実験計画法実施マニュアル(その9)~第3ステージ:評価特性の決定

 

 前回は実験作業書の作成についてお話しましたが、今回は評価特性の決定について解説します。

♦ 設計段階での試験方法と評価特性の分類

 設計段階での評価特性の決定についてですが、試験方法と評価特性は下記のように分類できます。

・試験方法 ①代用(促進)試験
      ②本 (品質評価項目、出荷判定)

・評価特性 ③代用(軽量)特性
      ④本 (品質評価項目、出荷判定)特性

 設計段階では①と③の組み合わせで評価します。

 ここで「工場では、出荷検査時の品質評価項目(特性)が最も権威があるため、設計時であっても、社内で最高の項目と規模を有する品質評価項目を使用すべき」との意見もあるかと思いますが、これは間違った考え方です。出荷判定用の品質評価特性は、製品の合否を決める基準であり、検出力が低いため、設計時の最適条件選択に使うべき評価試験方法ではありません。設計時点では、評価期間が短く検出力の高い代用(促進)試験で代用特性の軽量値で評価すべきです。また、外観の良悪については色差や光沢、波形処理などの軽量値として捉えることができます。

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この記事の著者

森 輝雄

タグチメソッドをつかった最適化工学をやさしく伝えます

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 前回は実験作業書の作成についてお話しましたが、今回は評価特性の決定について解説します。

♦ 設計段階での試験方法と評価特性の分類

 設計段階での評価特性の決定についてですが、試験方法と評価特性は下記のように分類できます。

・試験方法 ①代用(促進)試験
      ②本 (品質評価項目、出荷判定)

・評価特性 ③代用(軽量)特性
      ④本 (品質評価項目、出荷判定)特性

 設計段階では①と③の組み合わせで評価します。

 ここで「工場では、出荷検査時の品質評価項目(特性)が最も権威があるため、設計時であっても、社内で最高の項目と規模を有する品質評価項目を使用すべき」との意見もあるかと思いますが、これは間違った考え方です。出荷判定用の品質評価特性は、製品の合否を決める基準であり、検出力が低いため、設計時の最適条件選択に使うべき評価試験方法ではありません。設計時点では、評価期間が短く検出力の高い代用(促進)試験で代用特性の軽量値で評価すべきです。また、外観の良悪については色差や光沢、波形処理などの軽量値として捉えることができます。

 分類値解析には〔0,1〕、累積法がありますし、設計実験段階で分類値を使用することに矛盾を感じる方もいるかもしれませんが、実験では種々の特性値が考えられ、その全てに対応する解析手法を提供しなければなりませんので、設計には軽量値を使うべきであって、最適条件決定後はすべての品質評価特性でチェックしてください。またこの時は、分類値があっても構いませんので、評価項目に関する全項目の試験を行ってください。

 

 次回は「第4ステージ:実験『実験環境の整備』」について解説します。