5. N7活用上のポイントと連載のねらい
N7研以降の現役時代、手法により、使用頻度や活用度に差はあるものの、N7のすべてを業務に活用して強く感じることは、よく卓越して有能な人のことを “余人をもって代え難し” というが、スタッフッワークにとってのN7は、まさに “余法をもって代え難し” というのが筆者の実感です。一方、実務への活用を通じて強く感じたのは、この連載で使用対象として限定した“混沌解明”と“挑戦管理”もその例に漏れないのですが、N7の真価を発揮させるような活用、すなわち、「余法をもって代え難い活用対象に対するN7の使い方」の難しさです。そこで、その点に的を絞って過去の経験を振り返ってみたところ、“余法をもって代え難い活用対象” に対する“N7の活用上のポイント”は、次の9点であろうと思われ、本書の力点をここに置きました。具体的には、各手法の説明時に詳述するが、これらのポイントを取り上げた理由と背景を簡単に述べ、本書の狙いをご理解いただく一助とします。(前回は、この9点の第1点を解説しましたので、今回はこのテーマの第2点から解説を続けます)
(2) オリジナル手法の理解
手法とは、「個人、または、グループの成功体験を振り返り、鍵となった打開策のプロセスを普遍化したもの」といえ、本来非常に特殊な環境下にあって、はじめてその真価を発揮することがでる、というのが筆者の理解です。したがって、手法の真価を存分に発揮させるためには、その手法誕生の背景を把握、理解しておくことが重要です。特にN7の場合そのざん新さは既存手法の用途開発の妙にあるので、活用の勘どころを含めたN7の理解には、優れた活用事例の詳細説明が最適です。
しかし、N7の余法をもって代え難い活用事例は、企業機密に深く関わっていることが多く、全貌が紹介...