これだけOK!GMP事例集2022の注意すべきポイントが分かる!

セミナー趣旨

 2022年4月28日にGMP事例集がでました。GMP事例集は事務連絡なので、強制力はありません。一方で、GMP省令は医薬品製造所においてこれを守ることが義務付けられており、GMP適合性調査や無通告査察でも遵守が確認されます。しかしながら、GMP省令だけでは、具体的にどうすればよいかが明確にわからない箇所も多いため、逐条解説の通知でもって、「GMP省令でいう***はこういうことです」と、より具体的に説明しています。さらに具体的なやり方についてのQ&Aとして例が出ています。また、GMP事例集は「参考に」との位置づけですが、他の選択肢を選んでいると説明が難しくなったり、当局査察官がそれに賛同するかは個人差もあり難しいです。GMP事例集通りであれば、当局の指摘もありません。
 GMP関連企業の皆さんは、まずは改正GMP省令の逐条解説を参考に実践しましょう。そして、2022年GMP事例集で2013年と変わった点や新たに追加された項目をよく確認しましょう。100点満点は求められません。先ずは80点以上の対策を目指して実施することです。
 本セミナーでは2013年GMP事例集から変わった点、2022年GMP事例集で新たに追加された主な項目、場合によってはその背景の説明を行い、対策案を紹介します。なお、事例集の中で講師が見逃している点もあるかもしれませんので、事前に、もしくはセミナー中にぜひご質問いただけるとありがたいです。そして可能なら、参加者間での意見交換などもできると嬉しいです。尋ねたいところが、レジメから漏れていましたら、事前にシーエムプラスへご連絡いただけますと助かります。

■セミナーキーワード
GMP事例集2022

習得できる知識

・GMP事例集で見ておくべき点
・気になる点の考え方と対応方法

セミナープログラム

  1. CAPAについての説明(2-44)
    • 再発等のリスクが許容可能な水準まで低減されていることを確認する、との文言が追加されている
  2. 承認事項の遵守(3の2-1)
    • 遵守の留意事項を説明
  3. 医薬品品質システム(3の3-1~13)
    • 留意事項を説明
  4. 品質リスクマネジメント(3の4-1~3)
  5. 品質部門(4の1~3)
    • 品質保証組織の説明
  6. 規格及び試験方法(2013年/7-19→2022年/7-10)
    • 説明が異なっている
  7. 中間製品(7-14)
  8. 製造方法及び製造手順(7-17)
    • 回収溶媒について追加
  9. 標準的仕込み量(2013年/7-32→2022年/7-19,20,22)
    • 2013年には安定性の言葉があったのが2022年にはなくなっている。
      経年低下で追加することへの歯止め?
  10. 代替試験(2013年/7-25→2020年/7-26)
    • 代替試験は可能だが、トーンダウンしている
      日局の通知に代替法を認めているので、禁止はできないが、日局の真度と精度の他に特異性も求めており、ハードルが高くなっている
  11. その他(製造販売業者との取り決め)(7-30)
  12. 標準品等(8-17)
    • 試薬試液の管理について
  13. DI(データインテグリティ)(8-18)
    • DIについて追加
      査察では紙が原本であっても電子機器にデータが残っている場合は、メタデータとして管理しなさいと、PIC/SDIガイダンスの要求事項をGMP監査で指摘している
  14. 飛散しやすく、微量で過敏症反応を示す製品等(9-13)
    • より厳しい管理が追加
  15. 設備の共用(9-18~22,29,30)
    • 農薬と明言はされていないが兼用禁止
  16. 製造用水に関する構造設備(9-33)
    • 水道水基準が若干緩和されている
  17. 保管(10-26)
    • 福井県の製造所の問題により、習慣性医薬品についての保管が追加
  18. その他(原薬篩過&ろ過工程の追加)(10-37)
    • 承認書の記載がなくてもできたが、事例集では製販に連絡して確認を取るとあり、承認書記載を求めているようなニュアンス。
      記載していない会社はどうするか。
  19. その他(試液)(11-32)
    • 手順書等に期限を記載する
  20. 検体採取(サンプリング)(2013年/8-16~19&11-34~40→2022年/11-40~43)
    • 現場に任せる場合は、それが正しく行われていることを確認することが追加されている。
  21. 参考品・保存品保管(11-57)
    1. 出納管理を行うこと。使用の都度、使用年月日、使用者、使用目的、使用量等を記録し、トレーサビリティを確保すること。 
    2. 使用後の実際の残量と理論的な残量を比較し、説明できない過不足のないことを確認すること。 
    3. 保管期間を経過した残量について適切に廃棄したことを記録すること。
  22. OOS(11-59,60,61)
    • OOSが具体的に入ってきた。
      GMP省令にはOOSの言葉はなかったが、逐条解説にはあり、事例集でより具体的に説明している。
  23. MRA(2013年/11-61~64→2022年/11-63~71)
    • PMDAがMRAを活用するときに指摘していた条件は記載がない。
      そのため1回/年も不必要になるのか。
  24. 安定性モニタリング(2013年/11-69→2022年/11の2-5)
    • 予定通り”当面の間”が削除されている。
      実際は申請時のデータと同じでよくなっている。
  25. 製品品質の照査(11の3-2~5)
    • 下記が追加
      品質保証に関わる業務を担当する組織が製品品質の照査のすべての活動を実施する必要はなく、製造部門や試験検査に係る業務を担当する組織などが傾向分析を行った上で品質保証に関わる業務を担当する組織が最終的な照査承認を行うことでも差し支えない
  26. 原料等の供給者の管理(11の4-2,3,7,8)
    • 追加
  27. 外部委託業者の管理(11の5-1~6)
    • 追加
  28. プロセスバリデーション(13-30)
    • 下記が追加
      希少疾病医薬品に指定されている医薬品については、コンカレントバリ デーションを採用し、GMP適合性調査実施前までに1ロットで商業生産スケールでの確認を実施し、承認取得後に残りの2ロットの商業生産スケールでの確認を行うことで差し支えない。ただし、コンカレントバリデーションを実施する合理的な根拠及びロット構成について、バリデーション計画書にあらかじめ明記しておくこと。
  29. 洗浄バリデーション(13-55)
    • これまで明確に求めていなかったホールドタイムが、事例集で求められている。
  30. 洗浄バリデーション(13-56)
    • 安全性基準の考え方が導入されている。
  31. 変更時のバリデーション(13-68、14-2,3,5)
    • 変更時に承認書の手当の確認が明記されている。
  32. 錠剤やカプセル剤のSP包装又はPTP包装の充填から包装までの工程におけるバリデーション(13-76)
    • 包装工程のバリデーションが具体的に示されている。
  33. バリデーション(その他)(13-90)
    • 下記が追加
      承認時において供給する予定がない製造元の原薬について、例えば、結晶多形の存在、溶媒の違い等、製造方法の違い等を踏まえ、製剤の同等性や、製剤化の製法・規格等に及ぼす影響を、ラボスケールでの検証、PQ 等により確認している場合等においては、調査時点においてプロセスバリデーションを要しない。
  34. 逸脱の管理(15-2,3,4)
    • 「逸脱の原因次第では、逸脱が発生した製造ロットのみならず、過去に製造した同一品目のロットないしは他品目の製造ロットにも影響が及ぶ可能性がある。」
      該当ロットだけでなく他のロット、他の製品への影響を検証することが求められている。また、CAPAの実施も求めている。
  35. 品質情報等(16-1,4,5,8)
    • 苦情においてもそれが製造に関するときはCAPAを求めている。
      品質情報に関して製造販売会社への報告が求められている。
  36. 教育訓練(19-5,6)
    • 改正GMP省令では「定期的に評価」することを求めており、事例集で具体的な対応について説明している。
  37. 文書等の管理(20-3,4)
    • DIを求めている
  38. 原薬たる医薬品の参考品保管(21-3)
    • 追加

<質疑応答>

セミナー講師

株式会社ミノファーゲン製薬
顧問 脇坂 盛雄 氏

■経歴
エーザイ株式会社入社後、品質企画部 統括部長、品質薬事部 統括部長、品質保証責任者など30数年に渡り従事し、2013年9月に退職、現在に至る。

■専門および得意な分野・研究
医薬品の品質管理/品質保証

セミナー受講料

●受講料:1名46,200円(税込)
     1社2名以上同時申込の場合,1名につき35,200円(税込)
     ※会場の場合は昼食を含みます

●テキスト:開催3営業日前までにPDFデータ提供(印刷物の配布はございません)
      ※会場受講の方は、必要に応じ印刷の上、ご持参ください。

●申込締切:2022年8月22日(月)

受講について

■ご受講の注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
・講義中の録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
・お申込いただいていない方と複数名で視聴することを禁じます。
・テキスト資料の無断複製・転載・販売等、一切を禁じます。
・講義中の妨害等、一切の行為を禁じます。
※上記4点、また類似の行為が認められた場合、強制的に退出して頂きます。また、ご本人及びご所属先の方の今後のセミナー参加をお断りします。

・お客様の利用環境、接続環境による不具合について、弊社は一切の責任を負いません。
・必ず視聴テストを行い、接続不良については自社IT部門等に接続についてご確認ください。
 ZOOMシステム要件(外部サイト)
 ZOOMテストミーティング(外部サイト)

【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。

【セミナー当日】
●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
●会場では講義中のパソコン・携帯電話等の使用をお断りします。

詳しくはこちらをご確認ください。


申込締日:2022/08/22

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

46,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

神奈川県

MAP

【横浜市西区】シーエムプラス本社セミナールーム

【みなとみらい線】みなとみらい駅

主催者

キーワード

医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   医薬品・医療機器等規制

申込締日:2022/08/22

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   医薬品・医療機器等規制

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