効率的な実験手順を考える(その2)実験の目的と評価項目、方法、目標を設定する

 何の活動を始めるにしても目的、目標の設定が最初です。

 主たる目的を達成するための評価項目は明確でも、隠れた目的がある場合も多いので注意しましょう。例えば、出力の向上をメインの目的として種々のパラメータを実験するとしても、そのパラメータを変化させることで発生するノイズ、材料の扱いやすさ、温度特性、寿命なども合わせて評価が必要であることが一般的です。

 コストについては実験するまでもなく分かることなので、あまりに現実離れした価格のものについては、実験の候補から外す事も検討すべきでしょう。

 一般には実験前に目標値を設定することも多いのですが、これには反論もあります。つまり「目標に到達しなかったら採用しないのか?」ということです。たとえ目標値に到達しなくても、現状に対する性能が明らかに向上するのであれば、原則新技術は採用するはずです。

 逆に目標値に到達すればそれ以上を追求しないということもなく、社会的な価値を大きくするためには、現時点で得られるあらゆる知識、情報を駆使して最適な組み合わせを短期間に見出すことが重要です。

 ということで目的は明確にしなくてはいけませんが、目標値の設定に必要以上の労力を費やすことは生産的とは言えません。

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