3. 21世紀が求めるものとそれに応えるN7の側面
このテーマには2つの側面があり、一つは、新しい世紀が求める発想の転換、すなわち、“考え方”の問題であり、いま一つは、その思考母体である“脳”の問題です。まず後者から入り、前者の論議を経て結論に言及したいと思います。前回の3.(1) 脳の性差に続いて解説します。
脳の性差に関する次のような2つの本があります。
A:「話を聞かない男、地図が読めない女」アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著、藤井留美訳 (主婦の友社)
B:「女の直感が男社会を覆す」ヘレン・E・フィッシャー著、吉田利子訳(草思社)
(2) 20世紀のキーワードはリダクショニズム
2001年元旦の日経新聞の特集“20世紀を解く――科学技術の100年”における江崎玲於奈氏(芝浦工業大学大学長)の談話「20世紀科学の根底にあるのはリダクショニズム(全体を個別の要素に還元してとらえる考え方:要素還元主義)だといえる」にある通り、このリダクショニズムが、20世紀の科学の目覚ましい発達を促したことは論をまたないところであろう。
しかし、その成功体験が、リダクショニズムの前提である“還元された要素の独立性確保”が難しい自然現象や社会現象にまでこの考えを敷延するという過ちを犯したのも20世紀です。その結果、リダクショニズムに従って追求を重ねた“部分善”が、環境問題に象徴される“全体悪”につながったわけで、21世紀のあるべき姿を追求する際、その点は念頭に置いておく必要があるでしょう。
いま一つは、リダクショニズムの高効率運営を支えた“縦割り組織”が、成果を生んだ後も手段の目的化(手段である組織の維持が目的化した)により残ったことが、リダクショニズムの罪の面を誇張した形で今日の社会問題を生んでおり、同じく21世紀のあるべき姿を追求する際、念頭に置いておく必要があります。
(3) 21世紀は「ホーリズム」的思考
前項で紹介した江崎氏の談話は...