QC7つ道具 (その6) チェックシート

1.チェックシートの種類

 前回のQC7つ道具、その4 散布図に続いて解説します。チェックシートとは、調査、計数、点検や作業項目の確認の為に決められた項目をチェックする為のツールです。 チェックシートは大別して記録用チェックシートと確認用チェックシートがあります。

(1)記録用チェックシート

 検査、測定、調査、計測結果の記録を行うためのチェックシートです。 記録データを活用しアクションに繋げる場合が多いので、他の統計的手法に展開しやすい様式で記録すると有効です。

 表1.記録用チェックシート例

記録用チェックシート例

(2)確認用チェックシート

 作業の手順確認や抜け防止など、点検や確認の項目を予め決めておいて、それらを満足しているかをチェックするシートです。 合否確認、順番確認、実施確認結果を記録するシートです。

表2.確認用チェックシート例

確認用チェックシート例

 例えばある点検項目の値が管理範囲に入っているかの確認は後者のチェックシートになり、実際の数値を記録する場合は前者のチェックシートになります。

2.チェックシートの記入

 チェックシートに記載する時にはその時そのままの値を記録するようにし、修正した値やバイアスがかかった値を記録しないようにしましょう。始業点検チェックシートでは、規格に入ってない項目があると調整を行い、その後の値を書き込みがちです。 何故外れているのかが明確で無い限り再度起こる可能性があり、それを記録に残さず修正してしまうと、異常に気付かないままになってしまいます。 よって機械的にそのままの状態を記録する事が大事です。

 始業前点検のチェックシートでは、先述の様に確認の為か点検の為か目的を明確にしておく必要があります。 管理図で点検値の推移を観る場合は数値を記録すべきですが、単なる確認で数値の記録に意味が無い場合は合否のチェックにしておく方が作業者の負担も減ります。

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3.チェックシートの活用  

 異常発生時は関係する記録を調べて波及範囲を特定し、流出防止を図るためにチェックシートの記録にいつもと違っているものが無いかを調べます。チェックシートで記録する項目に品質に影響するものがあれば、それを日頃から図1のように管理図や他の統計手法で集計することで、異常発生時の対応が迅速に出来ます。

チェックシートの活用

図1.チェックシートと管理図の連携

 チェックシートは2種類あると述べましたが、ワークシートの様に作業の順番や実施のチェックと作業時の数値の記録を一緒にした複合チェックシートが実際では多く使われています。ISOの浸透で、チェックシートの結果を品質管理改善のアクションに繋げる傾向が強くなっています。


この記事の著者

眞名子 和義

ムダ・ムラ・ムリの「3ムの撤廃が企業収益向上に繋がる」を信条とし、お客様の"視座"に立ったご提案を致します

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