人財教育・人材育成、勝ち負け思考とは?無意識に自分と相手を比較

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人財教育・人材育成、勝ち負け思考とは?無意識に自分と相手を比較 
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    1. 勝ち負け思考

    人は小さい時から勉強、受験、競技など色々なところで比較されたり競争したりしてきました。そのため無意識に自分と相手を比較して少しでも相手より勝っている点、優れている点を探します。同時に相手の劣っている点、ここなら勝てる点も探します。これは相手に直接伝えません。自分の中に留めておきます。そして、実際の会話や行動によって、初めに考えた相手より勝っている点のウラが取れると内心では相手に勝利した気分になります。これら一連の思考は全て自分の中だけで起こるので、他人にはわかりません。つまり、誰にも、会社や社会にも全く影響を与えません。これは生産活動や付加価値を生み出していないことと同じです。この思考は時間の無駄ですが、残念ながらほぼ全ての人がネタを変え、相手を変え毎日行っています。これによって適切な生産活動が妨げられて...

     
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      1. 勝ち負け思考

      人は小さい時から勉強、受験、競技など色々なところで比較されたり競争したりしてきました。そのため無意識に自分と相手を比較して少しでも相手より勝っている点、優れている点を探します。同時に相手の劣っている点、ここなら勝てる点も探します。これは相手に直接伝えません。自分の中に留めておきます。そして、実際の会話や行動によって、初めに考えた相手より勝っている点のウラが取れると内心では相手に勝利した気分になります。これら一連の思考は全て自分の中だけで起こるので、他人にはわかりません。つまり、誰にも、会社や社会にも全く影響を与えません。これは生産活動や付加価値を生み出していないことと同じです。この思考は時間の無駄ですが、残念ながらほぼ全ての人がネタを変え、相手を変え毎日行っています。これによって適切な生産活動が妨げられています。

       

      現実的に競争相手や競合他社は存在します。それら実在する相手に対しては勝つため(仕事を獲得するため、より大きな成果をだすため)の計画や行動は必要です。一方、チームメイトや同じ会社の人などそもそも競争する必要のない相手、協力すべき相手でも勝ち負け思考が働きます。なお、チームメイトでも状況的、一時的に競争相手になることはありますが、それは除きます。協力すべき相手とは協力して成果を出すことです。もし勝ち負け思考を実際の行動に移してしまうと、相手を蹴落とし手柄を独り占めすることになります。これは人間関係悪化や足の引張り合いになり、内部崩壊してしまいます。

       

      2. 提案と駆け引き

      自分の意見や主張をプレゼンする機会はたびたびあります。相手はあなたの意見や主張に対して何かの反応や答えを出しますが、相手に選択の自由があるか否かは重要です。相手に選択の自由があると、相手は自分の意志で決めたことになります。こちらから意見や主張はしますが、承認すること拒否することも相手が責任をもって決めたことです。もちろん、相手に承認してほしい時は承認してもらえるように最善を尽くします。

       

      一方で、相手に選択の自由がない状況もあります。相手が立場的に逆らえない人や、状況的に断れない人などです。いわゆる「やらざるを得ない」状況です。やらざるを得ない状況と言うと、準備不足などのように、ややネガティブな印象もありますが、うまい人は駆け引きや戦略の一つとして活用します。そして本当にうまい人は渋々決めさせるのではなく、まるで自分の意志で決めたと思わせることもできます。そのレベルで人の意思決定に関与できれば「やらされている感」もなく、物事を進めることが出来ます。これには相手のことをよく知る必要があります。相手をだましたり、あざむくことだけが駆け引きではないのです。自発的に相手が動くように準備や根回しをすることも含まれます。

       

      駆け引きという言葉に良い印象を持たない人もいるかもしれませんが、何事にも準備や段取りは必要です。それは仕事のタスクに限らず、相手の意思決定に対しても単に真向正面から提案するだけでなく、相手が快く承認してもらえるように準備、段取りを駆け引きします。

       

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      この記事の著者

      福﨑 昌宏

      金属組織の分析屋 金属材料の疲労破壊や腐食など不具合を解決します。

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