
 1つ目は「メンテナンス頻度」です。物流作業は自由度が高いため、1mでも近づければ改善となり、それは比較的容易に実現できます。
 
 このような小改善は日々複数発生するかもしれません。現場からはせっかく改善したのだから、当月中に標準時間を改定し、来月からそれを運用したいと要望されるかもしれません。
 
 しかしこれは現実的ではありません。メンテナンス頻度は年に1回か2回、まとめて行うことが現実的です。
 
 もう1つは「メンテナンス程度」です。特に距離の改定の場合、10m以上の変動があれば改定する、といったような「程度のルール」を作っておくとよいと思います。
 
 これは必ずしも管理のレベルを下げているわけではありません。物流標準時間を長続きさせるための方策なのです。
 
 もう1つ、物流標準時間導入成功のポイントとして、メーカーの場合は時間原単位を製造工程と合わせることを挙げておきましょう。
 
 「ものの取り置き」など、製造工程でも物流工程でも同じような作業があります。これについては工程間で差をつけることは意味がありませんので、時間原単位は必ず合わせることにしましょう。
 
 以上の成功ポイントを十分考慮し、物流現場の標準時間を設定していくことにしましょう。
 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
競争社会の中のサプライチェーンマネジメント

 グローバルな経済圏の中で大きなビジネス環境変化が起こっており、昨日の成功企業が苦戦しています。今日の成功企業でも明日は分かりません。規制緩和が新規参入を...

 グローバルな経済圏の中で大きなビジネス環境変化が起こっており、昨日の成功企業が苦戦しています。今日の成功企業でも明日は分かりません。規制緩和が新規参入を...


ヒューマンエラーと物流品質 物流品質の向上 (その2)

1.ヒューマンエラーの類型  工場において物流品質不良が発生した場合、その要因が往々にしてヒューマンエラーによるものであることが多いようです。ではヒ...

1.ヒューマンエラーの類型  工場において物流品質不良が発生した場合、その要因が往々にしてヒューマンエラーによるものであることが多いようです。ではヒ...


損益計算書とキャッシュフローでみるサプライチェーン経営戦略

 生産(供給)と販売(需要)の調整(同期化)は、SCMの焦点となるテーマです。SCMで重要なのは在庫についての認識です。サプライチェーンの3大連鎖業務は、...

 生産(供給)と販売(需要)の調整(同期化)は、SCMの焦点となるテーマです。SCMで重要なのは在庫についての認識です。サプライチェーンの3大連鎖業務は、...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
行動につながる「見える化」とは 本当の見える化で効率向上(その1)

◆ 物流作業の急所を端的に示す  物流現場がすっきりしたところで今度は物流活動の各アクションにつながるように「見える化」を進めていきましょう。アクシ...

◆ 物流作業の急所を端的に示す  物流現場がすっきりしたところで今度は物流活動の各アクションにつながるように「見える化」を進めていきましょう。アクシ...


人財育成のしくみ:製造業に学ぶ(その3)

  ◆ 物流人財育成のしくみづくり 人がモチベーションを上げるためには、自分の成長が目に見えるようになっているとよいでしょう。そのために...

  ◆ 物流人財育成のしくみづくり 人がモチベーションを上げるためには、自分の成長が目に見えるようになっているとよいでしょう。そのために...


作業スピードの決め事 物流現場での労務管理(その1)

◆ 正しい作業をさせているか  多くの物流現場で仕事を作業者任せにしている実態があります。その作業者が入社してきたときには少しだけ指導をするものの、...

◆ 正しい作業をさせているか  多くの物流現場で仕事を作業者任せにしている実態があります。その作業者が入社してきたときには少しだけ指導をするものの、...