ペロブスカイト太陽電池 ~特許出願動向から読み解く日本の勝ち筋・最新開発動向と海外市場・需要創出~【LIVE配信・WEBセミナー】

■本講座の注目ポイント

特許庁から発表された特許出願技術動向調査の結果を分析し、ペロブスカイト太陽電池の今後の傾向と課題、勝ち筋について解説します。ペロブスカイト太陽電池の開発初期から最新の動向に至るまでを、実際に体験した講師が事例を紹介。また海外の開発動向、日本におけるペロブスカイト太陽電池の普及および日本メーカーの競争力強化を中心に、ペロブスカイト太陽電池の今後の動向について解説します。

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    ★特許庁から発表された特許出願技術動向調査の結果を分析し、ペロブスカイト太陽電池の今後の傾向と課題、勝ち筋について解説します。ペロブスカイト太陽電池の開発初期から最新の動向に至るまでを、実際に体験した講師が事例を紹介。また海外の開発動向、日本におけるペロブスカイト太陽電池の普及および日本メーカーの競争力強化を中心に、ペロブスカイト太陽電池の動向について解説します。

    注目ポイント

    ★原型となる桐蔭横浜大学での研究内容、ペロブスカイト太陽電池の開発動向について学習、習得できる!

    ★韓国とヨーロッパ、英国における固体型ペロブスカイト太陽電池の成功、中国でのペロブスカイト太陽電池開発の進展、中国と台湾そして桐蔭横浜大学での研究のつながり、ペロブスカイト太陽電池開発の国内外の事例について学習、習得できる!

    ★日本における有機系太陽電池研究とペロブスカイト太陽電池について学習、習得できる!

    ★研究初期における特許をめぐる考え方、ベンチャー支援について学習、習得できる!

    ★ペロブスカイト太陽電池の導入先、GX実現に向けての課題など学習、習得できる!

    ★特許出願技術動向調査から、今後のペロブスカイト太陽電池の傾向と課題について学習、習得できる!

    セミナープログラム

    【第1講】 ペロブスカイト太陽電池 最新開発動向  ~海外の開発動向と注目すべき事例~
    【時間】 13:00-14:15
    【講師】桐蔭横浜大学  医用工学部 教授   池上 和志 氏

    【講演主旨】
    ペロブスカイト太陽電池は、大阪・関西万博や地方公共団体で大規模実証試験が開始されており、その動向に注目が集まる。政府が掲げる2040年に向けた導入目標のインパクトは大きいが、現状の開発動向が見えにくいことも事実である。
    ペロブスカイト太陽電池は、桐蔭横浜大学での発明を起点に、韓国、英国、そしてヨーロッパ、米国へと研究開発が広がった。初期段階におけるヨーロッパでの研究の進展には、日本企業の貢献が大きかったことも忘れてはならない。ベンチャービジネスに対する日本と諸外国との姿勢の違いも明確になっている。本講座では、ペロブスカイト太陽電池の開発初期から最新の動向に至るまで、講師が実際に体験した事例を交えながら紹介する。

    【プログラム】
    1.  ペロブスカイト太陽電池の開発の経緯
    2.  原型となる桐蔭横浜大学での研究内容
    3.  ペロブスカイト太陽電池の発表直後の情勢、Rhos指令、その他研究の制約
    4.  「基本特許」をめぐる問題
    5.  韓国とヨーロッパ、英国における固体型ペロブスカイト太陽電池の成功
    6.  新型太陽電池開発への日本企業の支援
    7.  中国でのペロブスカイト太陽電池開発の進展
    8.  中国と台湾そして桐蔭横浜大学での研究のつながり
    9.  日本における有機系太陽電池研究とペロブスカイト太陽電池
    10.  タンデム型ペロブスカイト太陽電池をめぐる海外ベンチャーの動き
    11.  国内外でのペロブスカイト太陽電池の実証試験
    12.  まとめ
    質疑応答

    【キーワード】
    ペロブスカイト太陽電池、実証試験、基本特許、宮坂力

    【講演の最大のPRポイント】
    桐蔭横浜大学宮坂力研究室でペロブスカイト太陽電池開発当初から研究に携わる。当太陽電池を発明した研究室ならではの経験に基づき、初期から現在までの開発動向と事例を紹介する。

    【習得できる知識】
    ペロブスカイト太陽電池の開発動向、ペロブスカイト太陽電池開発の国内外の事例、研究初期における特許をめぐる考え方、ベンチャー支援



    【第2講】 ペロブスカイト太陽電池をめぐる最新動向とビジネスチャンス
    【時間】 14:30-15:30
    【講師】株式会社日本政策投資銀行 産業調査部 副調査役 堀 克紀 氏

    【講演主旨】
    ペロブスカイト太陽電池は、日本企業がサプライチェーン全体で競争力を持ち得る技術であり、また軽量性・柔軟性・透過性などの特徴を活かして建築物壁面や農地などの新たな設置先への展開が期待される次世代型太陽電池です。本セミナーでは、日本におけるペロブスカイト太陽電池の普及および日本メーカーの競争力強化の観点を中心として、ペロブスカイト太陽電池の動向について解説致します。

    【プログラム】
    1.太陽光発電について
    2.ペロブスカイト太陽電池の概要
    3.ペロブスカイト太陽電池の技術開発動向
    4.ペロブスカイト太陽電池の導入先
    5.ペロブスカイト太陽電池によるGX実現に向けて
    質疑応答

    【キーワード】
    ペロブスカイト太陽電池/次世代太陽電池/フレキシブル太陽電池/GX/カーボンニュートラル/再生可能エネルギー普及/フィルム型/ガラス型/タンデム型/BIPV

    【講演の最大のPRポイント】
    金融機関の視点から、技術分析・政策動向、産業構造、事業化に向けて必要な対応など、ペロブスカイト太陽電池を取り巻く論点について多角的に解説いたします。

    【習得できる知識】
    ペロブスカイト太陽電池の概要や注目されている背景、国内外での技術開発動向、各種類別の比較等について体系的に知識を身に着けることができます。



    【第3講】 特許出願技術動向調査から読み解くペロブスカイト太陽電池の今後の傾向と課題【時間】 15:45-17:00
    【講師】SK弁理士法人 代表社員 奥野 彰彦 氏

    【講演主旨】
     新型・次世代太陽電池として本命視されるペロブスカイト太陽電池は、①フィルム基板型、②ガラス基板型、③タンデム型の3種類の方向性で世界中で実用化に向けた開発が行われている。
     最近では、ペロブスカイト太陽電池で世界初の上場を目指して、中国「協鑫光電(GCL Perovskite)」が名乗りを上げたのは記憶に新しいところであろう。中国の太陽電池メーカーは、全体としては赤字に苦しんでいる状況ではあるが、習近平政権肝いりの中国製造2025の最終年度において、日米欧を超える製造強国の目標を太陽電池分野で実現して、クリーンエネルギーの技術覇権を握るべく、巨額の政府補助金がペロブスカイト太陽電池の研究開発および実用化に投じられている。
     この中国のペロブスカイト太陽電池の実用化に向けての国家をあげての注力の脅威については、最近、日本特許庁により公開された最新版の【令和6年度分野別特許出願技術動向調査結果】「ペロブスカイト太陽電池関連技術」からもはっきりと読み取ることができる。もっとも、この政府報告書では、「ペロブスカイト太陽電池関連技術」において、日本は国際展開発明件数が首位であり、日本が強みを有している技術分野であることがわかりやすく説明されている。
     このように、未だ過去の蓄積により、日本の特許ポートフォリオが優位を確保している状況を活かすために、経済産業省は、2040年度に20ギガ(ギガは10億)ワット導入する政府目標を発表し、家庭の使用電力の1割程度を支えることを公式目標として設定した。また、経済産業省は、そのために、東京、大阪、愛知、福岡の4都府県に導入目標の策定を要請する動きまで見せ始めており、日本政府も中国政府に対抗して、ペロブスカイト太陽電池の技術覇権を握るために、国費を投じてなりふり構わぬ動きに出てきているのが明らかである。
     この経済産業省の動きをうけて、民間では、積水化学工業が、ペロブスカイト型太陽電池の量産に向け日本政策投資銀行と共同で新会社を設立すると発表し、2027年には10万キロワット、30年までに年100万キロワット級を生産できるようにすることを公表している。このプロジェクトの総経費は約3100億円超を見込み、半分を政府の補助金でまかなうという、国運をかけた巨大な日の丸プロジェクトである。
     これらの多様なプレーヤーの研究開発の動きの中でも、やはり①フィルム基板型が、曲がる太陽電池ということで、大本命として特に注目を集めている。もっとも、実際にペロブスカイト太陽電池が実用化される際には、最終需要者はBtoBの建材メーカーや住宅メーカーなどになる可能性が高いために、単に曲がる太陽電池であるというだけでなく、厳しいスペックや耐久性が求められるため、激しい研究開発競争が繰り広げられている。
     また、他のタイプのペロブスカイト太陽電池にも目配せが必要である。たとえば、②ガラス基板型の場合、①フィルム基板型のように曲がりやすくはないが、水分に弱いペロブスカイト太陽電池の耐久性の向上にきわめて有利であり、導電層に特殊な材料を用いなくても済むために製造コストも低く済み、建材として用いた場合の施工性もよいというメリットがある。
     さらに、③タンデム型の場合も、やはり①フィルム基板型のように曲がりやすくはないが、今後、大量に発生するであろうメガソーラー太陽光発電所におけるシリコン型太陽電池の設備更新に大規模に採用される可能性があるというメリットがある。もっとも、通常のシリコン型太陽電池に比べて現時点での③タンデム型の変換効率は、せいぜい数%の上乗せに過ぎないため、果たして、コストパフォーマンスを考えると、メガソーラー太陽光発電所における設備更新の際に実際に採用されるかどうか?については、今後の研究開発のブレークスルーが待たれる。

    【プログラム】
    0.最新版の【令和6年度分野別特許出願技術動向調査結果】を読み解く

     ①日本の動向
     ②中国の動向
     ③欧州+米国+韓国の動向
     ④研究開発の中心が、材料→完成品にシフト
     ⑤完成品分野で中国が急激な追い上げ
     ⑥日本は、材料、安定性向上、建築物への施工技術などの要素技術で優位を保つ
    1.3つのタイプのペロブスカイト太陽電池
     ①フィルム基板型
     ②ガラス基板型
     ③タンデム型
    2.フィルム基板型の材料
     ①フィルム基板 アイエスティ カネカ 麗光
     ②透明電極(ITO) 星光PMC 麗光
     ③電子輸送層 三菱マテリアル デンカ
     ④ペロブスカイト層 伊勢化学工業 合同資源 K&Oヨウ素
     ⑤正孔輸送層 三菱ケミカル 日産化学 イムラジャパン 保土谷化学工業 日本精化 日本ゼオン
     ⑥裏面電極 星光PMC 日本ゼオン
     ⑦封止材 積水化学工業 MOREESCO
     ⑧バリアフィルム 積水化学工業
    3.ガラス基板型の材料
     ①ガラス基板 日本電気硝子
     ②透明電極(FTO) 日本電気硝子
     ③電子輸送層 三菱マテリアル デンカ
     ④ペロブスカイト層 伊勢化学工業 合同資源 K&Oヨウ素
     ⑤正孔輸送層 三菱ケミカル 日産化学 イムラジャパン 保土谷化学工業 日本精化 日本ゼオン
     ⑥裏面電極 星光PMC 日本ゼオン
     ⑦封止材 積水化学工業 MOREESCO
    4.タンデム型の材料
     ①ガラス基板 日本電気硝子
     ②透明電極(FTO) 日本電気硝子
     ③電子輸送層 三菱マテリアル デンカ
     ④ペロブスカイト層 伊勢化学工業 合同資源 K&Oヨウ素
     ⑤正孔輸送層 三菱ケミカル 日産化学 イムラジャパン 保土谷化学工業 日本精化 日本ゼオン
     ⑥裏面電極 星光PMC 日本ゼオン
     ⑦封止材 積水化学工業 MOREESCO
     ⑧中間層 カネカ
    5.ペロブスカイト太陽電池の製造方法
     ①透明電極形成
     ②発電層塗布(電子輸送層→ペロブスカイト層→正孔輸送層)
        ウェット法 エネコートの基本特許有り トヨタなどからの55億円投資の決め手になったと想定される
          スピンコート ラボでの実験用 量産には向かない
          ロールtoロール(ダイコート) 積水化学 エネコート
          ロールtoロール(インクジェット)リコー
          シートtoシート(メニスカス) 東芝
          シートtoシート(スプレー) アイシン
          シートtoシート(インクジェット) パナソニック エネコート
        蒸着法 PXPがロールtoロールやシートtoシートの基本特許群を回避するために採用 大面積の成膜可能 高コスト
     ③パターニング
     ④裏面電極形成
     ⑤パッケージング
     ⑥ペロブスカイト太陽電池の製造プロセスで発生する廃棄物処理
    6.完成品メーカー
     ①積水化学連合
        大阪万博
        東京都
        JR西日本
        NTTデータ
        第一生命
        東京電力
        日本政策投資銀行
     ②エネコート連合
        トヨタ
        KDDI
        三菱マテリアル
        日揮
        三井不動産
        神奈川県
     ③宮坂コンソーシアム
        ベクセル
        マクニカ
        麗光
        MORESSO
        三菱ケミカル
        合同資源
        中国ペロブスカイトスタートアップ連合
     ④独立勢力
        パナソニック
        アイシン
        カネカ
        シャープ
    7.アカデミア
     ①宮坂研(桐蔭横浜大学) ベクテルを生み出す 中国ペロブスカイトスタートアップ連合を生み出す
     ②若宮研(京都大学) エネコートを生み出す
     ③瀬川研(東京大学) ペロブスカイト太陽電池研究のアカデミアの中心的存在 優秀な研究開発人材と巨額の研究開発費により強力な特許ポートフォリオを構築中
     ④峯元研(立命館大学) Youtube太陽光発電大学 スカラーズでペロブスカイトの研究開発コンサル実施中
     ⑤伊藤研(兵庫県立大学) ペロブスカイトの耐久性向上の第一人者 スカラーズに参画
     ⑥早瀬研(電気通信大学)PbフリーSnペロブスカイト太陽電池の研究の第一人者
    8.宮坂研に留学した人材が多く活躍する中国ペロブスカイトスタートアップ連合
     ①杭州繊納光電科技
     ②協鑫光電材料
     ③極電光能
     ④万度光能
     ⑤大正微納科技
     ⑥仁燦光能
     ⑦深圳無限光能科技
     ⑧晶科能源
     ⑨愛康科技
     ⑩通威集団
     ⑪上海電気集団恒義光伏科技
    9.その他の海外勢力
     ①Hanwha Q CELLS(韓国)
     ②Oxford PV(英国)
     ③Saule Technologies(ポーランド)
    10.日本企業への提言
     3つのタイプのペロブスカイト太陽電池
     ①フィルム基板型
     ②ガラス基板型
     ③タンデム型
     のいずれが主流になったとしても勝ち残れる事業戦略・研究開発戦略・知財戦略を構築すべき
     日本勢は材料+製造プロセスに強みがある
     材料+製造装置を抑えることにより、どのタイプが主流になっても売上+利益を確保できる
    質疑応答

    【キーワード】
    ペロブスカイト太陽電池、フィルム基板型、ガラス基板型、タンデム型、宮坂力教授ノーベル賞候補、エネコート55億円資金調達、フィルム基板、透明電極(ITO)、電子輸送層、ペロブスカイト層、正孔輸送層、裏面電極、封止材、バリアフィルム、ガラス基板、透明電極(FTO)、中間層、透明電極形成、発電層塗布、ウェット法、スピンコート、ロールtoロール(ダイコート)、ロールtoロール(インクジェット)、シートtoシート(メニスカス)、シートtoシート(スプレー)、シートtoシート(インクジェット)、蒸着法、パターニング、裏面電極形成、パッケージング

    【講演者の最大のPRポイント】
    今回の「海外特許出願動向と勝ち抜くために求められる特許戦略」のセミナー講師を受任するにあたって、幾人かのペロブスカイト太陽電池の研究開発の権威でいらっしゃるアカデミアの先生方から、ペロブスカイト太陽電池の研究開発動向の最新の状況について個人授業を受けさせていただきました。また、ペロブスカイト太陽電池の研究開発をしておられる企業研究者、企業知財部、専門商社などの皆様からも色々なご知見をいただきました。そちらの最新情報に基づいて守秘義務に反しない形で特許戦略の分析をしましたので、ご期待ください。

    【習得できる知識】
    3つのタイプのペロブスカイト太陽電池
     ①フィルム基板型
     ②ガラス基板型
     ③タンデム型
    の材料、製造プロセスに関する特許戦略について、
    日本のアカデミアや民間企業でで、ペロブスカイト太陽電池の研究開発にかかわっておられる有識者から教えていただいた最新情報に基づいて、ペロブスカイト太陽電池に詳しい弁理士が最新版の【令和6年度分野別特許出願技術動向調査結果】を読み解いた内容について学ぶことができます。

    セミナー講師

    第1部  桐蔭横浜大学   医用工学部 教授    池上 和志 氏
    第2部  株式会社日本政策投資銀行  産業調査部 副調査役  堀 克紀 氏
    第3部  SK弁理士法人  代表社員  奥野 彰彦 氏

    セミナー受講料

    【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
      2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。


     

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    49,500円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    電子デバイス・部品   環境負荷抑制技術一般   知的財産マネジメント一般

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