洗浄バリデーションを実施する上での効果的ポイント紹介!!
PDEやTTCを用いた残留許容限度の算出方法の事例紹介!!

セミナー趣旨

cGMPに「医薬品の製造装置は、製品の安全性、本質、力価、品質または純度を劣化させるような汚染を防止するため、適切に洗浄されたければならない。」とある。またICH Q7 12章に「共用設備の品目切り替え時には完全に洗浄すること、専用設備であっても望ましくない物質や微生物汚染を防ぐため、適切なインターバルで洗浄するべきこと。」と医薬品設備を洗浄することの基本的な考え方が示されている。令和3年8月1日に改正GMP省令が施行されその中で「交叉汚染防止規定」が新設されたが、効果的な洗浄バリデーションによりこれを達成することが出来る。
本セミナーでは、医薬品製造設備における洗浄バリデーションを実施する上での効果的ポイントにつき、最新の規制動向を踏まえながら解説する。合わせて、GMP査察時の指摘事例やその対応も紹介する。

習得できる知識

・洗浄バリデーションのリスク管理の重要性
・医薬品製造における3極の洗浄バリデーション
・PIC/S GMP Annex 15の改定に規定されるダーティーホールドタイム・クリーンホールドタイムのデータ取得・設定・評価方法
・洗浄バリデーション当局指摘事例
・洗浄バリデーションを通し「設備共用に関する規定」を知る

セミナープログラム

1.洗浄バリデーションの実施関する法規制について
 1.1 海外の洗浄バリデーションに関わる法規制
 1.2 PIC/S GMP Annex 15の改定版
 1.3 cGMP:FDA Guide to Inspections of Validation of Cleaning Processes
 1.4 ICH Q7(原薬GMPガイドライン)
 1.5 改正GMP省令第8、9条「交叉汚染防止規定」の新設

2.EMA及びPIC/S GMPに対応した洗浄バリデーションのリスク管理
 2.1 洗浄工程のリスク管理と交叉汚染のリスクアセスメント
 2.2 残留許容基準値の設定方法
     ・0.1%基準、10ppm基準、目視限度基準(Eli Lilly社残留基準値の設定根拠)
     ・PDE(一日暴露許容量)の算出: ICH Q3A, Q3C, 元素不純物Q3D,M7各ガイドラインとの関連
     ・EMA暴露限界値設定に関するガイドラインとリスクアセスメント
     ・NOAEL(無毒性量),NOEL(無作用量),PDE(一日暴露許容値)からの閾値設定
     ・TTC(毒性学的閾値)及びOEL(職業暴露限界)
     ・原薬製造工程、製剤包装工程における残留許容限度の算出方法(事例)
     ・洗浄剤の残留許容基準回収率の設定方法
 2.3 手洗浄のバリデーション、洗浄バリデーションで基準外だった場合の対応
 2.4 情報量の少ない治験薬、ケミカルハザード物質の洗浄バリデーション
 2.5 閾値設定が出来ない場合の留意点
 2.6 改正GMP省令「設備共用の禁止」

3.PIC/Sの求めるダーティーホールドタイム(DHT)・クリーンホールドタイム(CHT)の設定と評価方法

4.洗浄バリデーションにおけるサンプリング及び分析法
 4.1 スワブ法、リンス法と他の方法との併用
 4.2 サンプリング法の妥当性とバリデーション
 4.3 分析法バリデーション及び回収率の評価方法

5.3極GMP 洗浄バリデーション査察指摘事例と対策について
      ・PMDA、cGMP(FDA Warning Letter)
      ・PIC/S(EU)GMP、ICH Q7指摘事例と対策

6.洗浄バリデーション関わる手順書(SOP)及び報告書作成上の留意点

7.医薬品ライフサイクルにおける洗浄手順の構築
     ・ワーストケースアプローチとグルーピング

8.洗浄バリデーションの実施事例
 8.1 固形製剤設備の洗浄バリデーション
    (事例1:固形製剤)
 8.2 マルチパーパス製造設備における高生理活性化合物製造時の洗浄バリデーション
    (事例2:無菌注射用治験原薬、製剤)

9.まとめ

【質疑応答】

セミナー講師

NPO-QAセンター理事 エイドファーマ代表 高平正行 氏

【略歴】
1979年3月 東北大学薬学部修士課程修了
1979年4月 塩野義製薬株式会社入社、杭瀬工場 治験薬製造業務
1994年5月 同金ヶ崎工場 医薬品製造管理者、同 製薬研究所
2004年4月〜2011年11月 同信頼性保証本部 品質保証部次長 兼GMP統括管理グループ長として、約170箇所ある関連医薬品製造所のGQP/GMP/GMS監査や国内外GMP監査対応を主導。GMP関連レギュレーションのカスタマイズ化、FDAを中心とした規制当局のGMP監査対応業務
2011年12月 塩野義製薬退社後、株式会社 エースジャパン 取締役
2016年6月  エイドファーマ代表
2018年4月  NPO-QAセンター理事
現在に至る

セミナー受講料

1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕

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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   医薬品・医療機器等規制

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