6G・AI・EV時代に求められる積層セラミックコンデンサ(MLCC)技術

小型化・大容量化・高信頼性に向けた材料・構造・プロセスと今後の展望

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

日時

【Live配信】2025年11月19日(水)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】視聴期間:11月20日(木)~11月27日(木)
※アーカイブは原則として編集は行いません
※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールご連絡をいたします。(開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    BaTiO3、Ni微粒子、Ca、Sn、添加物の役割、Ni内部電極、外部電極、コア・シェル構造、グリーンシート技術動向、高積層技術、薄膜用MLCC、AI搭載CASE、自動車用コンデンサ、各種測定・評価法、etc.
    MLCCの材料・製造プロセスから、低コスト・大容量・小型化や高温への対応といった高信頼性化など、6G・AI・EV時代に向けた要求特性の変化や最近のMLCC研究動向までを幅広く解説。
    MLCC関連の材料開発者から実装、ユーザー技術者まで広くお役立ていただける一講です。 
     
     移動通信システムは、世代を重ねる中で、通信基盤から生活基盤へと進化してきた。5Gは様々な業界で利用されている。生成AI(人工知能)が空前のブームである。同時にその次の技術であるBeyond 5G(6G) は、AIと一体化しサイバー空間を現実世界(フィジカル空間)との融合を目指している。条件付き自動運転の「レベル3、特定条件下の完全自動運転の「レベル4」といった高度な自動運転技術の普及が〖AI〗技術と相まって、自動車の将来技術 "CASE=自動運転・コネクテッド・シェアリング・電動化(EV化)"に代表されるCASEが自動車業界全体の未来像を語る概念として話題を集めている。来たる『6G・AI・EV』時代の統合到来である。これらの世界を実現するために、受動部品の代表である積層セラミックスコンデンサ-(MLCC) は小型・大容量・高性能・省電力・高信頼化が進んできた。特に、Ni内電MLCCはNi金属の低コスト化を特徴にして大容量・小型化が急激に進んだ。チップサイズは年々小型化し0201タイプ(0.2×0.1mm)の実用化も始まっている。一方、生成AI(人工知能)サーバー向けに1608タイプ(1.6x0.8mm)の100μFの大容量MLCCの量産も発表された。更に、車載市場向2012Mサイズ(2.0×1.25mm)/定格電圧50Vdcにおいて静電容量10µFの量産が始まった。
     当講座ではNi内電MLCCの ”材料から始まって、これらの高積層技術、高信頼性技術”と更に将来展望まで幅広く、且つ詳細に解説を行なう。

    受講対象・レベル

    ・セラミックス原料を扱っている方
    ・電子セラミックスを製造している方
    ・MLCCを使用している方

    習得できる知識

    ・積層コンデンサ-(MLCC)材料の基礎から評価,応用まで
    ・原料から完成体まで
    ・MLCCの高積層・高容量の技術
    ・積層の技術、その問題点  

    セミナープログラム

    1.移動通信システムの進化
    2.CASEとは、生成AIとは、AI搭載CASEとは
    3.自動車用の電子機器の住み分け
    4.自動車用コンデンサの要求性能
    5.MLCCのサイズの変遷(民生用、AI用、車載用)MLCCの温度特性による住み分け
    6.コンデンサのDC電圧依存性 (Class1 vs Class2 MLCCの温度特性/DC/温度上昇)
    7.スマートホンに搭載される電子部品の個数、自動車に搭載されるMLCCの個数
    8.展望2023/ 2023村田の業績見通し、MLCCの小型化は更に進むか、AI搭載MLCC
    9.MLCCの世界ランキングと市場、MLCC事情、MLCCの世界ランキングが変わる
    10.Ni-MLCCの商用化でIEEE Milestone賞を受賞
    11.MLCCをLCR等価回路で考える低ESLコンデンサの利用、Lキャンセルトランス
    12.Lキャンセルトランスで、ノイズ対策、近傍アンテナ間のノイズ対策
    13.MLCC材料から見たBaTiO3+希土類+アクセプタ+固溶制御材+焼結助剤の歴史
    14.COG、NP0特性のCu内電MLCC
    15.MLCCの小型化、容量密度の進化、誘電体層薄層化の進化
    16.MLCCの進展方向、小型化、大容量、高信頼性、自動車用コンデンサの要求性能
    17.Ni-MLCCの製造プロセス、グリーンシートの技術動向
    18.高信頼性MLCCに必要なこと、微小粒径、コア・シェル構造の利点
    19.BaTiO3の誘電率のサイズ効果
    20.小型・大容量化の課題、コア・シェル構造の効用
    21.薄膜用MLCCに求められる特性、水熱BaTiO3、修酸法BaTiO3
    22.微少・均一BaTiO3のためのアナターゼTiO2、アナターゼTiO2の合成法
    23.固相反応によるBaTiO3 の反応メカニズム
    24.水蒸気固相反応法,水を介してBaTiO3の低温反応、水で加速する室温固相反応(BaTiO3)、Cold sintering は実用化できるか
    25.粉砕と分散とは、メデイアのサイズ、メデイアの材質
    26.微小ビーズ対応ミルによるナノ分散テクノロジー最前線
    27.分散技術、分散質の種類と分散系、分散機構の概要、セラミックス粉体の集積技術 (静電集積法)
    28.MLCC分野におけるポリグリセリン誘導体の検討、MLCC用添加剤材
    29.MLCCへの適用、MLCC焼結体への効果
    30.BaTiO3ナノキューブの開発、BTナノキューブ/グラフェン積層体のMLCC適用
    31.RFプラズマ法による複合ナノ粒子合成
    32.分級、MLCCの内電Ni粒子に最も重要な技術
    33.Niナノ粒子の作り方(分級の役割)
    34.MLCCでもう一つ重要な要素、内部電極と外部電極
    35.高積層・高容量MLCCのためのNi内部電極用Ni微粒子
    36.供材の効果(Ni電極と誘電体の線膨張係数差を如何に少なくする)
    37.2段焼成法のNi内部電極の効果、カバーレッジの向上
    38.Ni内部電極の成形メカニズム(膜断面の観察)、Ni内部電極の連続性(カバーレッジ)向上のメカニズム、“Effects of Metal Precursor Addition on the Delaying Low Temperature Shrinkage of Ni Inner Electrode for Multilayer Ceramic Capacitor“
    39.熱プラズマNi微粒子の合成、粒度分布、表面不活性
    40.Ni電極への添加効果(Ni-Cr, Ni-Sn)、Ni-Sn内電MLCCの特性
    41.Ni電極印刷法(グラビア印刷)、プラズマ法、微粒子コーテイング法
    42.MLCC外部電極(高温対応)
    43.セラミックスコンデンサー(MLCC)の温度特性
    44.X8R規格のMLCC、(Ba,Ca,Sn)TiO3の特性評価、Caの役割、Snの役割
    45.X8R規格のMLCCの他の方法、応力印加効果
    46.電圧印加で容量が増加するMLCCとは、PZT薄膜のキュリー点が600℃???歪エンジニアリング、”Strain Engineering”
    47.導電性高分子コンデンサ、フィルムコンデンサ、シリコンキャパシター
    48.2022 Taiwan-Japan Passive Component Technology Symposium
    49.積層セラミックスコンデンサ(MLCC)の信頼性
    50.BaTiO3の絶縁性
    51.絶縁破壊と絶縁劣化
    52.BaTiO3の絶縁性を上げるための添加物の役割
    53.置換サイトの基本は絶縁性、BaTiO3のどのサイトに入る、置換サイトの同定法
    54.BaTiO3の高温電気伝導に与えるBa/Ti比、希土類効果
    55.MLCCの絶縁劣化メカニズム
    56.絶縁抵抗:時間、HALT結果
    57.コア・シェル構造の絶縁抵抗依存性
    58.Cu、Sn固溶Ni-MLCCの絶縁抵抗時間変化
    59.誘電体の導電メカニズムの分類
    60.薄膜、MLCCのリ―ク電流依存性
    61.ショットキー電流とプールフランケル電流
    62.Cu-MLCCとNi-MLCCの特性の違い
    63.ショットキー電流とプールフランケル電流(MLCC)
    64.劣化時のリーク電流の変化について
    65.酸素欠陥評価法:熱刺激電流
    66.交流インピーダンス・等価回路法による評価、MLCC、SOFCに適用
    67.圧電応答顕微鏡(PFM),接触共振-圧電応答顕微鏡(CR-PFM)、KFM法による表面電位測定
    68.酸素欠陥(熱刺激電流)による酸素欠陥の評価
    69.MLCCの絶縁抵抗劣化に及ぼすLa添加効果
    70.セラミック/内部電極界面、粒内、粒界を流れる電流、JE特性による分類
    71.最近のMLCC研究動向
    72.まとめ
    付記)現象論的熱力学を用いたBaTiO3の特性シミユレーション

      □質疑応答□

    【キーワード】積層コンデンサ-(MLCC)材料の基礎から応用まで/MLCC原料から完成体まで/MLCCの高積層・高容量の技術/MLCCの特性評価/MLCCの将来

    セミナー講師

    防衛大学校 名誉教授 工学博士 山本 孝 氏

    【専門】
    電子材料,通信材料,高周波材料,電波吸収体,電波シールド,強誘電体,圧電体,誘電体(MLCC)
    【研究・業務】
    1. 日韓セラミックスセミナ-日本側委員(2009~)
    2. 強誘電体応用会議実行委員会委員顧問(2008~)
    3. ファインセラミックス標準化EC2委員長(1989~)
    4. ISO/TC206 委員(2015~)
    5. 加藤科学振興会評議委員(1990~)
    6. 電子セラミックス・プロセス研究会評議委員長(2007~)
    【略歴】
     1980年京都大学大学院博士課程修了
     1981年防衛大学校助手(電気工学教室)
     1984年9月カルフォルニア大学・バ-クレ-校
          ロ-レンツ・バ-クレ-研究所客員研究員
     1987年防衛大学校講師(電気工学教室)
     1988年防衛大学校助教授(電子工学科)
     1994年防衛大学校教授(電気工学科)
     1999年防衛大学校教授(通信工学科)
     2014年防衛大学校定年退職、
     2014年大阪府大客員研究員(2014年~)
     2014年防衛大学校名誉教授
     2014年大阪府大客員教授(2014年~)
     2017年同志社大学非常勤講師(2017年~2019年)
     2022年大阪公立大客員教授(2022年~)

    セミナー受講料

    55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) 
     定価:本体50,000円+税5,000円
     E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
    ◆S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について◆


    【E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料】
    2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)
    〈1名分無料適用条件〉
    ※2名様ともE-Mail案内登録が必須です。
    ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    ※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
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    電子デバイス・部品

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