アイデア選択法とは

 今回は、顧客基準で最良アイデアを選択するアイデア選択法を解説します。
 

1. アイデア選択法とは

 商品企画七つ道具の手法であるアイデア選択法ですが、創造性が高いアイデアは顧客のニーズに合致していることが前提です。ここで重要なことは、企画担当者の直感ではなく、顧客基準であることです。
 
 そこで、商品企画七つ道具におけるアイデア選択法は、アイデア発想法で得られた有望アイデアに、ポジショニング分析から得た最適な評価用語を基準に選択することです。
 

2. 具体的なアイデア選択方法とは

 重み付け評価法は、新QC七つ道具のマトリックス図法とオペレーションズ・リサーチ(OR)のマトリックス分析を商品企画用に使いやすいようにしたものです。そこで、重み付け評価法が現場では使いやすいので説明します。
 
 ① 顧客に評価してもらうアイデアを抽出する
 ② 顧客の評価用語を準備する:実際はポジショニングで得られた因子の意味を活用します。
 ③ 顧客にアイデアを評価してもらう
 ④ 顧客の評価項目に重みを決める:実際はポジショニング分析で得られた回帰係数を重みとします。
 ⑤ 評価の計算結果を評価し、最良アイデアを選択する
 

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3. 重み付け評価法の実践例

 実践例として入浴剤の例を紹介致します。
 

◆ ポジショニング分析で得られた回帰係数

 因子1 気持ちよい     0.37
 因子2 美容健康効果  0.45
 因子3 使いやすい     0.72
 

◆ 評価するアイデア

 ① オブラートのように袋が溶ける入浴剤
 ② 容器から自動的に出てきて溶ける入浴剤
 ③ 材料に入っていて,自分で作るオリジナルなものができる入浴剤
 ④ 時間が経つと途中で効果が変わる入浴剤
 ⑤ 入浴終了後,浴槽洗浄効果がある入浴剤
 ⑥ 香りだけの透明入力剤
 ⑦ 毎回違うキャラクタが出てくる入浴剤
 ⑧ 音の出る入浴剤
 ⑨ 眠りを誘う入浴剤
 ⑩ 入れすぎないように計量器つき入浴剤
 ⑪ 風邪を治す効果のある入浴剤
 

◆ アイデア評価してもらった評価平均点を入力

 評価用語の重みと評価平均点の掛け算の合計を総合評価点とします。今回の例はポジショニング分析の評価以外に、戦略的に「面白そう」重み0.2が加味されています。
 
 
アイデア選択法
 

◆ 今回の例の場合

 次の3点が総合評価が高く、顧客に支持されました。
 
 ① オブラートのように袋が溶ける入浴剤
 ② 容器から自動的に出てきて溶ける入浴剤
 ③ 時間が経つと途中で効果が変わる入浴剤
 
【参考文献】
神田範明編著:『ヒットを生む商品企画七つ道具 よくわかる編』、日科技連出版社、(2000)
 

この記事の著者

石川 朋雄

日本のものづくりは品質向上に切磋琢磨し,高品質な商品を開発しました。高品質商品と顧客価値創造を融合する商品企画のシステム化を提案します。

商品企画七つ道具(P7)を活用した顧客視点の商品企画コンサルティングを行います。この根幹は「顧客価値追求の仕組み」を提案致します。 企画の流れは顧客の声を的確に仮説構築(インタビュー調査)を行います。仮説案を元に顧客の声と商品の客観的な…

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